No.180455

The flower which dlooms in a palace in a moon 最終話

The flower which dlooms in a palace in a moon 最終話を投稿します。
頑張って甘々になるよう書いてみました。
自信はありませんので良かったら感想を聞かせてください。

最後にクイズみたいなのもあります。

2010-10-26 01:12:53 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:3691   閲覧ユーザー数:3112

「あの世界に行く手段が見付かったと聞いて俺は色々と自分なりに考えたんだ。そして決めた」

 

「俺は時空管理局に入り「魔導師」になろうと思う」

一刀の言葉に誰もが驚いた。

その中、一刀の祖父が

 

「・・・理由はなんじゃ?お主がその答えにたどり着いた理由は?」

 

祖父の問いに一刀は

 

「うーん、自分でもうまく言えないんだけど・・・後悔かな」

 

「後悔じゃと?」

 

「うん。勿論凄く嬉しかったよ、あの世界に行く手段が見付かったと聞いてさ。ただなんというかな。心のどこかで「何でその手段を見つけられなかったんだろう」という思いが確かにあるんだ。だからさ、俺は決めたんだ。あの世界に行く手段を、魔法具を手に入れるために」

 

一刀の決意は確かなものだった。

 

「2年前に偶然、事件に遭遇して時空管理局の人たちに会った。その時に一度誘われたんだ「時空管理局はいらないか?」てさ。でもその時は手段を見つけるために必死だったしさ。それに強くはなりたかったけど必要以上の力はほしくなかった。それで事情を話したらさ、協力してくれるて言ってくれたんだ。そして「もし我々の使っているような力が必要になったときは言ってくれ。喜んで迎え入れよう」ともさ。今こそその時だと思うんだ」

一刀の言葉に皆が静まり返った。

 

「時空管理局に行けばいろんな世界にいける。それは今のままでは絶対に出来ない事だ。いろんな世界に行けばそれだけ沢山の情報が手に入る。それだけじゃない、向こうの世界でも活かせる技術なんかもあるかもしれない。俺はそれを自らの力で手に入れたい。後悔をしないために」

 

一刀の決意を聞いた祖父は

 

「・・・なるほどのぅ。一刀もそこまで考え導き出した答えなのならば何も言わん。・・・じゃが少し待っておれ」

 

そういうと祖父はリビングを出て行った。

言われたとおりに待っているとしばらくして祖父が小さな木箱を持ってきて一刀に渡した。

 

「爺ちゃんこれは?」

 

「お主なら中身を見れば分かるじゃろう。祖母さんの形見じゃ、お主の役に立つじゃろう」

 

そういわれた一刀は木箱を開けた。

そして中身を見た一刀は驚愕した。

「!?爺ちゃん、まさかこれは・・・」

 

「そう祖母さんが現役じゃった頃使っておったインテリジェントデバイス「デュランダル」じゃ。祖母さんが時空管理局の執務官時代に使っていた当時の「最強のデバイス」と呼ばれていたものじゃ。死ぬ前に祖母さんが言っておった「孫を、一刀と初めて会った時に確信しました。何れこの子は私と同じ道をたどる事になると」とな。それで託されたのじゃ。お主が自ら進んで魔導師を目指した時に渡すようにとな」

 

祖父がそういうと同時にデバイスが光った。

 

「Your husband who begins, and is new. Please take care now.(初めまして新しいご主人様。これからよろしくお願いします)」

 

他の者達から見たらただの宝石に見えていた物が突然しゃべりだした事に皆が驚いている中

 

「ああ、これからよろしく「デュランダル」俺はただの素人だからこれから色々よろしく」

 

「Ⅰ see, your husband.(分かりました、ご主人様)」

 

「ありがとう、爺ちゃん。それでお願いがあるんだ。俺を、いや俺達を鍛えてほしい。一流の剣士として」

 

一刀の願いに秋蘭達は同意し、一緒に頭を下げた。

 

「・・・よかろう、今一度お主達に我剣術の全てを授けよう」

 

そうして一刀達の修行が始まった。

一刀達が修行を始めて一ヶ月が過ぎた。

その修行にはなんと桂花も参加していた。

 

「何処までも一刀と一緒に歩んで生きたいから。・・・もう残されていくのが怖いから」

 

最初は難色を示していた一刀だが桂花のこの言葉を聞いて折れた。

桂花は今、一刀の妹の鞘華や優と共に基本から習い始めた。

 

そんな修行の日々のある日の夜、一刀は庭で月を見ながら酒を飲んでいた。

 

「何処にいるかと思えばこんな所で一人で月見酒?なんで誘ってくれないのよ?」

 

話しかけてきた桂花に気付いたが一刀は何も答えなかった。

そんな一刀に桂花は不思議がったがそのまま静かに一刀の隣に座った。

一刀は黙って桂花の分の杯を渡し酒を注いだ。

まるで最初から桂花が来るのが分かっていたかのように。

しばらく二人はただ静かに月を見ながら酒を飲んでいた。

 

そして何かを決意した様な顔した一刀はゆっくりと立ち上がり歩き出す。

桂花はその様子を黙って見つめていた。

 

一刀は庭に咲いていた花を一輪だけ摘み桂花に差し出し

「誰よりも君を想う。それこそが揺るぎない事実。・・・好きだよ、桂花」

 

突然の一刀の言葉に桂花は顔を真っ赤にして慌てだし

 

「なっななな、いっいきなり何を言い出すの「居るよ」えっ!?」

 

一刀はそんな桂花の手を取り自分の胸に当て

 

「永遠は・・・ここに居る。いつも君を想ってる・・・会いたかったよ」

 

そういって一刀は微笑む。

さっきまで慌ててた桂花はそんな一刀の顔から目が離せなくなった。

 

「あの日、桂花が全てを捨てて俺に会いに着てくれたその時に俺の中で何かが変わったんだ。それが此処に来てから少しずつ分かってきたんだ。今も華琳や春蘭達、魏の皆に会いたいし愛しく想っている。だけど桂花、君だけは違う。あの日から俺の中での桂花が、桂花への想いは強くなってきた。そして気付いちゃったんだ。皆を同じ様に想っていたのに君が会いに着てくれてから君だけを特別に想っている事にだからさ」

 

そういうと一刀は真剣な顔をして

 

「俺と結婚してくれないか桂花」

一刀の告白に桂花は自然と涙がこぼれてきた。

 

「うそ・・・だって私よ。向こうじゃあんたの事を滅茶苦茶な呼び方したり罠に掛けたりしてた私よ。私なんかよりも華琳様や秋蘭みたいな女性の方が一刀だって「桂花」!?」

 

慌てて桂花を一刀は優しく抱きしめた。

 

「もう一度言うよ。誰よりも君を想う。それこそが揺るぎない事実。・・・好きだよ、桂花。他の誰でもない君が一番・・・好きだ」

 

一刀の言葉に桂花はもう、涙が止まらなくなっていた。

 

「本当に・・・本当に私なんかでいいの一刀?・・・嬉しい、私も好きよ一刀。大好き。幸せに・・・してね」

 

「ああ勿論だ桂花」

 

そして二人は口付けをした。

空にはあの時の離れ離れになったあの日のような綺麗な満月があり、辺りにはこの季節に開花する金木犀(きんもくせい)、いや桂花の花が咲き誇っていた。

後書き

 

今回は少し話が長くなりましたね。

こんなに書けたんですね私(笑)

 

さて、如何だったでしょうか?

前半はカオスになってしまいましたが後半は頑張って甘い話に出来たかな?

 

The flower which dlooms in a palace in a moonとしては今回で終わりですが新シリーズとして夫婦となった一刀達と新しい仲間で恋姫の世界に戻る話を書くつもりです。

 

新シリーズは璃々ちゃんの話を終わらせてからだと思ってますので少し先になると思います。

 

さて、此処でクイズです。

一刀君の告白シーンですが私が好きなある漫画のシーンをほぼそのまんま使っています。

最初に分かった人にはご褒美として短編(たぶん魏√風ENDシリーズ)のヒロインのリクエストにお答えします。

ただし小蓮は書くことが決まってますので出来れば他の子でお願いします。

 

では、分かりにくいのでヒントを一つ

 

私は少女漫画も大好きです。

 

・・・分かる人居るかな?


 
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