No.1162023

メスガキにチョコレートの栄養をわからせる♥

2025-02-13 21:46:59 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:77   閲覧ユーザー数:77

俺は本拠地で身体を休めていた。

 

だが、その静寂を突き破るように、突如として響きるメスでガキな声——

 

「あっるじさまーーーー☆ あっそびまっしょ~~☆」

 

まるで子供が遊びに誘いにきたかのような無邪気なノリ。大人がきけば子供時代を懐かしむような響きがあった。

——メスガキ部隊の少女くノ一、夢依。

 

「消えろガキ!俺は〇〇〇で忙しいんだ!!」

 

「あたりつよっ!発言もひどっ!」

 

だが、全く動じない。だってメスガキだから。

 

「きょうは~~あるじさまのお話が聞きたくて~~来ちゃったんだから~♥」

 

ニヤニヤと俺をあざ笑うような視線。くノ一としての腕もアイドルスキルも非凡なものがあるが、生意気さもマジメスのガキ!

 

「――わからせが必要なようだな」

 

「あぁーーじゃあじゃあ!あるじさまにはご縁が薄そうな~~チョコレートについて教えてほしいでーーーす!あるじさまとはご縁が薄そうだから~~☆」

 

強調するじゃんコイツ。

 

「夢依、チョコレートの栄養価を知っているか?」

 

「えぇ~? ムイムイ子供だからわかんなーーーい☆」

 

こうやってムチムチな無知を装うガキムーブしてくる夢依のことは嫌いじゃないが、はりたおしたいなとは思う。

 

「チョコレートは、媚薬みたいなもんだ。」

 

「ふーん、エッチじゃん?」

 

いちいちはり倒したくなる反応を返してくる夢依ちゃん。

 

「フェニルエチルアミン(PEA)——別名『恋愛ホルモン』。これを摂ると、脳は快感を感じやすくなる。恋をしたときみたいにドキドキするし、性的興奮を高める作用がある。」

 

「へ~~そうなんだ~勉強になるなる~~♥」

 

何が嬉しいのかニヤニヤ笑うメスガキ。

 

「あとはセロトニン。心を安定させる作用もある。幸せホルモンとも呼ばれるものだな」

 

「夢依ちゃんといるときの主様みたいだね!!」

 

「ソウデスネー(棒)」

 

油断ならねぇメスだ。

 

「テオブロミンも含まれている。カフェインに似た成分で血流を促進し、感覚を鋭敏にする。つまり、普段よりも官能的な刺激を強く感じるようになるわけだ。」

 

「かんのーてき!?」

 

「さらに、アルギニンが血流を改善し、興奮を高める。」

 

「確かに!なんか興奮してきた!」

 

「まだ食べてないけどな」

 

「じゃあ食べさせて~~♥」

 

「…………」

 

俺はゆっくりとチョコをひとつ摘み、彼女の唇へと近づける。

 

指先で押し付けるように、チョコを夢依の口の中へと滑り込ませる。

 

「んっ……♥」

 

噛みしめた瞬間、ビターな甘さとともに、彼女の表情が一瞬揺らぐ。

 

「どうだ?」

 

「おいしい、よ?あとなんか……安心するかも」

 

メスガキが俺をみてまっすぐ微笑んだ。少女らしい優しい微笑み。

 

「チョコレートは心にいい成分がけっこう入ってるからな」

 

「主様と違って“甘く見ちゃだめ”ってことだね!」

 

軍主だぞ☆

 

「わかったか?チョコレートの栄養が」

 

「わかったーーー☆」

 

~メスガキをわからせた~


 

 
 
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