No.163176

本・恋姫無双第二十話

nakatakさん

夏バテ~…暑過ぎる…水飲み過ぎて腹下す…今夏こんな感じです。
一応、反董卓連合編の終幕です。それではどうぞ。

2010-08-04 03:39:01 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:3982   閲覧ユーザー数:3233

 

---洛陽付近---

 

 

虎牢関を制圧後、洛陽に向けて進軍しているのだが、反攻らしい事が一回もない。

 

 

情報を持たない曹操らは考えあぐねていたが…孫呉は気楽だった。

 

 

一刀「よくよく考えれば、主だった将は敗走…董卓軍の崩壊は必至か…」

 

 

冥琳「それも、『董卓』を含むすべての将ですからね。当たり前の話ですが『統率者がいてこその軍隊』ですからね。」

 

 

雨蓮「では、粛々と入城する…何じゃ?あの煙は…」

 

 

その頃…洛陽城内では…

 

 

略奪が行われていた…

 

 

敗走兵が洛陽に入り、統率者がいないと知り、力あるものが暴徒と化した。

 

 

そして、暴徒は宮殿にまで向かった。

 

 

そこにいた、官吏はその衣と命を奪われ、女中はその身体を奪われた。

 

 

そして、圧政の長本人である張譲もまた、その命を奪われた。

 

 

さらに厄介な事に、元軍隊のため中途半端に連携が執れており、連合軍の軍影が見えたとたんに…

 

 

洛陽城下に火を放ち、散り散りに逃げて行ったのである。

 

 

そして、恋(呂布)はと言うと…

 

 

明命「待ってください!話を聞いてください。私は『董卓様』を救出しに来たんですぅ…」

 

 

恋「本当?…」明命「ハイ、本当です。孫堅様の命で…」恋「じゃ、なかま…一緒に探す…」

 

 

明命「はぅ…怖かったですぅ…」

 

 

さすがに戟を喉に突き付けられたらねぇ…誰だって怖いです。

 

 

明命と恋が合流して、『董卓』を探した。明命だけでは、なかなか見つからなかったが、合流後あっさり見つかった。

 

 

---洛陽・地下牢---

 

 

恋「見つけた…」音々「恋殿ぉ…」

 

 

明命「董卓様と賈詡様ですね。」

 

 

月「はい…」

 

 

明命「孫堅様の命により…あなた達を『保護』します。」

 

 

詠「抵抗しても無駄でしょうしね…解ったわ。従いましょう。いいよね、月?」

 

 

月「うん、詠ちゃんに任せるよ。」

 

 

明命「それと、申し上げにくいのですが…呂布殿は別行動をお願いします。」

 

 

音々「操られていた恋殿が大戦果をあげたのですか?」

 

 

明命「おそらく…一緒に投降しても斬首がオチでしょうし…張遼様より伝言を預かっていますのでそちらに従ってください。」

 

 

恋「ねね…いく…」音々「了解なのです。」

 

 

明命「私たちも行きましょうか…そろそろ、火の手がこちらにも…」

 

 

月「その前に『陛下』も…奥の牢に」

 

 

明命「そうですね…」

 

 

その頃…洛陽城下では…

 

 

雨蓮「賊は放っておけ!消火を優先せよ!」

 

 

蓮華「空いた土地に陣幕を張れ!そこに避難民を誘導しろ!炊き出しの準備も怠るな!」

 

 

雪蓮「我らは明命との合流を図る。一刀ついてきて。」一刀「了解!」

 

 

なんだかんだで、テキパキと動いている。

 

 

冥琳「普段からこうであって欲しいのだがな…」

 

 

雪蓮「愚痴ってないで冥琳も来る!」冥琳「ハイハイ…」

 

 

程なく、明命達と合流したのだが…

 

 

一刀「えっと…明命、その娘だれ?」

 

 

明命「はぅあ…」何やら慌てている…

 

 

冥琳「劉協陛下であられますね?」

 

 

劉協「いかにも」

 

 

一刀「ゲッ…皇帝かよ…」

 

 

劉協「名目上はね。」

 

 

一刀「自分で言ってたら世話ないな。ふぅ…そうそう、月達は『これ』に着替えてね。」

 

 

詠「なによ…これ…」

 

 

一刀「女中服…他の諸侯と面識が無い彼女達ならば、これで隠し通す事が出来るしね。」

 

 

雪蓮「一刀の趣味じゃないの?」

 

 

一刀「時間が無い。冥琳、彼女らの着替えを頼む。」雪蓮「冷たーい」

 

 

冥琳「心得た。さぁ、こちらに…」

 

 

そんなこんなで、月と詠は孫呉に匿われることになった。

 

 

劉協はと言うと…

 

 

---連合軍・陣幕---

 

袁紹「さっ陛下、我らと共に参りましょう。」

 

 

袁術「待つのじゃ!そちの領土はここより遥かに遠方であろう。」

 

 

曹操「それは、袁術にも言えるわね。」

 

 

劉備「では、私たちが…」

 

 

雨蓮「孔伷の戦死、並びに先ほど陶謙殿が亡くなったと知らせが入った。故に劉備にはその後任になってもらいたい。」

 

 

曹操「そして、その劉備の穴を麗羽に埋めてもらいたい。」

 

 

袁紹「むぅ…」

 

 

やいのやいの言いあった結果、以下のようになった。

 

 

『献帝』劉協は洛陽にとどまり、曹操の保護を受ける。

 

兗州刺史並びに陳留太守・曹操→兗州牧と司隷校尉(洛陽付近の警備・軍事担当)を兼務。陳留太守は解任。

 

平原太守・劉備→徐州牧へ異動昇格。

 

冀州刺史・袁紹→冀州牧へ昇格。

 

幽州刺史・公孫瓉→幽州牧へ昇格。

 

西涼太守・馬騰→涼州牧へ昇格。

 

南陽太守・袁術→空位となった豫州太守を兼務。

 

そして、我ら孫呉は揚州の柴桑太守位を頂戴した。

 

 

そんな会議の最中、別の事件も起こる。

 

 

孫呉による玉璽の発見である。

 

 

きっかけは、復興と治安維持を行っていた兵士から『あそこの井戸が光っています』との報告を受け、見つけたのである。

 

 

本来なら、劉協に返せばいいのだが…

 

 

雪蓮「今の漢王朝に先は無いし、劉協に帰しても、曹操に盗られるのがオチ…持って帰りましょう♪」

 

 

冥琳「この件は緘口令を布く。決して口外せぬよう。」

 

 

その後、雨蓮から少し怒られたが…事後承諾された。

 

 

そして、曹操を除く諸侯はそれぞれ帰路についた。

 

 

当然ながら、ここから群雄割拠が始まる…

 

 

あれ?【太平妖術の書】…何処行った?

 

あとがき

夏バテのnakatakです。

 

しばらく遅筆確定でしょう。すんません…

次回は留守番の光景?になると思います。

 

それとここだけの設定ですが…刺史より牧の方が上…この関係が成り立ってると思ってください。

史実では刺史≒牧・なんです…はい…

 

それでは、また。

 


 
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