TVを見ていると コメンテーターの皆さんはオリンピック選手村にクーラーが無いと気にしていたようだ。無いということは、現地ではそれほど必要としていないとも考えられる。地球の気温は地形などの環境に左右されるが、一般的に極に近づくほど寒くなるので、北半球なら北緯が大きくなるほど寒くなるはずだ。（地軸は斜めだから最大は66度33分）パリの北緯を見てみると北緯48度だ。日本と比べてみるとずいぶん北に位置している。日本最北の稚内が北緯45度で それより少し南の網走が44度、札幌が43度だ。なんと この辺はリゾート地の南仏に相当している。最果ての地はリゾート地だったのだ！　これで 稚内よりもずいぶん北に位置しているパリにはクーラーが不要だとよくわかった。昨年の調査結果で北海道は昨年、建物の（車はラジエーターに不凍液を入れるし クーラーは付いて無い）エアコンの普及率が40%を越えたというが、ほんの10年前までは普及率が18%しか無かった。しかもこの調査は広大な北海道全体でなので その実態は、札幌や都市部のホテルを除外すると 一般家庭はほとんどクーラーが無かったと考えられる。パリオリンピックは近年の急な温暖化の影響もあるからクーラーが必要だと騒いでいるが、まだ僕はいらないと思うのだ。それよりも パリへ行く人は寒さ対策をしたほうが良いと思う。稚内地方気象台の発表を紹介する。『稚内の夏を気温で見てみると、最高気温が２５度以上の夏日は、１年間に多い年では１５日間くらいあった年もありましたが、２、３日の年もあります。　最近では、２０２１年に、夏日が３２日と多くなり、３０度を超えた真夏日も５日ありました。　この年を除けば、ここ１０年くらい、真夏日を記録した年がありません。　平年値では、夏日が8.1日、真夏日が0.0日となっています。』とのことだ。パリにクーラーが無いと心配して大騒ぎするのは大きなお世話かも知れない。 ちょっと小泉八雲の怪談を読むだけでも 涼しくなるだろう。