No.1126545

【獣機特警K-9ⅡG】最強の二人!!(2)・改【交流】

Dr.Nさん

2023-08-02 19:22:04 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:224   閲覧ユーザー数:216

シュミレーションルーム。

 

ミウ「今度はなあに?」

テムナ「まあ何が来ても、お前にだけは負けへんでミウ」

ミウ「それはこっちの台詞よ!」

テムナ「なにっ!?」

ミウ「なによ!?」

アラン『ほらほら、二人とも前を見て』

 

ヴォーン…。

再び、市街地の立体映像が映し出される。

 

ミウ「今度は敵が一体だけね」

テムナ「でもさっきのちっちゃいのとは全然大きさが違うな。ウチらのアーマーの三倍ぐらいはあるで」

アラン『プログラムナンバー8、今度は君たち二人で巨大な敵を倒してもらう』

テムナ「で、より多くのスコアを稼ぎ出した方の勝ちってわけやな?」

アラン『いいや。スコアは2人の合計値、つまり協力プレイだ。戦い方によっても得点が変わってくるからな。あと、タイムアタック要素もあるから、出来るだけ早く敵を倒すように』

ミウ「分かった! こいつと手を組むのはちょっと癪だけどね」

テムナ「それはこっちの台詞や!」

アラン『では行くぞ!』

 

Three…Two…One…GO!!

 

ミウ「たあーっ!!」

テムナ「とりゃあーっ!!」

ガンッ! ガンッ! ガンンッ!

 

ミウ「こいつ、なんて硬いの! いくら攻撃を加えてもびくともしないわ!」

テムナ「へへっ、そんなへっぴり腰で倒せるかい! ウチの戦い方、よう見とき!」

 

ダッ!

 

ミウ「あ、むやみに突っ込んで行っちゃ危ない!」

 

ガーッ!!

 

テムナ「なっ!? うわーっ、やられる!!」

 

ガシッ!

 

テムナ「ミ、ミウ…?」

ミウ「もう、テムナったら。そう言うのを蛮勇って言うのよ」

テムナ「ふう。おおきに、助かったわ」

ミウ「明日から一週間、ヴォルペのA定、あんたのおごりねw」

テムナ「ちぇ。ってミウ、後ろ!!」

ミウ「えっ!? きゃあーっ!!」

テムナ「ミウーーーっ!!」

 

ガシッ!

 

テムナ「はーい、これでA定はなくなりましたーw」

ミウ「ちぇっ。さて、そろそろ本気を出すとしますか?」

テムナ「せやな。行こか」

ミウ「一」

テムナ「二の…」

ミウ・テムナ「三ーーーーーーっ!!!」

 

ドゴオーーーーン!!!

 

GAME SET! You Win!!

 

アラン「やった!」

リク「二人とも凄いや!」

アラン「リク、リザルトは!?」

リク「スコア1040万2800点、タイム0分58秒52、新記録です!」

アラン「1000万点超えに1分切りだと!? ライドアーマー隊(うちのチーム)の最高記録が500万点、タイムも2分を下回ることなかったというのに!」

ミウ『ま、わたしたちにかかればざっとこんなもんよw』

テムナ『そういうことやなw』

数日後、署員食堂。

 

ミウ「あーもう腹立つ!!」

テムナ「全く何様やねん、あの豚男!!」

リク「お二人とも今ですか?」

ミウ「あ、リク君」

リク「どうしたんです? 二人ともやけにご立腹のようですけど」

ミウ「実はね…」

ラミナ署近くの古い小さな個人商店。

 

店主の老女「はい、お釣り。ミウちゃんもテムナちゃんもいつもありがとうね」

ミウ「こちらこそありがとう、おばあちゃん」

テムナ「ばあちゃんも、旦那さんが亡くなったあとたった一人でこの店守って大変やな。なんか困ったことがあったら、いつでもウチらに言うてや」

ミウ「そうそう。なんたってわたしたち、生活警備課だし」

店主の老女「いいのかい?」

ミウ「もちろんよ!」

店主の老女「ありがとね。実は…」

外。

 

ミウ「あれね、おばあちゃんが言ってた、いつも迷惑駐車してる車って」

テムナ「何やあの運転席のグラサン掛けた髭の赤豚のオッサン、見るからに反社会的勢力やないかい」

ミウ「こんな奴が乗ったこんな車がずっと駐車してたら、そりゃ他のお客さんも怖がって近寄ってこないわ」

テムナ「せやな。一言注意しとかんと」

ミウ「あの、ちょっといいでしょうか?」

豚男「あ? 姉ちゃんたち、その格好はお巡りやなやで。お巡りがワシになんか用かやで?」

ミウ「あなた、毎日何時間もこのお店の駐車場に車を停めて、ずっとスマホしていらっしゃるようですね」

豚男「それがどないした? ここは、お客様駐車場や、ワシさっきも買い物してきたばかりややで。どこが悪いんかやで?」

テムナ「いや、どこが悪いんかやでて。買い物が終わった後も何時間も駐車なんかしとったら、他のお客様の迷惑にもなりますし」

ミウ「それに、スマホだったら家に帰ってゆっくりやればいいじゃないですか」

豚男「家まで待てるかボケェ!! ワシはスマホが大好きなんじゃ! 片時も手放せへんのややで!」

テムナ「ガキかよ(ボソッ)」

ミウ「ほーんと(ボソッ)」

豚男「ワシは違法行為はなーんもしてへんやで! いくらお巡りでも許さへんで! はよ帰れ! そのブッサイクな顔、ネットに晒されたくなかったらな!!」

ミウ、テムナ「「!!!!!」」

リク「なるほど、そういうことがあったんですね」

ミウ「あー、今思い出してもムカつくわ!」

テムナ「ホンマ、マジムカつくであの豚!」

リク「ひょっとしてその車、黒のハイエイシターでは?」

テムナ「ほう、よう知っとるな」

リク「えーっと、ちょっと待って下さいね」

 

スマホでヘックスアプリを立ち上げ、スワイプするリク。

 

リク「あったあった。これを見て下さい。そのハイエイシターの運転手、自撮りしているこの男じゃないですか?」

ミウ「あ、この写真!」

テムナ「せや、コイツやコイツ! 誰やねんコイツ?」

リク「フォロワー数100万を誇る、マナー評論家の犯瀉豚という豚のファンガーです」

ミウ「マナー評論家なんだ…あれで…」

テムナ「マナー評論家が、お年寄りが一人で経営する小さな店の駐車場に何時間も車停めてスマホかい!」

リク「この界隈では有名人ですよ、傍若無人なふるまいでね。長時間駐車でスマホ三昧の件も、確かに違法行為ではないので、警察も手が出せないんです。全く、困ったものです」

ミウ「なるほどねえ。それに見て、コイツ、飯の自慢ばっかり。なんか外食する度に写真をアップしてるみたい」

テムナ「口卑しいにも程があるわ! だからこんなにブクブク太るんや!」

そしてその翌日。

街を徒歩でパトロール中のミウ&テムナ。

 

テムナ「ふわあああ~っ」

ミウ「こらテムナ、あ・く・び!」

テムナ「せやかてミウ、暖かいし街は平和やし、あくびの1つや2つぐらいええやん」

ミウ「よくありません! もっと緊張感を持ちなさいよ、全くもう」

 

ブオンブオンブオンブオーン!!

 

ミウ、テムナ「「あ!」」

ミウ「見た、今の車!?」

テムナ「見たで! 犯のハイエイシターや! しかもあいつ、スマホしながら運転しとったで!」

ミウ「ふふふふ、いけませんなあ」(キュピーン)

テムナ「これは立派な犯罪ですなあ」(キュピーン)

ミウ、テムナ「「道路交通法違反で逮捕だー(逮捕やー)!!」」

ライドアーマー隊ルーム。

 

リク「大変です隊長、今日納入された新型アーマーが2台共持ち去られました!」

アラン「何だって!? でも、あれはID登録された署員しか起動出来ないはず。いったい誰が?」

リク「それがその…」

 

アラン「たくあの二人! 2台の位置情報は分かるよな?」

リク「もちろんです! GPSでいつでも追跡出来ます!」

アラン「よし、パトカーで追うぞ! 君も一緒に来い!」

リク「はいっ!」

 

 

=To be continued=

 

 

 


 
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