No.176284

真・恋姫†無双~江東の白虎~第壱章 第13節~一刀君、見つける~

タンデムさん

ちわっす!
タンデムです!
今回は、オリキャラさんを二人追加いたします。
皆さんだいた予測していると思いますが……。
あ、ちなみに武官じゃ無いです。

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2010-10-04 00:47:05 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:15831   閲覧ユーザー数:11382

この小説は、北郷一刀(と思春と華陀)にいろいろな設定を作っていますので、キャラ崩壊必死です。

その点を踏まえて、お読みください。

皆様、ご機嫌麗しゅう。

 

肉体年齢18歳、精神年齢(ピー!)歳の一刀です。

 

この前、調子に乗りすぎてオープンスケベになった人です。

 

そしてもうチョットで、『権力を笠に着たロリコン王子の干物』になる所だった人です。

 

ですが、我が専属侍女のお陰で無事回避できました。

 

是は喜ばしい事でしょうが、

 

「一刀様、ほら恥ずかしがってないで♪」

 

「つ、廿楽? お兄さんできれば一人が良いなって、ほ、ほら夕陽だってそう言うに……夕陽?」

 

今、絶賛大ピンチです。

 

もう真剣に、ヤヴァイです!!

 

「お、お仕事ですから、御免なさい一刀様……」

 

「夕陽さーんっ!?」

 

顔を真っ赤に染めてそう言う夕陽に一刀は、希望を失った。

 

頼みの綱の最後の夕陽砦も、崩れてしまった。

 

と言うより、寝返ってしまった。

 

「さぁ、お覚悟くださいね♪」

 

「そ、その、頑張ってお仕事いたします。 うみゅぅ~」

 

「うぅ……しゃあねえな……」

 

そして、一刀は両腕にプニプニした二人の控えめな女の子の感触を味わいながら、暖かい水の中に入っていく。

 

まぁ、ぶっちゃけ風呂が一人では入れないんですよ。

 

だから、体拭くだけで済まそうとしたら、

 

この二喬ちゃんがお仕事と言う権力を笠にこれ幸いと、俺の服を一枚一枚剥ぎ取って……。

 

しかもこの娘達、自分の着替えも俺の見てる前ですっぽすっぽしちゃいますから、

 

息子ちゃんが暴れちゃいそうなわけですよ。

 

多分、一線越えちゃったら喬玄のおっちゃんに殺されるかもしれ無い……でも無いな。

 

あの人なら嬉しそうな顔で、娘を傷物にした云々言って嫁に来させる可能性が大だ。

 

まぁ、結果は一応まだ一線は越えては居ないので、大丈夫? だと思うので……。

 

その後も、着替え、厠、朝の顔洗い、着替え(朝)などなど大変でした。

 

厠の時は、(諸事情により)夕陽に頼み、着替えや、朝の顔洗いなんかは、廿楽に頼んでます。

 

ただ、飯の時は保護者グループ&お兄ちゃん至上主義連合が譲りませんでした。

 

……よくよく考えたら、廿楽と夕陽に世話させても、ロリコンだけが引っ付いてくるくね?

 

 

閑話休題

そんなこんなで2日が経ち、何とか腕は動かせるようになったのだが、

 

まだ激しい動きは出来そうにも無いので、

 

自室で政務をしていると、部屋に冥琳がやってきた。

 

「昨日の様子を見ていて心配だったが、思ったよりは平気そうだな」

 

「本当にそう見えるのなら、街に新しく眼鏡が出来たみたいだから、新調することをお勧めする」

 

ニヤニヤしながら言う冥琳に一刀は、不貞腐れた感じで言う。

 

何故なら、手の動きがまだまだぎこちないせいで、

 

何時もの仕事量が3倍もの時間がかかって、さらに労力も3倍で、

 

字も蚯蚓がのたくった様な字しか書け無いから、本当にやってられない。

 

「それだけの口が叩けるのなら、大丈夫ね。 実は文官の審査の審査員が親が危篤だからと休んでしまったのよ。

 

だから、貴方に手伝いに来てほしいのよ」

 

「君は俺に死ねと言っているのかね?」

 

問:此処で一刀が手伝いに行ったら、仕事は終わるのでしょうか?

 

応:終わるわけが無く、徹夜する事は目に見えている。

 

と言うわけだから、丁重にお帰り頂くことにする一刀。

 

だが冥琳は、鬼だった。

 

「そうか。 では、他を当たるとしよう。 そうそう、先ほど凱から今朝、

 

鍼を打ったから明日には戦場で腕を動かしても、構わないくらいには回復すると聞いたから、

 

明日は美蓮様、雪蓮、私、祭殿、母上と共に賊狩りにでも……」

 

「喜んで審査員のお仕事お引き受けさせていただきます!」

 

そんな面子で賊狩りに行ったら、間違いなく美蓮と雪蓮が発情し襲われ、

 

そしてその空気が全員に行き渡り、一刀が枯れ果てるのは目に見えていた。

 

そんな一刀を見てくすりと冥琳は笑い、そのあと少し淋しそうな顔になる。

 

「そんなに、私達と……その、す、する……のは嫌か?」

紅くなって言う冥琳が、可愛くて撫で撫でしてしまいそうだったのは内緒だ。

 

「嫌っつうか何つうか……冥琳達とは、その場の雰囲気に流されてってのは俺は嫌なんだよ。

 

俺、冥琳達が、……その、大好きだからさ

 

(しかも初めてが義理とは言え母親に奪われたし、

 

同時に君の母親にも手を出された手前、俺は後ろめたいわけですよ。)」

 

表面上は、ウブっぽく顔を紅くし、心の中ではかなりへたれな事を言っている。

 

なんて演技派男優だ。

 

まぁ言われた本人は、さっきよりさらに顔を紅くして、

 

今度は嬉しそうな表情を浮かべているから、良しとしよう。

 

「ふふ。 そうか、なら今回は此処までにしてやろう。

 

それと、仕事だが、審査が終われば、その……て、手伝ってやらん事も、無いぞ」

 

それだけ言うと、冥琳は恥ずかしいのか、ぷいっと横を向いて照れたように言う。

 

そんな冥琳の様子に、くすりと笑うと一刀は重い腰を上げ、受験者の内容を聞く。

 

「ありがとうな。 今日の試験内容と、何人くらい受けるか教えてくれ」

 

「確か30人だな。 できればその中から軍師を選抜したいものだ。

 

そして是が今回の筆記試験の内容と、名簿だ」

 

軍師と言うのは、詰め込んだ知識だけではどうにも成らない。

 

幾多の状況にも移り変わる戦場では、咄嗟の閃きが必要とするためだ。

 

まぁ、謀略を主とする軍師も居るわけだが、

 

今回選びたい軍師は戦略系と政系の軍師だろうと、試験内容を見て予測を付ける。

 

そして、受験者名簿のある二人の名前を見て少し驚く。

 

ならと思い一刀はニヤリと笑いこう冥琳に言う。

 

「30か……。 なら、冥琳は先に行っててくれ。 俺はチョットよる所が在るから、場所は?」

 

「試験の部屋は、何時もの場所だ」

 

一刀の笑った顔に気が付き何かを感じ取ったのだろう。

 

仕方ないと思い、冥琳は先に部屋を出た。

一刀と分かれた後、冥琳はそのまま試験会場に赴き少し遅れて一刀も現れた。

 

手には、籠を持っており上には布がかぶされていた。

 

何か気になったが、彼のことだから教えてはくれないだろうと思い筆記試験が終わる。

 

そして、面接を始めるわけだが、通常は何人かいっぺんにするのだが、

 

一刀が自分達は別の部屋で待機し、一人一人呼んで欲しいと言った。

 

今日は何時もに比べれば、少ないので別に構わなかった。

 

そして、一人目がくると冥琳が少し問答した後、一刀が籠の上の布を取り払う。

 

すると、その中身は全て卵だった。

 

そしてそれを一つ中から取り出し、受験生に渡す。

 

「俺からは、めんどくさい問答はしない。

 

ただ、その卵を道具を使わずに机の上に立たせて見せろ。

 

制限時間は、是の砂が全て落ちきるまでだ」

 

そう言って懐から、ガラスで出来た砂の入った置物を取り出し、

 

逆さにして置くと、砂が少しずつ下に落ちて行く。

 

それを見ると受験生は、慌てて卵を色々とてで触ったり、静かに机の上に立てようとしていたが、

 

結局時間以内に卵を立てることは出来ず、首を捻りながら帰っていった。

 

「貴方、何であんな事を言ったの? そもそも、私でも一瞬眉を顰めるほどの難問じゃないか」

 

「良いんだよ、是で閃けば軍師として採用できるし、

 

卵を立てられなければただの文官として冥琳の目にかなった人を採用すれば良い」

 

確かに、軍師になれるかどうかの篩いに掛ける事はできるが、

 

天才格の頭脳で無いと閃くのは難しいのではなかろうかと、冥琳は思った。

 

そしてまた次の受験者にも一刀は同じ質問をして、首を捻らせ帰らせる。

 

中には、卵を割ってしまう人間も出たが、卵はかごの中にまだ沢山あるので余り心配する必要は無かった。

 

そして、29番と30番の受験者が来た。

 

最後は、もう他にもいないことだしと、二人とも呼ぶ事にした。

部屋に入って来たのは、

 

髪は綺麗な薄い金髪に三つ編みをして肩に届くくらい。

 

肌は白く容姿は可愛い系の顔立ちで少し幼さが見れる。

 

そして胸が冥琳に引けをとらない程の女の子だが、身長は小蓮よりほんの少し大きいくらいだ。

 

歩くとき時々、よろめくのはその胸の物が重いからだろうかと、二人は思った。

 

もう一人は、腰まである栗色の髪にアホ毛がぴょんと出ている。

 

背丈は長身だが祭よりは小さいぐらいで、綺麗系の顔立ち。

 

胸は余り無いが眉目秀麗を体現したような感じで、

 

歩き方からして洗練されており良い所の出である事は間違いなかった。

 

二人が、席ついたのを確認すると、冥琳は彼女に質問を開始する。

 

「ではまず、名は?」

 

「私は、姓は魯、名は粛、字は子敬と申します」

 

「は、はい! 姓はしょ葛、名は瑾、あじゃなは子瑜でしゅっ(ガリっ!) うぅ……かんひゃいまひは……」

 

片方は、優雅にお辞儀をし、聞き取りやすくハッキリと自分の名前を名乗ったが、

 

もう片方は、緊張でかっちんこっちんになった身体でカクカクのお辞儀をして、

 

声は大きな声だが緊張しすぎていた為に思い切り舌をかんでしまった。

 

それを見て、

 

「プッ! くくく……失礼、くくく……」

 

「くくっくく……あっはっはっはっはっ!」

 

冥琳は噴出し、一刀に至っては腹を抱えて笑っている。

 

「あうぅ~」

 

「ふふっ……」

 

当の諸葛瑾は恥ずかしいのか、顔を紅く染めていた。

 

そんな彼女を見て、魯粛も上品に微笑(わら)っていた。

 

気を取り直して、冥琳は二人に質問をしていく。

 

対する二人は、ツラツラと澱み無くその質問に応えて行く。

 

そのことに冥琳は、感心し一刀に目配せをする。

 

一刀はそれを受け取ると、二人に卵を渡した。

 

そして、他の受験者と同じ説明をすると、二人そろって眉間に皺を寄せてう~っと唸り出した。

 

そして、砂が半分ほど担ったとき、卵の底を机に弱くかつかつと当てていると、二人は急に顔を上げて叫んだ。

 

『あっ! 分かりましたっ!』

 

二人同時に声を上げ、そのことに二人は、顔を見合わせくすりと笑った後、

 

お互いの卵の底を、割れない程度に机に打ち付ける。

 

そして、卵に罅が入り底が潰れ、その部分を机におき同時に手を離すと、卵は無事立った。

 

「やったぁ!」

 

「ふう。 うまくいってよかったぁ」

 

ぱちぱちぱち……。

 

安堵の溜息をついていると、ぱちぱちと一刀が拍手していた。

 

二人がそちらを向くと、一刀が微笑みながらこう言った。

 

「おめでとう。 二人が、初めてだ。 その閃きを我が孫呉に、貸してはくれねえか?」

 

その瞳には、一切の濁りが無い一刀の碧色の瞳に、二人は吸い込まれそうな不思議な感覚を感じた。

 

惚けている二人を見て、冥琳はまたかと思う。

 

天然女殺しなその性格をどうにかして欲しい所だ。

 

このままでは、話が進まないので、割ってはいることにする。

 

「どうする? 私としては、是非採用したいのだが?」

 

その冥琳の言葉に二人は、ハッとし居住まいを正す。

「わ、私は、『弱きをたしゅけ、悪人に慈悲を与え更生さしぇる』孫江しゃまにあこがれて此処にきました」

 

彼女のサ行をすこし舌足らずに喋るのはどうやら癖の様だ。

 

「僕もです。 孫江様が居るから、此処の治安は此処まで良いのだと思います」

 

二人の言葉に冥琳は二人に分からないように「そんな事していたの?」という視線を向ける。

 

一刀は暇なとき何人かの部下と共に、町に下りてスラムに住む人々と交流を持ち、

 

表通りで仕事を募集している所に売り込みに行かせたりしていた。

 

そのお陰で、スラムに住む人やそこに居るゴロツキどもは、皆一刀や一刀の一部の部下には頭が上がらない。

 

だが、一刀は彼らから見れば、いい友人のような位置付けであった。

 

「でしゅが、しょの反面、しゅごく危うくもありましゅ」

 

「孫江様が戦でそのお命を堕とされたとき、この国の状勢は一気に転落する可能性があります」

 

「!」

 

「……(それはそれで、責任重大だな。)」

 

二人の言った事は、物凄く的確に的を射ていた。

 

「でしゅから、平和なこの国を護る役目を――」

 

「僕達にも、ください」

 

そう言って頭を下げる二人を見て、一刀は立ち上がり 二人の頭を上げさせる。

 

「お前等の決意受け取ったぜ、そういえば自己紹介がまだだったな。 俺が孫江だ」

 

『……ふぇ?』

 

「ふふ……」

 

流石に彼の正体が、孫江だとは思わなかったらしく、一瞬惚けた後二人は慌てて礼をとる。

 

そんな二人に、一刀は構わないと言った後、

 

「これから、我が孫呉に迎えよう。 俺は姓は孫、名は江、字は王虎。

 

君らのその閃きと知力を認め、俺の真名を呼ぶことを許そう真名は一刀だ」

 

「ふむ。 確かに、その点は私も認めよう。 私は都督の周瑜、字を公瑾、真名を冥琳と言う」

 

一刀と冥琳に真名まで許してもらって、二人は感激の極みだった。

 

「私の真名は蒼里(あおり)と言いましゅ。 どうじょよりょしくお願いしましゅ!」

 

「僕の真名は瑞穂(みずほ)と言います。 よろしくお願いします一刀様、冥琳様」

 

こうして、孫呉にまた新たな力が加わった。

 

だが、良い事の後には必ず落ちがつく物。

 

二人のことは直ぐに、美蓮に伝わり応接間に二人を呼び皆の前で一刀をからかうのだが、

 

「あ、あの……一刀様は、男でも大丈夫な方なのでしょうか?」

 

と頬を紅く染めて言う魯粛に、一同は静まり返った。

 

その乙女らしい行動を見て、そして何故か認めてしまうその出で立ちをみて

 

女性陣全員が何か大切な物を失いそうだった。

 

そして、当の一刀は――。

 

「凱、お前も骨格とかで気付いてたよな?」

 

「一応な。 だが、お前のその瞳が男にまで利くとはな」

 

「本当に困った事だ。」

 

一応、男だと気が付いていたらしく、凱とのんきにそんな会話をしていた。

 

後に、魯粛に言い寄られ大変な目に遭うことになるのだが、

 

この時の彼はそんな事を知る由も無かった。


 
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