No.1162013

里山どん兵衛さん

新人さん

2月13日は名字制定記念日で"名字の日"と呼ばれている。今後みょうじは国会で選択的夫婦別姓が議論されて、好きなほうの姓を選べるようになるかも知れない。だが明治初期は自分の好きな姓をつくることができたのだ。(現代は、氏の変更をしないとその人の社会生活において著しい支障を来す場合、例えば珍奇・難読・難解な名字だったら家庭裁判所の許可を経て役所に提出すれば新しい氏をつくることが可能) 江戸時代の庶民は名字を許されていなかったので、明治に入った1870年9月19日に「平民苗字許可令」が布告された。(この日は"苗字の日"になっている)しかし、平民のあいだで氏が普及しなかったため、1875(明治8)年の2月13日に「平民苗字必称義務令」が布告され、氏名を名乗ることが義務付けられたそうだ。いままで〇〇村のどん兵衛さんとか呼ばれていたのが、里山鈍兵衛さんというように、すべての国民に姓名が付いたのだ。みょうじの名字と苗字には違いはないそうだが、名字の方は平安時代に名田と呼ぶ荘園にちなんでみょうじをつけたことから「名」の字が使われているそうだ。苗字の方は江戸時代に、子孫繁栄の願いをこめて「苗(なえ)」の字をあてて苗字というようになり、以降苗字の字を使い続けて今に至るらしい。だから名字のほうが古くから使われている文字なのだ。日本におそろしいほど多くのいい加減な姓があるのは、この明治初期に大急ぎで自分たちで勝手にみょうじを作成したからだ。本当の正しい漢字をしらずに洒落やノリで付けてしまったから、首をかしげてしまう、めちゃくちゃな当て字の名字があり、失礼ながら笑ってしまう。 その名を受け継いだ子孫はどうなのかなぁ。

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