敵の陣形を見て、一影は僅かに目を細める。
・・・笑ったのかもしれない、朧にはそう感じられた。
・・・貴様の覚悟見せてもらったぞ、御使い。
鋼の声が、常となんら変わることなく、極短い命令を下す。
「突撃」
漆黒の方天画戟が敵陣中央へ向け振り下ろされる
幾重にも重なった、『応』の低い声が、鋼の声が届く範囲をはるかに超えた『魔王の軍』全体から返ってくる。
鶴翼は明らかに誘いだ、あの詠がいてこんな失策をするはずが無い。
つまり、オレに向かってこういっているのだ・・・
首が欲しくば、自分の手で此処まで取りに来いと
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お待たせしました。
新作の投稿です、またこんなことやってたのか!?
という声が聞こえそうですが・・・
どなたか一人でも面白いと思っていただけたら僥倖です
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