常にぐだぐだな状況で進んでおります。
今回は、張遼、華雄たち董卓関連+αがなぜか出てきます。
注意していても誤字脱字も多々あるかと思いますが、気晴らしに読んでくだされば幸いです。
今更ながら人物紹介、設定
北郷一刀
出生は不明。気がついたら妹の一花と共に存在していた。
似たような存在の十二人と共にガーディアンと呼ばれる組織を作り、平行世界(外史)を見守っている。死という概念がないためどんな事をしても死ぬことが出来ない。始まりの十二人の一人で、子供から老人まで自由に姿を変えることが出来る。
十二人が独自に編み出した流派を使う(全員十二流派を使える)。ただし、妹の流派だけは使用後、重症になる。ある事件により今現在は自身の流派・四神流剣術を使うことが出来ない。
基本的に優しすぎる性格。何故か本人にその気があるなしにかかわらず所見で女性を落としてしまう、女性キラーと部下と仲間から言われている。
現在、他世界同士の交流の為に、別の世界に仕事で行った際、その世界の娘に本気で惚れられてしまい、婚約者が4人いる状況にため息をついている。立場上妹の次に頭の上がらない人達である。
鈴華:曹仁の真名。かなりの人見知りで、眼を合わせると反射的に斬りかかってしまう。自分のこの状況を知っても普通に接してくれる一刀を気に入ってはいるが、本人を目の前にするとあたふたしてしまう。本人の武はかなりのものだが、いかんせん相手の目を見られないために行動の先読みが出来ない。桂花とは何故か仲がよく、裏では桂花と付き合っているのではないかとまで噂されるほど。(本人たちは否定)
逢花(アイファ):荀攸の真名。従姉妹の桂花と違い、男嫌いではない。見た目はクールを装っているが、男好きである。頭の中は常にいかにしていい男を篭絡するかと桂花にどんな嫌がらせするかを考えている。桂花に対する嫌がらせの実験台はもっぱら一刀である。桂花とは考えが真逆のことから犬猿の仲である。しかし、互いにその才能は認め合っている為、なぜか息があってしまい、周囲から仲のいい姉妹のようだといわれている。(本人達は不服である)
胡蝶:劉弁(義姉)の真名。環境の都合上多少わがままに育ってはいるが決断力はある。常に民のことを思っており、堅苦しい態度を良しとしていない。皇族ながら知識には貪欲で、知らないことは分かるまで調べるが、生かすことが出来ない。父親に若干依存気味。一刀に一目惚れをしており(表には出さない)一刀とは友達以上の関係を望んでいるがなかなかうまくいかない。他の女性と一緒にいる一刀を見ているとイライラしているとか。劉協の義姉である。
蘭:劉協(妹)の真名。物事を冷静に見ているようだが、天然で若干ずれた考えの持ち主ではある。芯はしっかりとしているが、会議の席は話を聞いているのか分からないときがある。義姉ともども、民のことを大事に思っており、民と同じ視線で接してくれることを望んでいる。義姉共々一刀に一目惚れをしており(表には出さない)一刀とは友達以上の関係を望んでいるがなかなかうまくいかない。他の女性と一緒にいる一刀を見るとイライラしているとか。
10名の護衛が取り囲む馬車の中で、これでよかったのかと姉妹が深刻な顔をしていた
「お義姉さま……父上は大丈夫でしょうか?」
「―、大丈夫じゃ。奴らも馬鹿じゃない、私達の身柄を確保するまでは父上に手を出さないはずじゃ」
「ですが、―は自分達の利益の為ならどんなことでもしてきます。そう考えるとなんだか怖いのです」
「―、今は月達の所まで行くことを考えるのじゃ。…っどうしたのじゃ」
不意に馬車が止まると護衛の一人が慌てたように扉を開け
「―様、―様彼らからの追手が迫っております。我らが囮になります故、―と一緒にお逃げ下さい」
そう言うと三人を馬に乗せ馬を走らせ、残った護衛たちも少しでも遠ざかる為進路を変え、速度を上げた。
しかし、半刻後には追いつかれてしまい、戦闘が始まると護衛たちは馬車を中心に陣を組応戦するが、戦力を多少削りはするが、其処は多勢に無勢暫くの戦闘の後勝敗がついた。
「くそっ、肝心の二人がいないぞ。何処に逃がしやがったんだ」
「…そういえば隊長、少し前2騎ほど離れていきましたが、もしやそれでは……」
「っち、伝令だと思い見逃したが…ええい、お前たち直ぐにあの2騎を追うぞ」
隊長らしき男がいうと全員が2騎を追う為馬を全力で走らせた。
一方逃げた3人は
「彼等は大丈夫でしょうか」
「分かりませんが、この速度だと追いつかれる可能性も…急いだほうがよろしいかと」
「分かりました。―、もう少しだから「…はい」……きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「―様、―様、きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
速度を上げようとした矢先、何処からともなく矢が飛んできて、三人は落馬した。すぐさま二人を逃がそうとするが、彼らの援護射撃により動くことができないまま周りを取り囲まれると彼等は馬から下り始めた
「ったく、てこずらせてくれるぜ。しかしまあ、この二人を誘拐すれば、俺等の首も安泰って物だ」
「お前達、この方々が何方か知っているのか?」
「知っているさ。だが、用があるのはそちらの二人でね。お前さんは…そうだな、殺す前に俺らで楽しませてもらおうか「下劣な考えね」ふん、なんとでもいえ」
「…ほう、どう楽しむんだ。後学のために俺にも教えてくれ」
三人はあきらめかけていたが、いつの間にか現れた男性に眼を奪われ、なぜかもう大丈夫だと確信した
「それはだな……ってお前は誰だ。いつからいた」
「つい先ほどだ。まあ、あんた達に名乗る名は無い。あえて言うなら貴様たちを断罪する者だ」
そういって取り囲んでいる者たちに異様なまでの殺意を取り囲んでいる者たちに向けた。
時はほんの少し遡る
涼州を目指して数日経ったある日今更ながら一刀は重要なことを思い出した。
「そういえば、馬騰さんにどうやって接触しよう」
考え無しにここまで来たが、華琳たちと違い、何の接点もない自分がどうやって接触すればいいのか考えてもいなかった。しかも、黒いマントをはおっているから怪しさ百倍である。半刻ほど悩んでいると、不意にあたりの空気が変わり始めた。
「……なんだ、この殺気それと恐怖に血の臭い…誰か賊にでも殺されたか?それにしては、尋常じゃない殺気だがそれに、この感情…恐怖は死に対する物というより、捕まることに対する恐怖か。…えっと、ふむこれは、馬騰さんよりも先に寄らないといけない所がありそうだな…しかし、いちいちこれを取り出さないといけないとは…後で、自動でわかるようにするか」
一刀は何処から出したか分からない巻物を広げ、ある一点に着目すると、文字が消えかけ其処に新しい文字が浮かび上がるのを確認して、予定を変更して血の臭いのする方へ針路を変えると、移動速度を一気に上げた。
「これは…酷いな。手遅れだったか。それにしても、誰か息のある人はいないのか?これじゃ探そうにも手掛かりが無いぞ「っう」……おい、しっかりしろ」
少しして数十名が倒れている場所につくと、もはやことが済んでいると確信し情報を得ようと息のあるものを探すと、かすかに息をしている一人の兵を見つけ布袋を置き近づくともはや虫の息で、これは助からないと確信してしまう
「…あん…たは「俺の名は北郷一刀、一体何があった」……実は…あるかた…がたを…護送…中、追手…に追いつか…れしまい。何とか…逃がしたのですが、この様でして…お願いします。どうかあの…お方達を…劉弁様、劉協様を助けてく…ださい「それで、その方々は何処に逃げたんだ」…」
逃げた先を指差すと「分かった。必ず助けよう」一刀が笑顔で男に伝えるとその場消える様にして姿が消えた。男はばかげた話だが彼なら助けてくれると確信してしまう。なぜかそう思える何かを感じてしまった。男は三人が逃げた先を見据えながら息絶えた。
一刀は先ほどの兵の指差した方へ急いでいると、丁度20騎ぐらいの集団が三人を取り囲もうとしている状況を見つけ、気配を消しつつその中心に向かった。
話は戻って
「俺たちを断罪するだぁ。てめぇ、何様のつもりだ。それに、俺たちは、誘拐された其処の二人を助ける為にいるんだぜ、お前に断罪されるいわれはねえよ……なぁ、お前ら」
「アハハハハハ。まったくだ。一体誰に聞いたかしらないが、俺達の仕事の邪魔をするんじゃねぇ」
「全く先ほどと言っていることが違っているが。一応聞いておきますが、彼らの言っていることは本当ですか」
「……(フルフル)…どうして、私たちを…」
「俺はただ護衛らしき人の最後の頼み…劉弁さん、劉協さんを助けてくれと頼まれただけだ。…最も、まだ助けてはいないが」
「おい、俺たちを無視するなんていい度胸じゃないか。それとなんだ、たった一人で俺たちに勝とうって言うのか。笑わしてくれる」
「三人とも暫くはそれをは被っていてくれ。下手な鎧よりも役に立つはずだ。…さて、一方的な殺し合いを始めようか」
そういって一刀は自分が着ていたものを抱き合っている二人にかぶせ、もう一人には、予備なのか袋に入っていたものを被せると改めて男たちに向き合った。
「ふざけるな。おい、お前たちさっさと其処の二人を連れて行きな。俺たちは生意気なこいつをいたぶってから合流するからよ」
「ヘイ……あれ、た、隊長この被り物えらく重くてとても持ち上がりませんぜ。しかも、捲ることもできません」
「おい、ならなんでそいつらは普通にしていられるんだ?」
「ああ、言い忘れたがそれは、特注品でね。表面はかなりの重量になるが、裏面は異常に軽い。だから、裏地が下だと重さは感じない「…なら、地面を掘って捲りあげろ」…俺がそんな時間を与えるとでも」
一刀がそういうと両手の光靱より無数の鋼糸を生み出し、その鋼糸が三人の周りの地面を掘り起こそうとしていた者達に纏わりついた。その鋼糸が次第に渦を巻くかのごとく数名を巻き込み、渦が細くなると次第に巨大な赤い花の形に変わった。
「…獅幻流鋼糸術赤き花…全く、言ったはずだが…一方的な殺し合いだと」
「おい…仲間を何処にやった?貴様は妖術使いか」
「人聞きの悪い事を言うな。お前達の仲間は目の前の花の中だ」
「嘘を言うな。そんな細い場所に人が入るわけ無いだろう」
「ああ、握り潰されている状態だからな、まず生きてはいないだろう。もっとも、余り戦場を知らなさそうな女の子に悲惨な死体を見せるわけ無いだろう…さて、残りはどうする。一応選択肢としては、1・全てを白状して、苦しまずに死ぬ、2・白状せず、苦しんで死ぬ、3、抵抗して、戦うの三つだが」
「ふざけるなよ。さっきみたいな事をされたらどれも死ねと言っているものじゃないか!」
「なら、俺は鋼糸ではなくこちらの槍を使うことにする。どうする」
「………なら、3だなおいお前たちいっせいに斬りかかるぞ」
一刀の手にはいつの間にか一本の槍が握られていた。男たちは、槍が何処から出てきたのか別段気にも留めずただ、先ほどのような変な技さえ使えなければ勝てるとふみ、取り囲むと一斉に斬りかかった。一刀が槍を構え氣を集め一閃すると氣が弾け男達の体は五肢に分断する。分断されたその跡は花を思わせるものになった。
「獅幻流槍術五輪花。ふぅやれやれ、貂蝉の言う通りたまには、他の獲物を使うのも悪くはないか「あの、もうこれをとっても宜しいですか」ん、大丈夫だ」
「ふざけるでないわ。一体何故私達がこのような物をかぶらなけらばならないのじゃ!!」
「(いまさらか)確かに説明しなかったのはこちらに否があるが、だからといって、其処まで怒ることか」
「うるさい。そもそもおぬしは一体何者なの…だ…」
「どうしたの、胡蝶姉さま…これは…大きな花ですね」
「見るところは其処ですか劉協様…改めて助けていただいたことには感謝します。しかし、貴方は何者ですか」
一人はゆっくりと回りを確認しながら外し、劉弁はなぜか怒りながら外し、その後一刀に文句をぶつけてくる始末である。確かに、説明もなくいきなり布を被せられたら文句も言いたくはなるが、周りの死体を見ると声を失い、劉協は後ろの大きな花に見とれて周りの死体に気付いている様子がない。ただ単に見ないようにしているだけだがの用だが。花を見飽きたのか今度は、何故か一刀の顔をただボーっと見ているだけだった。
「まぁ、いきなりこれを被せたことは謝る。すみませんでした。俺の名は北郷一刀。馬騰さんのところに行く途中に君達の護衛と思われる兵士に劉協さん、劉弁さんを助けてくれと頼まれて、助けただけなんだが」
「改めて、初めまして。私は、妹の劉協といいます。お義姉様共々助けていただいてありがとうございます。」
「私は、劉協の義姉の劉弁じゃ。まぁ、助け方はどうあれ感謝する。」
「劉弁さんに劉協さん」そういって頭を撫でる
「…ええ(////)」「…うむ(////)」
「ええと、姓が本、名が郷、字が一刀でしょうか。あと、この方々は漢皇帝の娘なのです。尊敬の意を表さないのですか」
「いや、姓が北郷、名が一刀、字はないから、好きに呼んでくれ。あと俺は、この時代の人間でもないし、そもそも皇帝であろうとその娘であろうと、人にはかわりはないわけだ。俺が会ったことも無く良く知らないのに敬意を表せといっても無理だろう」
「しかし、この地にいる以上帝には敬意を払うべきであって、貴方の行いは礼儀に反するというものです」
「なら聞くが、人に名を聞いておきながら、自分は名乗らず一方的に話をすること自体、それこそ礼儀に反するんじゃないのか!!」
「っく、そうですね。私の名は荀攸よ。これでいいかしら…しかし、「…公達」はい、なんでしょうか劉協様」
「いいのです。むしろ、堅苦しい呼び名よりも民を身近に感じられて嬉しく思います。そうですよね、お義姉様」
「ええ、布をいきなり被せられたことには腹は立ちますが、そういうところだけは感謝するのじゃ、蘭」
「わかりました。実は霊帝と対立していた十常侍が霊帝を傀儡とする為に娘を人質にしようとししました。そこで娘を友人のところに遊びに行かせるという名目で、逃げてきたのですが、追いつかれてしまったしだいで…所で北郷殿、馬騰殿の所に向かう途中と言われたが、何故向かわれるのだ?」
「この世界の霊帝は他よりもマシだったか「何か」いや、まぁしいて言うなら罵騰さんを助ける為だがただ、どうやって接触しようか悩んでいまして……ええと、なぜ顔を近づけているのでしょうか。劉協さん…「蘭です」…劉協さんそれ真名じゃ…いくらなんでも呼ぶのはちょっと「ら・んです。後出来れば友達になってくれませんか」友達はともかく真名のほうはまた別の機会にということで」
「蘭ばかりずるいのじゃ、私も友達になってほしいのじゃ。あとおぬしに覚悟が出来たら私の真名も呼んでも良いぞ。真名は胡蝶じゃ」
「早いもの勝ちですよお義姉様…それとは別に、それともしよろしければ、私が馬騰殿へ紹介状を書いて差し上げましょうか?これだけの武が有るのですから問題ないでしょう?」
「それは辞退する「なぜです?」…だから顔が近いです。さっきの話だと、今君達の居場所がばれると、その十常侍はどんな手を使っても君たちを手に入れるだろう。そうなると周りにも被害が及ぶ恐れもある。もしかしたら、君達の父親も今は大丈夫でも最悪殺される恐れも出てくる」
「そんなことあるわけ無いのじゃ「本当そうだと言い切れるか」どういうことじゃ」
「確かに劉弁様、劉協様には申し訳ないのですが、彼らは自分たちが表に出なければ傀儡は誰でも言いと考えるでしょう「あんた頭いいんだな」…当たり前のことです」
「……っ、分かりました。…それなら、月ちゃん…董卓さんに頼んでみるのはどうでしょうか」
「って、ちょっと待て。なぁ荀攸「何かしら」名前からして君って桂花もとい、荀彧の知り合いか?」
劉協と劉弁は蚊帳の外にされたことに不満を覚えながら二人の話に聞き耳を立ててみるが、内心『なんで他の人の真名は呼んで私たちは駄目なの』と思いイライラしていた
「私の従姉妹だけど、貴方桂花をしっているの。それにしても、あの桂花が男性に真名を許すなんてねぇ、どういう風の吹き回しかしら興味あるわ」
「なんでも、二時もの間愚痴を聞いたことと、賊討伐の際助けたことに感謝しているからとか何とか言っていたが…」
「…そう(これはいい話を聞いたわ)」
「で、話は戻るが書いてくれるのかね。ま、なかったらなかったらで、強行して潜入する手があるから問題ないんだが…っと、客人のようだ」
「「おおありです(だ)…え!!」」
「どうしたのですか?」
劉弁、荀攸が声を揃えて反対しているさなか一刀がやりを一閃するのを見て劉協はのんびりと質問してくる。一瞬場が和むが、気付くと(一刀は気付いていたが)数名がこちらにというより一刀に向けて武器を向けていたその中の一人が
「あんたなかなかやりよるな。…後ろを向いたまま華雄の攻撃を弾き飛ばすなんて…後ろに目でもついてるんかいな」
「…(ニヤリ)ついているわけ無いでしょう。こっちとしてはいきなり攻撃してきたことに説明を求めたいのだが…まず自己紹介をさせてもらおうか。俺の名は北郷一刀、何故かこの子らの護衛を引き継ぐことになった…旅人だ」
「…(ニヤリ)嘘にしては、分かりやすすぎやな。…我が名は張遼、月っちの命で其処の二人を護衛する為にはるばるきたんや…ちゅうわけでや、二人を連れて行かれる前にあんさんをやらせて貰うで…でりゃぁぁぁ」
「…っは(この距離はちょっとそれにもう一人!!)」
「…ってありゃ」
「…っふ…よっと…っち、意外と重い攻撃だな…君は」
「……恋は呂布……お前強い」
「ははは。天下の飛翔軍にそういっていただくとはうれしいね…っふ」
一刀は三人から離れ張遼に向かっていくと、槍を受ける。すると別方向からも攻撃の気配を感じ取り、張遼の攻撃を受け流すともう一つの攻撃を受けるが、先ほどと違い重く威力のあるものだった。しかし、数秒後押し返し、若干にらみ合いが続く
「………霞、こいつ強い……三人でかかる」
「そうやね、ほんまは一対一でやりおうたいんやけど、しゃぁないか…華雄いつまで寝てんねんさっさとおきい」
「…っく、なんなのだあ奴は「そんなことよりも三人同時に仕掛けるで」三対一など卑怯ではないか「そうでもしなきゃ勝負にもならんわ」…っぐ、わかった」
「話はまとまったか、では今度はこちらから行く…っは!」
「……っく!!」「…ちぃ!!」「…っぐ!!」
一刀が一気に三人との間合いをつめると四人が再び打ち合い始めた。しかし、何合も打ち合うたびに張遼達は一刀の槍の速さと威力に押され始め「…っは!」と一閃すると三人は後退した三人が息を乱している中、「これくらいかな」と一刀が言うと、華雄以外が槍を下ろそうとした矢先に意外な人物から声が掛けられた
「ハァ、ハァ、三対一でもこれかいな。ほんま化け物やで」
「………ハァ、楽しい」
「…あの、霞さん恋さん、華雄さんやめてください。一刀さんの言っていることは本当のことです。私たちは彼に助けられて月ちゃんのところまで護衛を頼んだのです。ですからこれ以上争いは」
「……ハァハァ、違う……力…ハァ確かめただけ」
「ハァハァ、そや、このあたりの状況やハァ探らせていた兵の報告を聞けばこいつが本当のこといっているのは明白や。ハァただな、一人でここまでやれるんやから、実力はどんなもんかなぁと、ハァハァ、確かめたかっただけや…予想以上やったけどな」
「……ハァハァ、そうなのか?「華雄おまえなぁ」」
「そうだったんですか。良かったね、お義姉様。一刀さんが誤解されてなくて」
「ちょっとどう言う意味じゃ蘭」
「まぁ、そういうことだしかし、こっちも予想以上の強さには驚いているよ「ほめてもなんにもでぇへんで」本当だ。貴殿らの獲物を見れば分かるが、ここまで打ち合える人はそうはいない」
「なんやこれ、刃がボロボロやんけ、ほんまおもろいやっちゃ」
「………ボロボロ」
「何処が面白いのか分からんが、並みの使い手なら最初の打ち合いで得物を切り裂いているからな…ここまで打ち合ったことにこっちも驚きだ」
予想外のことを暴露されて劉協を初め状況についていけない3人がキョトンとしている状況を見つめながら一刀は張遼達の得物を指差す、本人たちは驚くと同時に嬉しそうな顔をしていた。
それから改めて自己紹介を行った後軽く一刀自身のことを話した結果、馬騰への紹介状を董卓に書いてもらうことになりそこまで一緒にいくことになった。
夜
強さの秘密を聞きに張遼と呂布、華雄が一刀に強さの秘密を機構と一刀のいる天幕までやってきた。華雄は『もう一度勝負しろ』と挑んできたが張遼に『話がきけん』と気絶させられ、そこでピクピクと痙攣している。
「しっかし、一刀はつっよいなぁ。恋も強いけど、その恋が強いってゆうなんて珍しいで…どんな修行したん教えて~な~」
「………(じぃぃ)」
「(この視線はなんというか断り難い)どうするかな」
「一刀さん遊びに来ました…霞さん恋さんもどうして此処に」
「一刀、遊びに来たぞ…なんで二人が此処におるんじゃ」
「どうしました。劉弁様、劉協様…知り合って間もない女性を連れ込むとはよい心がけですね」
話し始めるかどうか考えていると劉弁、劉協の二人と荀攸が一刀の天幕に遊びにやってくると張遼と呂布、なぜか気絶している華雄を見て青筋を立てた
「連れ込んでないし。なんか、強さの秘密を教えてくれと聞かれていな」
「…それは私たちも聞きたいです。良かったら聞かせてください」
「そうですね。今後の為にも是非」
「っぐ、初めに言っとくが、人でいたいなら俺達の側にこないほうがいい「なんでや」…君達の大切な人達と永遠に別れることになるし、極めた先には何も無い孤独だけだ。ま、人を愛することで、その孤独に耐えようとするものもいるが、基本はそうだ」
「………月達にもう会えない…」
「ああ、恐らくな「……ならいい」「確かにそらぁきついわ」そういうことだ」
「よく耐えられますね。…その永遠の孤独に」
「まぁ、存在してからこうだからな。それに俺たちが守っているものは自分が愛する人と世界だからそこまで考えたこともない…それに今は婚約者四人もいるからか、退屈はしないしな…って皆さん何でそう睨みつけているんだ?」
「なんや、一刀は女たらしやな」
「そうですね。英雄色を好むといいますが、動機が不純です。見損ないました(怒)」
「そうじゃな。こんなのの何処がいいのだ。なぁ蘭(怒)」
「そうね。ここまで節操がないなんて、どうしてくれましょうか。お姉様(怒)」
「紹介状の件はなかったことにして、一生こき使うのはどうです。劉弁様、劉協様(怒)」
「いいですね。生かさず殺さずで、ずっと一緒に暮らすのも悪くないですねお義姉様(怒)」
「…あの、死にはしないが…なんか考え方が怖いです。それに、皆さん好き勝手言ってますが、俺は孤独に潰されない為に彼女たちと婚約を結んだわけじゃ…」
「ならなんでですか!!」
「彼女たちはそのことを知った上で向こうから婚約を求めたんだ。まぁかなり癖はあるが、そこが可愛いんだが。本人たちも自分たちを愛してくれているなら、まぁ他の人の愛情を受け止めていいとまで言っている始末ですよ。むしろこっちが彼女達の考えを若干変えてほしいぐらいだが」
惚気に聞こえる一刀の最後言葉を聴くと何処からともなく拳骨が三つ落ちてきた。落とした本人たちは知らん顔で、張遼は笑いながらそれぞれの天幕に戻る中呂布が
「……大丈夫(ナデナデ)。…たぶんその人達……一刀の優しさに惹かれた……だから(///)婚約した」
「ああ、これくらいはあいつ等で慣れているから大丈夫だが、そうかねぇ…しっかし、なんで彼女たちは怒ったんだ?」
「……一刀、鈍感……恋も戻る」
「そうか。お休み呂布さん(ナデナデ)」
「……(///)コク」
呂布にお休みの挨拶と共に頭を撫でると頷いて帰っていった。それから暫くして、一刀は周囲に人がいないのを確認すると荷物の中から巻物を取り出すと、馬騰さんに関わる部分はまだ消えかかっていないことを確認し、巻物にちょっとした細工を始めた。
一刀の惚気に対して制裁を加えた後、自分たちに与えられた天幕の中で荀攸が思いもかけないことを言い始めた
「劉弁様、劉協様どうでしょう。北郷殿に婚約者がいたことは腹が立ちますが、その人達のところに戻るまでに彼からの寵愛を受けるというのは…」
「…あの調子じゃ難しいかも知れないのじゃ。私たちにいたっては真名すら呼ぼうともしないし」
「そうね、けど面白そうね…どうせ生きていたってこの先政治の道具にされるのなら、好きな人の寵愛を受けるのも悪くないわね…お義姉様はあきらめるの」
「……あきらめたくないのじゃ。うぅぅぅ、わかったのじゃ。しかし、絶対私が一番に受けるのじゃ」
胸を張る劉弁だが劉協と荀攸が反論する
「お義姉様…体型を考えても私のほうが有利かと…お義姉様の体型だとどう考えても犯罪としか見られませんよ?」
「例え劉弁様、劉協様とはいえ譲れません。彼のことは従姉妹も気に入っている様子ですし状況的には私が一番かと」
「…ええい、ともかくじゃ。一刀にとってこの世界で真名を一番に教えることは叶わなかったのじゃ。これだけは例え妹でも譲れないのじゃ」
本人たちの間で何かあったらしく翌朝から必要異常に一刀にからむ三人を見て一刀は困惑、張遼は何故か爆笑し、呂布は少し羨ましい視線を送っていた。華雄にいたっては再戦ができないと嘆いていた。それから暫くして董卓が治める街についた。
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もし恋姫無双にこんな設定があったらと書いてみました。
世界の守護者の一人である一刀が外史と呼ばれる三国志の世界で魏・蜀・呉の人々と触れ合い?ながらその世界が破戒するのか、それとも存続するのかを見定めていく物語です。基本中立的な立場からどの勢力にも属しませんが、一時的に属することはあります。
基本的に一刀に関わった女性は惚れますが、本人はいつものことなので相手からきちんとした気持ちを打ち明けられない限り気がつきません。