No.1122408

聖剣伝説2 another 第2話 ~冒険の始まり~

※全90話程度。オリキャラ・独自設定多数。
 聖剣2の世界観・キャラを使った、オリジナルストーリーに近いです。
 聖剣シリーズ以外の要素も、度々登場します。

※pixivにて完結済の、同タイトルの作品の再掲です(ごく一部に修正点あり)。

続きを表示

2023-06-03 21:57:22 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:194   閲覧ユーザー数:194

第2話 ~冒険の始まり~

 

<フラミーの背の上>

 

キュイキュイーン!

 

姫花(ひめか)「ん…うん…あ、どうなったの?

        ねえ、ちょっとみんな起きて!」

 

ちなみ「え…んん……

    何か下がふかふかして…って、きゃあああっ!」

遊太「な、何か地面が超遠いんですけどお!!」

 

キュイキュイーン!

 

程塚(ほどづか)「しかもこの鳴き声…ま、まさか…」

和樹「おおおおっ!ま、マジだああ!

   リアルにフラミーに乗ってるんだ俺達!」

程塚「喜んでる場合かあっ!」

 

姫花「ねえ、それにここ どう見ても日本じゃないよね…?」

程塚「ああ、というか地球かどうかすら怪しいな…

   何かデカい砂漠とか見えるし、

   向こうの森には 紅葉の隣に桜が咲いてるし…」

 

和樹「つ、つまり…聖剣2の世界に入れたってことかああっ!!?」

遊太「イヤッホウウゥ!!バーチャルゲーム体験キタ―――!!」

程塚「だから喜ぶなっつーの!!」

 

ちなみ「わぁ~っ、フラミーちゃんの背中フワフワ~♪」

程塚「ああもう…こ、こっちはこっちで…」

姫花「ゆ、夢だよね?これ絶対夢だよね!!?」

キュイキュイイーン!

 

程塚「お、おい…何か段々高度が落ちてないか…?」

ちなみ「あ、本当だ…

    いつの間にか、地面スレスレ…って、きゃっ!」

程塚「あ、あぶねっ!」

 

ドサァッ キュイ―――――ン!

 

姫花「い、いたたっ…!ちょっといきなり振り落とさないでよっ!

   って、もう行っちゃったし…」

 

ちなみ「あ、ありがと程塚君 かばってくれて…」

程塚「い、いや何だその、近くにいたから咄嗟に…///」

 

遊太「ヒューヒュー♪お熱いっすね~」

程塚「だ、黙ってろ!それより どうなってんだ一体?」

 

姫花「夢じゃないとしたら、あのフラミーって子が

   あたし達をゲームの中に連れてきちゃったって事みたいね…」

程塚「意味わからん、何でこんな事に…おいカズ、遊太!

   お前らこのゲーム詳しいんだろ?どうすりゃいいんだ?!」

 

和樹「うーん…つっても俺、

   フラミー仲間にする所までしか進めてないからな…

   風景見る限り、ここはマンテン山脈みたいだけど」

 

遊太「あ、じゃあ山頂に 賢者様がいるんじゃね?」

和樹「ああ、賢者ジャッハ!その人に聞けば何かわかるかも!」

姫花「じゃ、まず山頂に向かってみよっか」

<マンテン山脈~5合目~>

 

ザッザッ

 

程塚「ふう、勾配は大したこと無いが

   結構長い道のりだな…」

 

和樹「ひ、姫花ちゃんちなみちゃん 大丈夫?疲れてない?」

ちなみ「うん、だいじょ…カ、カズ君、前っ!」

和樹「え?…う、うわっ!」

 

ガササッ!

 

茂みから飛び出してきた大きな鳥のヒナの口ばしを、

和樹は間一髪でよける。

 

程塚「モンスター…!流石、RPGの世界だな…」

遊太「ヤバいって、確かコカトリスの嘴は石化効果があるぜ!」

 

姫花「こ、こんなの相手にしてらんないわよ、

   早く逃げよう!」

和樹「でも、こいつ案外素早い…!

   く、くそっ!」

 

バキッ!

 

とっさに放った和樹の回し蹴りが、コカトリスのこめかみにヒットした。

 

コカトリス「ク、クエ~(バタン)」

 

ちなみ「す……すごーい、カズ君かっこいー!」

程塚「お、お前…空手か何かやってたっけ…?」

和樹「さ、さあ…?何か、無意識に…」

 

                  (続く)


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
0
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択