この作品の一刀は、性格、武力ともに原作とは異なっています。
また、一部キャラを否定する場面もございます。
ご理解をお願いいたします。
まだまだ誤字、脱字や分かりにくい表現などもあると思いますが、
こんな自分の作品でも楽しんでいただけたら幸いです。
一蝶「申し訳ありません。まんまと黄忠に嵌められてしまいました」
撤退中、そう言って一蝶は頭を下げてきた
一刀「いや、お前が居なきゃもっと被害は大きかったんだ。謝る必要はない。それにようやく始まる、蜀との戦争が」
劉備のあの様子、もう攻めて来るのは時間の問題だろ。逆狗と一蝶が骨を折ってくれたおかげだ
一蝶「ようやくですね。蜀さえ潰れれば」
一刀「ああ、始まるぞ。大陸を覆う戦乱が」
そうだ、三極の一角である蜀が潰れればかろうじて保たれていた均衡が崩れる
そうすれば再び、大戦の世になる。大義を成しえる世界に変わる
馬超「、、おい」
訪れるであろう未来を思い描いていたら馬超が睨んできた。なにか悪いことしたか?
馬超「戦争するのがそんなに嬉しいのかよ。今はやっと少し平和になって来てるとこなのに」
、、、何を勘違いしてるんだ馬超は
一刀「戦争が嬉しいわけないだろ。それに今の世が平和だと?たった一人の男が暴れるだけで崩れる平和なんて乱世より性質が悪い」
馬超「それはそうだけど、、」
一刀「俺を見極めるなら知っておけ。俺が行く道はそういう道だ」
馬超視点
「俺を見極めるなら知っておけ。俺が行く道はそういう道だ」
そう言ってアイツは行ってしまった
なんだよ、難しいこと言いやがって。そんなことを思ってると孫尚香が話しかけてきた
馬超「、、、なにか用か」
小蓮「うん。なんで馬超がここに居るのかなって」
馬超「それは、その、、かくかくしかじか、、」
小蓮「ふーん。一刀に興味があるんだ」
馬超「なっなんだよ。その顔は」
小蓮「べっつにー、何でもないよ。そっかあ、馬超は一刀に興味があるんだー」
なんで笑いながらこっち見るんだよ!そっそれに
馬超「きょ、興味があるとか、そう言う言い方はやめろよ」
小蓮「えー、なんで?」
馬超「なんか嫌なんだ」
小蓮「あっ。も、し、か、し、て。変な意味に考えちゃったの?」
なっ、変な意味って何だよ!私はただなんかやなだけで、、
小蓮「へー、馬超って意外と、、」
馬超「いっいい加減にしろ!」
小蓮「やーん♪」
うう、なんだか蒲公英相手にしてる気分だ
たく、明るすぎる奴だな、孫尚香は。でも、確かこいつは元は呉の王族だったんだよな?
馬超「なあ、」
小蓮「なーに?」
馬超「その、少し聞きたい事があるんだけど。いいか?」
小蓮「別に良いよ」
馬超「お前は何で、その、呉を離れたんだ?」
小蓮「えっとね。一刀がシャオを選んでくれたからかな」
馬超「鳳薦が選んだ?」
小蓮「うん。お姉ちゃん達じゃなくて、シャオを選んでくれたんだ♪」
こいつ、それが本当に嬉しかったんだな。眩しいぐらいの笑顔してる。でも、それだけで、、
馬超「でもさ、戦うかもしれないんだそ?家族と」
小蓮「そうだけど。信じようって決めたから」
馬超「信じる?」
小蓮「一刀を。シャオが選んだ、シャオの道を」
『翆よ、自分の信じた道を行け。良いな』
母上、、、そうか。こいつは信じてるのか。信じて歩いてるんだ、自分が選んだ道を。
そして、それはアイツも
『俺が行く道はそういう道だ』
同じなんだな。
馬超「孫尚香。ありがとな、何かふっきれた」
小蓮「そう。良かったね♪」
馬超「ああ、」
撤退していると、眼の色が変わった。馬超が近づいて来た。何かあったのか?
一刀「どうかしたか?」
馬超「その、あの時の返事しようと思って」
あの時?ああ、街でのことか。あれは別に質問でも勧誘でも無かったんだが、言わない方が良いか
馬超「私は、、信じようと思う」
一刀「、、、俺をか?」
馬超「ああ、お前を信じる。お前の戦いを信じる。お前の行く道を信じる。駄目かな、、」
つまりは、仕えるのか?俺に
一刀「良いのか?錦馬超の名、地に落すことになるかも知れぬぞ」
馬超「別に良い」
一刀「許せるのか?母を殺した俺を、獅堂を」
馬超「それは、分かんないけど。でも、天の民達や将を見て、お前を信じてみたいって思ったんだ」
一刀「そうか。なら、、俺の真名は一刀だ」
馬超「いい、のか?」
一刀「お前が俺を信じるなら、俺もお前を信じる」
馬超「、、私の真名は翆だ」
一刀「これから頼むぞ。翆」
馬超「ああ、一刀」
馬超は差し出した手を少し照れながらも握り返してくれた。良いものだな、こういうのも
そのころ、天国境付近 城
影が一人、駆けていた
「まさか、こんなことになるなんて、、完全に見誤ったのです。
早く、早く知らせねば。一刀様、蜀が攻めてきたのです!」
天国境付近 平原
「むむむ、おかしいですぞ。報告にあった不審な部隊がいませんぞ」
「、、、来る」
「どうかしたのですか?」
「敵が、、来る」
「なっなんですとー!」
天都 城
「どうかしましたかー?」
「何か、嫌な感じがしますわ」
「むー、そうなのですか?」
「ええ、まるでなにかに騙されてむかむかする様な」
天領内 ???
「はわわ、作戦どうりだね」
「はひ、あわわ。今なら、天に簡単に攻め込めるね」
「うむ、いささか卑怯ではあるが」
「これも正義のため、仕方あるまい」
天、執務室 麗羽
兵士「たっ大変です!袁紹さま!程昱様!」
そう言って一人の兵士が飛び込んで来ましたわ。まったく騒々しい
麗羽「なんですの?騒がしいですわよ」
風「どうかしましたかー?」
兵士「それが、蜀が攻めてきたとの報告がありました!」
麗羽「なっなんですってー!本当ですの、それは!」
兵士「間違えありません」
風「むう、国境警備の人は何をしていたんですかー」
兵士「それが、、連絡が取れず。おそらくは全滅したモノかと」
全滅、そうですか。劉備さん、あなた本気なんですわね。しかし、、
麗羽「宣戦布告も無しに攻め込んでくるなんて、蜀の方は礼節も持ち合わせていないんですわね」
風「おお、でも麗羽さんも確か魏で同じようなことをしたような気がー」
麗羽「あら、私は城を完全包囲した後でしたけどしましたわよ。おーほっほっ」
風「まあ、そうでしたかー」
、、風さん、なんですのその眼は?どうして馬鹿な子供を見るような眼で見るんですの?
麗羽「で、どうします?今、城には一刀さんも居ないですけど」
風「むー、完全に嵌められたのです。低群山も国境付近で奇妙な動きをしていたのもこの為の布石だったんでしょうか?」
麗羽「そんなの私は知りませんわ。まあ、とりあえず迎撃の準備ですわね」
風「はいー。ですが、最大戦力のお兄さんと恋ちゃんが居ないのです。お兄さん達はまに会うでしょうかー」
麗羽「さあ?でも、信じるべきですわ。それが美しい」
風「おお、麗羽さんに諭される日が来るとは思わなかったのです」
、、風さん、それは私を馬鹿にしているんですの?
そんな頃、一人の武人が戦場に立っていた
その姿は彼の者と同じ白き衣を纏い、手に持つは赤き槍。
兵士「こっこれ以上、仲間を殺らせるな!!」
白き蝶は舞い踊る。悪(兵士)の声など聞こえぬのだから
兵士「ひ、ひい。バケモノ、」
蝶は微笑む兵士(悪)の恐れを喜びながら、
「悪(兵士)は私を恐れている。なら、私は正義だ。正義を恐れる者は悪なのだから」
正義の蝶は舞う、美々しく、狂おしく、悠々と、正義が為に
趙雲「む、少々やり過ぎたか。だが、民に被害はない、良しとしよう」
魏延「おーい、星、終わったのか?」
趙雲「焔耶、終わったが。どうかしたのか?」
魏延「ああ、朱里から伝言だ。戻ってくる桃香様と合流したら一気に天城まで突っ込む」
趙雲「了解だ。私はそれまで通り道の防衛をしていれば良いのだろう」
魏延「そうだ。先に向かってる桔梗様達の背後も守らなきゃならないからな。頼んだぞ」
趙雲「任せておけ」
私がそう言うと魏延は戻っていった。おおかた早く思い人に会いたいのだろう
まったく、焔耶が居る場所は蜀では無く魏が相応しいと思うのは私だけかな、、
それにしても、どうやら漢は嘘を吹いていたらしい、兵達も民達も虐げられる者の顔ではなかった
魔王による圧政は無いのか。これでは私達が悪(侵略者)だな。
しかし、私はそれを認めない。鳳薦は悪だ、魔王だ、なら私は正義だ。
私の正義があの男を撃てと騒いでいる。ふふっ、、
趙雲「何故だろうな、お前を倒せば。絶対の正義が成されるような気がする。喜んでくれて良いぞ?私がこんなに男に執着したのは初めてなのだから。なあ、、」
『我が正義、成してくれるであろう?その身を糧として』
天城、軍議室
凪「とりあえず籠城の準備をしますが、援軍はまに会うでしょうか」
風「さあ?恋ちゃんは国境、お兄さんはその近くの山、斗詩さん達も居ない」
沙和「今城に居るのが沙和達だけってのは問題だよねー」
真桜「せやな。時期が最悪や」
風「それが蜀の策なのです。たぶん」
凪「やはり、状況は私達が不利ですか、、」
麗羽「おーっほっほっ。しかし、幸運もありましたわ」
凪「幸運ですか?」
麗羽「凪さん、忘れましたの?食糧庫で盗み食いを働いて今、地方に飛ばされてる馬鹿二人を」
風「そう言えば、そうでしたねー。あまりに馬鹿な行いをした二人を風は記憶から消してしまってましたー」
沙和「そう言えば、そうだったの」
真桜「せやな、蜀の進行路の途中にはあの二人がおるんか」
麗羽「ええ、まず蜀が相手にするのは袁家最強の猛将に」
風「天軍最高の狂人なのです」
地方、城
猪々子「いやー、攻めてきた。良くやった!蜀!」
獅堂「嬉しそうだな、おい」
猪々子「えー、だってこんな所に飛ばされてさ、斗詩も居ないし暇だったんだもん」
獅堂「同感だ、ようやく楽しくなる。邪魔者(一蝶)も居ないし、思いっきり殺り合える」
猪々子「そうそう、斗詩(止め役)も居ないし。思いっきり戦えんだ、、勝てると思うか?」
獅堂「さあな?だが、潰しあいは嫌いじゃねえし。喧嘩(殺し合い)は好きだ」
猪々子「そうだよな、アタイもだよ。大軍対アタイら、、、やっぱ喧嘩は派手な方が良い」
獅堂「来いよ、蜀」
猪々子「アタイらが、」
「「血祭りにあげてやる」」
Tweet |
|
|
93
|
10
|
追加するフォルダを選択
真恋姫無双第30話、
今回は少し、短いです