イデア「アズール氏、この小説の新作が出ない件について申し上げたいのだが」

アズール「どのような小説でしょうか？」

イデア「翼の世界(角川つばさ文庫)では『あおいのヒミツ！』『オン・アイス！！』『サイコロヲフレ』『死神デッドライン』『空神』

　　　　『七宮さん家のフシギなおしごと』『ファースト・ステップ』『ブルーなあたしと、ピンクなぼく』『ぼくたちはプライスレス！』、

　　　　未来の世界(集英社みらい文庫)では『悪魔のパズル』『あやかし協定』『怪盗ネコマスク』『恐怖チャンネル』

　　　　『スーパーミラクルかくれんぼ!!』『スプラッシュ！』『代表監督は11歳!!』『僕らのハチャメチャ課外授業』

　　　　『猛獣学園！アニマルパニック』がそれぞれ打ち切りを食らってる！」

アズール「打ち切り？　○巻で完結の間違いでは？　少し確認させてください」

＊アズールはそれぞれの本を読んだ＊

アズール「むむむ……どれも綺麗に終わっておらず、確かにこれは打ち切りでしたね」

イデア「でしょう？　アズール氏、何か言ってくれない？　あ、作者の名前は出しちゃダメ」

アズール「分かりました、イデアさん。作者の名前は言わないでおきましょう。

　　　　　では、何故その作品が打ち切りになったのか、そしてこうすれば売れたと思う改善点を言いましょう」

翼の世界

『あおいのヒミツ！』：主人公が狐の少年に頼りっぱなしの無能だからでしょう

『オン・アイス！！』：内容が古臭い、強くて賢い女の子にするべきでした

『サイコロヲフレ』：僕とイデアさんだったら確実に解決できるほどつまらなかったです

『死神デッドライン』：翼の世界で男の子向けのものは売り上げが良くないのです、女主人公にするべきでした

『空神』：女性キャラが極めて少ないです、ウチのように男子校だとはっきり言ってほしかった

『七宮さん家のフシギなおしごと』：女性キャラが男性キャラを引っ張るようにするべきでした

『ファースト・ステップ』：ダンスはダンスでも社交ダンスの方が僕的にはよかったと思いますが

『ブルーなあたしと、ピンクなぼく』：ジェンダーを引っ張るなら勇敢な女子と優しい男子にするべきでした

『ぼくたちはプライスレス！』：地味な女性キャラをヒーローが引っ張るのは前時代的ですよね

未来の世界

『悪魔のパズル』：某四人組の漫画家の漫画と内容が被っていました

『あやかし協定』：男の子向けか女の子向けか分かりませんでした

『怪盗ネコマスク』：怪盗ものは溢れかえりすぎですし、女性キャラが戦わないのがおかしかったです

『恐怖チャンネル』：当事者が勇敢であってほしかったです

『スーパーミラクルかくれんぼ!!』：これは児童書ですか？　それとも、ええと、ライトノベルですか？

『スプラッシュ！』：表紙が子供受けしなかったのが原因です

『代表監督は11歳!!』：男装した女の子を主人公にするべきでした(かつてスペインサッカーで女性監督がいたように)

『僕らのハチャメチャ課外授業』：学校創設者の孫娘が副主人公として出るべきでしたよ

『猛獣学園！アニマルパニック』：女性キャラをもっと活躍させるべきでしたね

アズール「つまり一言で言うと『売れなかった』に尽きます」

イデア「ここは男子校なのにしっかり女性キャラについて指摘しているアズール氏は流石ですな」

アズール「その国の児童書作家は、僕が言ったようなタイプの女性キャラを書く事は皆無ですからね」

イデア「何気に酷い事を言ってますな」

アズール「当然ですよ。児童書作家はそういう人の集まりですから、変わる事は皆無ですし」

イデア「ん？」

アズール「何でもありませんよ」

イデア「うーむ、では拙者達にできる事はありますかな？」

アズール「言われるうちが花という言葉がありますよね、とまずは児童書作家や編集に言っておきましょう」

イデア「アズール氏、それは絶対に良くないのだが！！」