No.134548

リリカルコンタクト01

水上桜花さん

初投稿のシリーズ本編第一話!です。
文才の欠片もない作者ですがどうぞ、お付き合い下さいませ

誤字、脱字がありましたら、報告お願いします

2010-04-05 14:57:59 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:552   閲覧ユーザー数:547

第一話「転入」

 

 

pppppp・・・

 

「ん・・・う・・・」

 

pppppp・・・

 

「・・ん・・あ・・」

 

pppp、p!

 

「ん・・・ふぁ・・」

 

繰り返し鳴る目覚ましの音に、裕貴は目を覚ました。

「今日・・・何の日だっけ・・・?」

まだ寝ぼけた頭で、必死に今日の予定を考える。

裕貴はまだ気がついていないが、今日は裕貴の風原学園への転入日。

そのために、目覚ましをセットしておいたのだが・・・

「まあ、いいや・・・寝よ」

・・・全然気付いていない。

それどころかまた眠ろうとする始末。

そう、裕貴は、頭は悪くないが基本駄目人間に近い。

しかし、裕貴が二度寝しようと思ったとき、壁掛けのカレンダーが目に入る。

それを見た裕貴の顔は、どんどん青褪めていった。

「や、やばっ!遅刻する!」

 

それから二分で着替え、二分で顔を洗い、五分で朝食をとる。

いつもなら弁当を作っていくのだが、今日はそんな余裕は無い。・・・自業自得だが。

支度も終り、家を出ようとする裕貴。しかし、その前の日課を忘れていた。

「っと、やば、父さん、母さん。行ってきます」

仏壇の前で手を合わせ、今度こそ家を出る。

 

「急がないと・・・!」

裕貴が転校してきた風原学園は、小高い丘の上にあり、その前には通称「心臓破りの坂」がある。

しかし、そうとは知らない裕貴はそこを全力疾走で駆けていた。

「はっ、はっ、はっ・・・きっつ・・・」

息を切らして駆け上る。

 

そして、門限一分前に到着。

「はぁ、はぁ、はぁ・・・危なかった・・・」

風紀委員A「次からは気をつけてくださいね。」

風紀委員B「本来なら、既に遅刻扱いだしな。」

「そうっすね・・・えと、職員室ってどこですか?」

風紀委員A「あの校舎の三階の端っこですよ。」

風紀委員C「急いだ方がいいわよ。もうそろそろHRも始まる時間だからね」

「わかりました。ありがとうございます」

風紀委員に礼を言い、職員室へ向かう。

 

 

ここ、風原学園はもともと女子校だったのだが、三年前から共学になった学園だ。

今でも、女子がこの学園の四分の三を占めている。

土地も広く、校庭の端から端まで2kmほどあるらしい。

部活は文化部が中心で、スポーツ系はラクロスやテニスなど、正にお嬢様のスポーツばかりだ。

ただ、サッカー部なども無いわけではない。・・・ただ、影が信じられないほど薄いだけだ。

偏差値は基本的に高く、平均は70あたりで、テストなんかも難しいと評判(?)の学園である。

 

 

と、そんな事を考えていたら、

女子生徒A「・・・ねぇ、誰だろ、あの子」

女子生徒B「さぁ?転入生じゃない?」

女子生徒C「でも、なんか可愛いよね?ボク的には好みかも~」

女子生徒A「そうだね。確かに可愛いけど、男子・・・だよね?」

そんな会話が聞こえてきた。

「・・・可愛いって・・・地味に傷つくな・・・」

 

そんな風に鬱になっていると、

???「お、裕貴君。そういえば、転入は今日だっけ。」

「ん?あ、夕那さんじゃないですか。ここの先生とやってたんですね」

幼馴染にして、従兄弟の如月夕那さんが声をかけてきた。

教員になったとは聞いていたが、まさかここの教員とは思わなかった。

夕那「うん。まあ、まだ二年目だけどね。」

 

裕貴と夕那は世間話をしつつ、職員室へ向かう。

・・・途中、「可愛い」や、「女の子みたい」などの言葉で鬱になりながら。

 

職員室につくと、生徒手帳を渡され、振り分けられたクラスを教えてもらった。

どうやら、裕貴のクラスは夕那が担任の2-Cのようだ。

 

 

・・・時折、女の先生が必死に目を逸らそうとしているのがわかってしまう。

(そんなに容姿酷いかな・・・?)

正直、裕貴は自分の容姿は中の上くらいかな。と思っている。

実際は、上の中以上なのだが。

なので、目を逸らそうと頑張っている先生を見ると、なんともいえない微妙な気分になっていた。

実際は、その先生は見ほれていたのに気付き、恥ずかしいために目を合わせられないだけなのだが。

 

 

まあ、そんな事に裕貴が気付く事などないわけで。

一通りこの学園についての説明を受けたあと、早速教室へ行くことになった。

 

 

・・・教室に着くまでに、裕貴が鬱になった理由は、わかると思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、教室に着くと、そこは異空間だった。

正しくは、クラス全体のテンションが異常なほど低いためである。

コレに関しては夕那も訳がわからないようで、裕貴と一緒におろおろしている。

中からは、

男子生徒A「男子かよ・・・」

とか、

女子生徒A「女子より可愛い男子って・・・」

などと呟く声が聞こえる。

そんな中、裕貴は

(可愛い・・・か。ハァ・・)

なんて考えて鬱になっていた。

夕那「で、では、転入生を紹介します!」

中では、夕那が必死に声を張り上げて進めようとしている。

(大丈夫か?このクラス・・・)

裕貴は相変わらずそんなことを考えていた。

 

有美サイド

 

今日は、転校生が来るらしい。

それも、男子なのに、女子より可愛いそうだ。

それを聞いた香原有美は、期待を膨らませていた。

同時に、もしかして・・・という予感も感じていた。

夕那「で、では、転入生を紹介します!」

夕那の声のあと、その転入生が入ってくる。

「あ・・・」

有美は、その姿に目を奪われた。

彼は、男子の制服を着ているにもかかわらず、女子に見劣りしない可愛さを持っていたからだ。

そして・・・

 

「篠原君・・・」

 

そう、彼こそ、有美が憧れている異性。志乃裕貴、旧姓、篠原裕貴だった。

 

裕貴サイド

 

???「篠原君・・・」

(え?)

裕貴は、聞き覚えのある、そして、自分の旧姓を呼ぶ声に驚いた。

篠原。この姓は、裕貴が、前に通っていた、ストレリチア学院というところで名乗っていた、いわば旧姓だ。

これを知っているということは、前の学院で、関わりがあるということである。

(でも、誰が・・・ん?今の声って、もしかして・・・)

 

そう考え、

「香原さん・・・?」

小さく呟く。

幸い、今のは誰にも聞こえていないようだった。

夕那「えー、転入生の志乃裕貴君だ。では、自己紹介を」

「はい。転入生の志乃裕貴です。前は、ストレリチア学院に通っていました。

こちらでは、わからないことも多々あるので、ご指導鞭撻のほど、よろしくお願いします」

夕那から番を回され、そう言い、微笑んだ。

堅苦しすぎる気もするが、まあ、いいだろう。

・・・ただ、微笑んだときに女子の皆さんが頬を染めたのは何故だろうと思う裕貴であった。・・・この鈍感

 

 

それから席を紹介してもらい、座る。

そしてHRが終わると・・・

「好きな色は?」や、

「好きなものは?」だとか

「好きなタイプは?」

などと、質問の嵐が来た。

若干怯えながらも、裕貴は、

「青とか、水色とかかな」

「リンゴとか、甘いもの」だとか

「それは秘密で」

と受け答えしている。

(正直、この人数は凄いな・・・)

と思いつつも受け答えを繰り返す。

最後の方で、

 

女子生徒D「どうしたら可愛くなれるんですか!?」

「そんなの知らないよ!?」

 

???「罵って下さい!」

「黙れ、この豚が!」

 

というやり取りをしたのは気のせいだと思いたい裕貴であった。

 

「ってか、最後のは質問じゃないだろ!!」

 

そして・・・

 

有美サイド

 

「篠原君・・・」

そう呟いた有美に、彼は反応した。

???「香原さん・・・?」

そう呟くのも見えた。

やはり、という思いが強くなっていく。

やはり彼は、篠原裕貴だった。

その後、彼の自己紹介があった。

今では、志乃裕貴と名乗っているようだ。

ただ、一瞬、表情が陰ったのはなんでだろう・・・?

その後HRが終わると、皆が裕貴の元へ駆け寄っていく。

女子の方が多い・・・ちょっと嫉妬する有美であった。

そして、質問の波も途切れ、やがて誰もいなくなってから、

「あの、篠原君・・・ですよね」

と、声を掛けていた。

 

裕貴サイド

 

???「あの、篠原君・・・ですよね」

質問の波が途切れ、一息ついたところでそう話しかけてきたのは、

「香原さん・・・?」

香原有美だった。

有美「そうです!覚えててくれました?」

「まあね。それにしても、久しぶりだね。こうして会うのは」

有美「そうですね。一週間ぶり、です」

「そうだったね。これからもよろしく」

会話の終りにとびきりの笑顔を見せる裕貴。

それに反応して赤くなる有美。

(ははは。これから楽しくなりそうだ)

裕貴はそんな事を考えていた。

 

あとがき

 

桜花「第一話終了~~!!」

 

「ダメ作者の君にしてはよくやったね」

 

桜花「さっそく酷い!つか、あんた誰!?」

 

「ふ、気にするな」

 

桜花「や、きになるし!って、皆は?」

 

「ああ、もうそろそろ来る頃--ドゴォ!!--ごっふぁ!!」

 

桜花「って、おいぃぃぃぃ!!ん?なんかキt--ドギャァ!!--ぎゃあああああ!!!!!」

 

ナツメ「こんのバカ作者!!なんであたしが出てないのよ!!」

 

夕那「そうだよ!それに僕も影薄いし!!」

 

裕貴「それに可愛いってなんだ!可愛いって!!俺は男だ!!」

 

有美「私は嬉しかったけどな~(頬を染める)」

 

三人「君(あんた)は黙ってて!!」

 

有美「・・・うぅ・・・」(隅っこで体育座りして泣き始める)

 

三人「ほら、アンタの所為で有美が落ち込んだ!!」

 

桜花「そ、それは責任転嫁といu--ドギャア!!--ギョッファ!!」

 

裕貴「ったくこのバカ作者が・・・」

 

ナツメ「まったくだよ・・・こんな奴ゴミ屑以下だよね」

 

夕那「ナツメ、それはいい過ぎだよ?コイツは確かに蛆虫以下だけどさ」

 

裕貴「そういえば、結局、前回の予告で発表した内容消化しきってないんだが・・・」

 

ナツメ「ああ、この蛆虫が「それは無理だった~~~~!!!」とか叫んでたらしいわね」

 

夕那「それで、予告はやめるらしいね。今後もきっと亀のようなペースで進むに違いない」

 

裕貴「そうなんだ。よし、じゃあ、

今回のリリカルコンタクト、お楽しみ頂けたでしょうか?

今後も文才の欠片もないこのダメ作者がゆっくりと執筆していきます!」

 

夕那「どうぞ、続きも読んで見て下さい。」

 

ナツメ「次のUPは、作者の都合上一週間以上後になるそうです」

 

有美「ぐすっ、では、私達が風原学園で織り成すささやかな学園物語、お楽しみに」

 

四人「「「「では、またいつか!」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日、先ほどの話し合いがあった場所で、二人の人物が倒れているとの通報がありました。

一人は、左腕を骨折。もう一人は、全身の骨が砕けた状態になっていたそうです。

なぜこのような状況になったのか、警察は捜査を進めていr--ブツン--・・・


 
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