新生版・恋姫無双~戦国乱世~
「ふ~。」
「どうしたの一刀?」
「蓮華か」
のどかな昼下がりで鳥の鳴き声が聞こえる。
政務室には俺と蓮華が日々の政務に励んでいる。
「いや、乱世が終わったてのに仕事が減らないな~って思って」
「当たり前よ。乱世が終わったとてあなたは一国の将なのだから」
「そりゃそうか」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
静寂が二人の頬を赤らめる。
「いかん。何か話さなくては」
「蓮華!」「一刀!」
「・・・・・・・・」
「外の空気でも吸ってこようか?」
「ええ、そうね」
「ん~。いいな森は」
久しぶりの外出に浮かれながらゆっくりな足取りで森林を歩く。
蓮華も同じなのか安らいだ表情でいる。そんな蓮華の表情をみると自然と疲れも取れてくる。
「どうしたの一刀?」
見つめすぎていたのか蓮華が俺の視線にきずいたようだ。
「えっああ、なんでもないよ」
「でもいいのかしら。執務を抜け出してしまって。」
「いいんだよたまには。だいたい蓮華最近元気ないだろ。疲れてちゃ仕事にしゅうちゅうできないし」
「一刀・・・・」
「着いたよ」
「ここは・・・・」
着いたところには2つの墓標がある。そう雪蓮と冥琳の墓だ。
「ここに来るのも久しぶりね」
「ああ。元気か?雪蓮、冥琳?元気っていうのもおかしいか」
「クスッそうね」
先代呉王、孫策は今は行方不明の魏王曹操の卑怯な暗殺者によって暗殺されてしまった。
呉の柱石、周喩は激戦の中病魔に侵されながらも激闘し勝利をおさめた後に息絶えてしまった。
「さてと」
「一刀、それはなに?」
「ああこれか、これは線香って言って死んだ人の成仏を願って備えるもので。職人に頼んでつくってもらったんだ。」
「そうなの。天には不思議なものがたくさんあるのね」
そういうと俺と蓮華は墓標の前で手を合わせる。
「雪蓮、冥琳、二人の夢の平和な世界。みんなで守ってみせるよ」
「行こうか。蓮華」
「そうね。いきましょうか」
「ガサッ」
「さがって一刀!」
突然の物音に蓮華が警戒を強める。
「ガサガサッ」
「くるわよ」
「蓮華様!」
焦り気味の声とともに呉の名将周泰こと明命が現れる。
「どうしたの明命?そんなに慌てて」
「大変です。所属不明の軍が突然城門の前に現れました」
「なに!」
「国境警備の者はどうした?」
蓮華も突然の出来事に混乱気味だ。
「それが光とともに現れその軍のほうも慌てている模様です」
光?・・・・まさか
「蓮華早く戻ろう」
「ええそうしましょうか」
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無双OROCHI的な感じで作りました。
よかったら支援のほどよろしくお願いします