この小説は、北郷一刀、呉の主要キャラほぼ全てと華陀に
いろいろな設定を作っていますので、キャラ崩壊必死です。
その点を踏まえて、お読みください。
~建安~
此処は、建安と呼ばれる土地で、袁術が力を分散させる為に蓮華、思春、瑞穂をここに置いた。
だが、その地で蓮華達は新たな供を得た。
「今日からよろしく頼むぞ、呂蒙、周泰」
蓮華はそう言い、新しく仕官した臣、呂蒙と周泰に笑みをむける。
「は、はい、よよよよよろしくお願いします」
「よ、よろしくお願いしましゅっ!!」
そして笑みを向けられた二人は、ガチガチに緊張していた。
その様子が、嘗ての自分と重なり瑞穂と思春はくすりと笑う。
「そう固まる必要は無いぞ、今この瞬間からお前達は我等の仲間」
「ええ、それにある人がね、『仲間は家族、国も家族』って言っていた人がいたんです」
瑞穂のその言葉に、蓮華はその言葉を言ったであろう人の顔を思い出す。
「二人にも話そう。 我等孫呉の英雄の話をな」
そう言って、蓮華は自分の知っている限りの一刀の事を話し始めた。
その胸に、長年秘めている想いと共に。
紫苑、桔梗、璃々と分かれて一刀は先ず服屋を目指した。
流石に、背中に大きく『孫』と書かれた服を着ていれば、孫家の関係者と感づかれると思ったからだ。
そして、服屋で見つけた孫家のシンボルカラーの真紅の上着があったので、
それを買って着替えた後、皆の元にに戻った。
やはりと言うか宿の前には、待ちくたびれた感じの三人が待っていた。
「一刀殿、随分遅かったですが、如何なされた?」
「ああ、服を見ていたのさ。
流石にこの服装だと、大きな街で何処かの貴族ではないかと、思われてしまいかねないからね」
事実、一刀の服は生地が確りしており、明らかに民達の着る服ではなかった。
そんな人物が、旅人3人と一緒に居たら、面倒な事が起こらないとも限らない。
「確かにそれは良いかもしれません」
「大きな街に入ったときに、検問で止められては風達が堪りませんからねぇ」
会話の流的に一刀が、攫われたような設定っぽいが、
自分を攫えるとしたら、呂布か美蓮の二人ぐらいだろう。
その時のことを少し想像してみようと思ったが、呂布にあったことが無いので断念した。
だが美蓮の場合、祭と結羽をつれて
『さぁ、御義母さん達と佳い事しましょ♡ 大丈夫よ男の子はずっと気持ち良いから♡』
そう言って自分を部屋に引きずり込む姿が、容易に想像できた一刀だった。
~某所~
ちなみに一刀がそんな想像をしているとき。
「……ヘックシュンっ!」
「……ヘックシっ!」
「……クシュンっ!」
ある三人が同時に嚏(くしゃみ)をする姿が目撃されたとか無いとか。
閑話休題
そんな話をしながら食事を終わらせた後、各々の部屋に就寝の準備に向かった。
戦のときほどではないが、身体を動かした為汗をかいているので、
宿の女将さんに盥(たらい)に入ったお湯と手拭を貰った。
そして一刀は自分の宛がわれた部屋に入って直ぐに、服を脱ぎ裸に成った。
勿論、湯が冷めぬうちに身体を拭く為だ。
そして、脱いだ服を布の袋の中に入れて、身体を拭いている最中悲劇は起こった。
「失礼しま……!?」
「入りまするぞ、一刀ど……の?」
「あらま~イイ男ですね~」
「……」
三人が酒と肴を持って一刀の部屋に入って来たのだ。
しかも一刀は、扉の方を向いていたせいで男のシンボルまで丸見えの状態だった。
そのせいで、風以外が思考を停止せざるを得なかった。
女性陣から見て一刀の裸体は、想像を絶する物があった。
美しい白い肌、綺麗に割れた筋肉、細くしなやかだが、どこか逞しい肢体、
それが中性的な顔立ちとがあいまってまるで1つの美術品のようであった。
女子陣にはそう見えた、ただし一人を除いて。
「その美しい白魚のような指で私の服を一枚一枚剥ぎ取って、
『稟、これが俺だよ。』と囁き、私の中にその逞しいモノを……」
「り、稟さん?」
我を取り戻した一刀は、一瞬だけ己の身体能力を全力で使い、
下着を着けた後、なにやら様子のおかしい稟に話しかけた。
「は! 一刀殿、今稟に触れては……!」
正気を取り戻した星が一刀を止めようとするが時既に遅く、一刀の手が稟の肩に触れた瞬間、
「ブーーーーーーーーーッ!!!!」
彼女は鼻血を一刀に拭きかけ、其処に血の池を作る。
「ぶがっ!?」
「はぁ、遅かったか」
「ありゃま~。」
突然の事に、一刀は対処できず顔に彼女の血を盛大に浴びてしまい、顔が血塗れになってしまった。
他二人は予測していたのか、星は眉を顰めて溜息をつき、風は慣れているようで全く動じていなかった。
とりあえず、一刀は鼻血の片付けなどをして、気絶しかけの稟を自分の寝台に寝かせることにした。
「え~っと……確か、このあたりだったか?」
ピクピク痙攣し出している稟の頭を持ち上げて、後頭部より少し下の所をトントンと打つ。
「ふぅっ!? ……」
一応の事、鼻血は止まったみたいだ。
一刀も前鼻血が出たとき、凱に鼻血を止血するツボを教えてもらったのだ。
彼女の顔の鼻血を拭ってやると、血が出てこないことから処置には成功したようだが、
「あれ? 如何したんだ稟?」
「きゅ~……」
何故か、稟はぐったりしていた。
「お兄さんの力が強すぎて、ツボを押したときに意識も一緒に、飛んじゃったんじゃ無いですか~?」
「うむ。 私もそう思いますぞ」
「……と、とりあえず片づけをするか!」
気絶させてしまって、少し申し訳なく思い、寝台に寝かせて床に撒き散らされた血の池を片付けた。
「で? ありゃ何だ?」
「アレは、稟ちゃんの病気みたいな物ですね~。」
「病気?」
一刀は、スプラッター現場を片付けた後二人に稟の事情を聞いた。
「うむ。 稟はその……物凄く思考能力が高くて時折行き過ぎてしまい、ああなってしまうのだ」
「思考の行きすぎ?」
風と星の言葉に、ますます意味が分からない一刀。
だが、有る言葉によって全て解読できた。
「要するに、すげー妄想癖が有るって事だぜ兄ちゃん」
「これこれ、宝慧。 そうあからさまに物を言うものではありませんよ」
「こりゃぁすまねぇ」
と宝慧と風の会話で、先ほどの状態を思い出す。
扉を開けた先には、一糸纏わぬ自分の姿。
部屋には、寝台があってその上自分たちしか居ない。
「なるほど、理解できた。 まぁ、頭のイイ奴には想像力豊かな奴が居るからな(ウチだったら瑞穂だな。)」
知り合いの某男の娘を思い出すが、彼女はそいつより凄まじかった。
彼女は出血多量で早死にするかもしれない。
と心配せざる終えない一刀だった。
そして、暫く一刀とHA☆NA☆DI☆無双な稟の戦いが続いた。
「ブッーーーー!!」
「うぎゃぁぁ!!」
ある時は、一刀が水浴びをしている最中に合ってしまい、
謎の血の川事件が起こり、水神のたたりだと街で話が広まったり、
ガラッ!
「きゃっ!」
「おっと! 大丈夫か?」
「……ブッーーーー!」
「フボッ!?」
またあるときは、坂を登って居る時、足を滑らした稟を一刀が抱き上げた瞬間、鼻血を噴射。
まるでスプリンクラーのように血を噴き出し、そこ一帯に血の雨が降った。
そのせいで、森の神の祟りだと近隣の邑で囁かれる事もあったそうだ。
とりあえず、一刀が献身的な介護と、レバー料理で稟に血の補給方法を教えて危惧するほどでも無くなったが――。
「……一刀殿……ブッーー!」
「りーーんっ!?」
「? なんとも唐突だな」
「あらら」
そのせいで、稟のフラグが立ってしまったとは、露ほどにお思わない一刀だった。
Tweet |
|
|
98
|
11
|
追加するフォルダを選択
ちわっす!
タンデムです!
今回は、あれです。
タイトルからわかるように、HA☆NA☆DI☆無双なお話ですww
だって、彼女のお話でなんか思いつくものって言ったら、HANAJIしかないんですもん!
続きを表示