第一話『北郷、関羽と出会い、刃を交えるのこと』
~あらすじ~
家族を失った中、歪むことなく生きている少年、北郷一刀
フランチェスカ学園の中で、ある異変に気づいた・・・
それは、自分以外の中で三国志の存在が消えたということだった・・・
そんな中で、一刀はある不思議なものを拾う・・・
警察に預けても、自分の寮の部屋に戻ってきてしまう・・・
そして、それを観察していると、突然に激痛に襲われ気を失った・・・
気づいた時には、見慣れぬ景色の中にいたのである・・・
一刀「どこなんだ・・・ここは?それにこれ・・・何?」
そして何故か首には赤いカメラを下げていた・・・
『天の御使い 北郷一刀』―――『世界の破壊者 ディケイド』―――
1つの外史を巡り その瞳は何を見る―――
辺りを良く見回してみると・・・森に囲まれた山の中で・・・
ここは・・・幽州の寮西郡か・・・・・あれ?・・・何を言ってるんだ?
まあ、それより森の向こうに村が見える・・・とりあえず、そこに行ってみよう
俺は山を降り、その村に向かった。
村に入った途端、目を疑った。その村は何かの集団に荒らされたかのような有り様になっていて、負傷した村人達があちらこちらに見えた。しばらく村の中を歩き、すると突然村の人達が集まってきて・・・
村人A「ま、ま、まさか、あ、あ、あなたが・・・天の御使い様!?」
一刀「・・・・・え?」
村人B「おお、そうだ!間違いない!この白く輝く衣!噂通りの姿だ!!」
村人C「御使い様!どうか、この村をお救いください!」
一刀「・・・・・よくわからないけど・・・この村に一体何が起こったんですか?何か争ったように見えるけど・・・」
村人達は一刀に説明した・・・賊が襲いかかり、荒らされては、女と食料を盗みまくった事を・・・そんな中、一刀はある言葉にピクッとなる・・・
一刀「妖怪?」
村人A「はい、以前までは県令の方達に守っていただいたんですが、今回は妖怪が賊と手を組み、兵達を一掃したのです。それに、一滴の血も流さずに殺すなんて・・・まさに妖怪・・・もう、我々には抵抗する術(すべ)はないのです・・・」
一刀「なるほど、だいたい分かった・・・今すぐにでも、賊のついでに妖怪退治を引き受けましょう」
村人B「ほ、本当ですかっ!?おお、ありがたや~」
村人一同「「「「「「「「「御使い様、バンザ~~~イ!!!」」」」」」」」」」」
一刀「・・・・・よしてくれ、頼むから」
村長「そういえば『あの娘』は無事かのう・・・」
一刀「?・・・村長さん、その『あの娘』って何ですか?」
村長「ああ、『関雲長』さんの事じゃ・・・ついさっきここを訪れたので事情を聞いた途端、奴らの所に飛んで行ったよ・・・」
一刀「そうだったのか・・・早くそこに向かった方が良さそうだ・・・」
一刀は一目散に賊の拠点に向かった!
村人達の情報を頼りに賊の拠点に辿り着いた一刀。
一刀「うっ・・・血の匂いか?」
そこには、斬られ倒れた賊達の屍の中で1人黒髪の少女が立っていた。
「誰だっ!?」
一刀「あ、いや、俺は怪しい者じゃない。俺もあの村の悲惨な光景を目にしてここにやって来たってこと。君が『関羽』か?」
関羽「いかにもそうだが・・・今すぐ立ち去れ、お前のような素人が来ても何の変化も・・・(あの服・・・まさか)・・・おい、お前―――――」
「「ギシャァアアアア」」
一刀「!!」
関羽「何!!?」
一刀と関羽の前に現れる、2体の怪人!しかし、一刀にはなぜか見覚えがあるような顔で・・・
一刀「グロンギ・・・!?そういえば村の人達が言っていたな・・・立ち向かった者は一滴の血を流すことなく殺されたと・・・」
関羽「何をブツブツ言っている!早く逃げぬかっ!」
一刀「なるほど・・・『ゲゲル』だったわけか、そういう事なら・・・」
ガッ
「「「!!?」」」
一刀は自分が知らぬはずの単語を口にし、納得したような自分の顔を殴りつけ口から一筋の血を流した。
そして、信じられない言葉を発する。
一刀「いっつぅ・・・・・ギザ、ヴィゼポブダ(これで、失敗だな)」
「「バ、バブダ・・・ビビザブバ!!?(な、なぜそれを・・・まさか!!?)」」
関羽「(な、なんの言葉だ!?通じているみたいだが・・・)おい、お前!一体何を話しているのだ!?」
一刀「簡単さ、今までのこいつらの殺人は決まりに従った遊びだったんだ・・・決まりは『立ち向かって来た者を、一滴の血を流すことなく殺す事』だった・・・しかし、お前達に立ち向かおうとしている者の1人である俺は血を流してしまった・・・これで神聖なるゲゲルは終わった・・・後は、お前達を倒すだ・・・」
「「ギズザ~~~ッ!ボビグ、ジザザ!?(己れぇ~~~っ!貴様、何者だ!?)」」
一刀「俺か?・・・ただの通りだ」
そう言い返すと、一刀はこの世界に来る前に手に入れたベルトを締め、左腰に下げたカードホルダ
ーから1枚のカードを取り出し・・・
一刀「変身!」
≪CHANGE RIDE―――DECADE≫
なんと、知っている人なら知っている・・・『仮面ライダーディケイド』に変身した。
だが、全く同じというわけではなく、顔が露出し、ポリエステルの学生服も露出した上、ローブのように伸びた状態になった。(今度機会があったら、イラストを投稿します♪)
DCD(あれ・・・そう言えば、この(ベルトの)使い方とかって・・・何で知ってるんだ?ま、いっか)
一刀は自分の変化になんとなくで納得し・・・その光景を見た関羽は・・・
関羽「ディケイド・・・あれが・・・(それに気にしてはいたが、あの白く輝く服・・・やはり)」
ディケイドはグロンギ2体に関わらず、ソードモードにしたライドブッカーで難のない戦いを繰り広げた・・・
そして、一枚のカードを取り出し、ムソウドライバーに装填。
≪FINAL ATTACK RIDE―――DECADE≫
「ハアアアアアァーーーーーーーーッ!!!」
ザシュウウゥゥゥウウウン
ドッガァアアアアン
ディケイドの必殺技『ムソウスラッシャー』が炸裂!!
グロンギは爆発し、倒された。
DCD「ふぅ・・・まあ、こんなものかな」
関羽「はあああぁぁーーーーーーーっ!!!」
DCD「って、うおっ!!?」
戦いに勝利し、安息に浸っている一刀に、なんと関羽が青龍堰月刀を振り下ろしてきた!
なんとか察知した一刀は、なんとかかわした。
DCD「おいっ!何だよ、いきなり!!」
関羽「貴様の正体はわかっている!!探していたぞ、悪魔!!」
DCD「な!?・・・誰が悪魔だ!!?と、とにかく、俺の話を・・・」
関羽「問答無用っ!!」
DCD「ってわけか・・・仕方ない、なんとかケガなく終わらせるしかない」
関羽「ふっ、私を舐めない方がいいぞ」
DCD「そうじゃない、俺は君と戦う気は・・・」
関羽「そちらに無くとも、こちらにはある!」
そして、俺は説得を繰り返しながら峰打ちなどで気絶を狙ったが、さすが関羽雲長というだけあって薙刀さばきも気配の察知もすごい、とても気絶させるのには無理があるようだ・・・どうやら戦いは避けられないようだ・・・
そんな互角の戦いを繰り広げている中、ふと視線を変えると・・・!
応援のためか、この山に来た村人達数人がこちらに向かってきたところを・・・
DCD「しまった!1匹、忘れてた!」
先ほど、俺の必殺技を間一髪でかわしていたもう1体のグロンギが襲っていた!
俺は関羽の攻撃を弾いた隙に走っていった。
関羽「待て、逃がすか!!」
グロンギ「ギギ、ボズゾゲバ・・・(ちっ、今日は分が悪い・・・)」
グロンギは俺が気が付いた事を察知し、優先的でないと判断し森の奥に消えた。
DCD「くそ・・・逃がしたか」
関羽「・・・・・」
俺は変身を解除して、グロンギに襲われケガをした村人達に駆け寄った。
一刀「おい関羽、この人達を村に運ぶぞ、手伝ってくれ」
関羽「そうはいかん!この場で貴様を・・・」
一刀「いい加減にしろ!!ケガ人を目の前にして、それでも弱きものを守る武人かっ!!」
関羽「!!」
俺の一喝によって、関羽は渋々俺の言葉に従った・・・
そして・・・俺は負傷した村人を関羽と共に村へ運んだ・・・
村に着いて、俺は村長達に“関羽と戦った事をうまく隠して”事情を話した。
「逃がして申し訳ない」と謝ったが、村長達は温かく
「いや、守ろうとしてくださるそのお気持ちだけで充分です」と言ってくれた。
でも、これで終わるわけにもいかないので、明日今度こそグロンギを倒すということを約束した。
今回の話はこれで終わるのだが・・・
関羽がなぜ俺を『悪魔』と呼んで襲ってきたのか?
関羽とはこのまま敵関係になってしまうのか?
なぜ、グロンギという怪人が存在するのか?
なぜそれを俺が知っているのか?
そして、なぜ『ディケイド』!?
それぞれの答えはいつ明かされる・・・?
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お待たせしました!やっとできました!
これからシンプルに関羽に会うわけですが・・・
大変な事に・・・!!