一刀「壮大だな」
袁招「当たり前ですわ、この私の軍ですから。オーホッホッホ」
一刀「(いや・・・集まった諸侯のことなんだけどね・・・まぁいいか)」
袁招「それで、北郷さん。私が華麗に勝利するにはどうすればいいのでしょうか?」
一刀「華麗に?」
袁招「ええ、そうですわよ」
一刀「そうだな・・・堂々と進めば、いいかもね」
袁招「ただ進むだけなのかしら?」
一刀「集まった諸侯の中でも『一番』兵力のある袁招様が堂々と進むだけで敵は逃げていきますよ」
袁招「あ~ら、わかっているじゃありませんこと・・・」
猪々子「アニキ~!」
一刀「猪々子?どうしたんだ?」
猪々子「アニキちょっときてくれ」
一刀「うわわわわ」
袁招「あら・・・どこいったのですか?」
一刀「い・・猪々子!一体どうしたって言うんだ?」
猪々子「此処までくれば」
一刀「?」
猪々子「アニキ、麗羽様をおだてると話が長いって判っててやってるだろ」
一刀「あら、ばれてたか」
猪々子「それに何だよあの策、堂々と進むだけだったらいい的じゃないか」
一刀「そりゃソレが目的だから」
猪々子「どうゆうこと?」
一刀「見てみろ、自軍でもあそこだけ妙におかしくないか?」
猪々子「どれどれ?」
確かに袁招の周りだけ妙に綺麗だ
埃一つついてない鎧や武器
そして戦なれしてるであろう兵が回りに何百と居る
一刀「ついこの間、親衛隊として優秀な兵が引き抜かれた」
猪々子「それってあたいたちの軍が弱くなったってこと?」
一刀「ああ、簡単にいえばそうなるな・・・そして、実際に敵に当たるのは俺たちだ」
猪々子「それってかなり割りにあわないんじゃ・・・」
一刀「しっ」
斗詩「あ、ここにいたんですね。文ちゃん?」
猪々子「あ、斗詩だぁ」
斗詩「きゃっ、もう文ちゃんったら」
猪々子「えへへ」
斗詩「あの、一刀様。兵の準備は完了しました・・・いつでも動けます」
一刀「わかった・・・兵の消耗を抑えれればいいけど・・・・」
猪々子「あにき?」
斗詩「一刀様?」
一刀「俺も出るよ」
猪々子「ええ。アニキもでるの!?」
斗詩「ええ!?あの・・・一刀様って武のほうは・・・」
一刀「誇るほどはない・・・けど、俺がでて、士気が上がればそれでいいから」
猪々子「よっしゃぁ!アニキと一緒に出陣だぁ」
斗詩「ぶっ文ちゃん!?」
猪々子「アニキ!隊のやつらに言ってもいいよな?な?」
一刀「かまわないよ、でもできる限り広めないで」
猪々子「もちろん!」
猪々子「お前らよく聞け!この戦、アニキも前に出る!いつも見守ってくれてるアニキにあたいらの強さを見せ付ける好機だ!」
『おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお』
猪々子「おそらくアニキから鼓舞があると思う、でもその前にあたいから」
猪々子「この戦が終われば長かったこの混乱も終わるはずだ!皆、最後まであたいとアニキについてきてくれ!」
『おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお』
一刀「まったく・・・・アレほど騒がないでっていったのに」
猪々子「アニキ~、それは無理だぜ」
一刀「まぁ、わかっていたよ」
猪々子「さっすがアニキ」
一刀「調子いいな・・・さて」
一刀「聞いてくれ!今まで幾度も幾度も俺たちの牙を避け、逃げていたやつらだが、今日この日に落日を迎える!それは此処に集まった諸侯でも袁招様でもなく、俺たちがやつらの息の根を止める!愛する人を奪い、力ない民を虐げ、あきらめることを知らない獣たちは俺たちが倒す!そのために将は兵のために!兵は将のために!仲間を・・・家を守るために今此処にいる!数はやつらのほうが上だ!しかし、臆するな!進め!お前たちの前には猪々子が居る!斗詩が居る!俺が居る!そして俺たちに守られてるお前たちが力なき民を守るんだ!傷つき倒れるかもしれない、友がお前をかばって死ぬかもしれない!けれど、そこで歩みを止めたら何も残らない!」
一刀「ダカラ進め!隣をみろ!ソコにはお前の友が仲間が俺たちが居る!臆するな!前を見ろ!数に頼ることしかできない獣たちが居る、俺たちを見ろ!傷つき、挫け、投げ出しそうになったらいつでも声をかけろ!俺たちはお前たちを決して見放したりはしない!共に太平の世を築くまで共に戦場を駆け抜けるぞ!さぁ、皆ついて来い!」
『おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!』
一刀「全軍戦闘準備!」
『はっ!』
一刀「いくぞ!全軍!突撃!」
『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!』
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そろそろ次のアンケを・・・