No.1147250

追憶 4

a2t5さん

2024-06-30 13:40:35 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:62   閲覧ユーザー数:62

追憶 4

 

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「総長テロパス 高エネルギー反応確認。

 当艦の航行に影響はありません。」

 

「ワープか?えらく小さいな。」

 

「何か排出されたようです。」

 

「ディーモンではありませんね。

 あれは・・・

 アエルダリの子供のようですが。」

 

「気に留める必要は無かろう。

 総長テロパス 先を急ぎましょう。」

 

「お待ちを!!」

 

「なんだ?」

 

「桁違いのサイキックエネルギー

 あの子供からです!」

 

「ほう・・・だが今からでは

 間に合いますまい。

 身切れているようですし。」

 

「いや 死体で構わん。

 見てみよう。

 

 それに

 例のデコイアーマーになら 使えるやも。」

 

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「驚いた

 10分以上真空にさらされて生存しているとは。

 凍傷一つ起こしていない。

 少なくとも手足を失ったのは最近ではない。」

 

「ふむ、

 あ いやしかし

 本当に魔の者ではないのでしょうか?

 生身でワープから出てきたのですよ?」

 

「まぁ多少の影響はあるだろう。

 アエルダリの肉体がいくら優れているとはいえ

 少々頑丈過ぎだ。

 

だが死体であるよりは話が早そうだ。

 ん? 起きたか?」

 

「おい娘っ!!言葉は分かるか?

 貴様は何者で どこから来た?」

 

「同胞ライノロフス 質問が投げやり過ぎる。

 侮られるぞ?」

 

「失礼しました 総長テロパス。」

 

「まぁゆっくり休め 娘よ。

 質問を詰めるのはまた後日でいい。」

 

ガシュンッ ガシュンッ ガシュンッ・・・

 

ぼそぼそ・・・

「契約は・・・

 ちゃんと履行されるのだろうか。

 いまだ何の変化もない。

 君はどうだね?」

 

「果報は寝て待ちますよ。

 我々に残された唯一の手です。

 

 友よ 生き延びましょう。」

 

 

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