(番外壱壱)
アナタがいてくれることが嬉しい。
ただそれだけなのに胸が落ち着かなくなる。
身体中が熱に包まれていく。
「手を繋いでいこうか?」
その言葉を聞くたびワタシは子供のように嬉しくなり、自然に笑顔になれる。
共に歩む道の中でアナタはまるで風のようにワタシにその先を示してくれる。
「大丈夫。ここにいるから」
それだけで迷いが消えていく。
温もりがワタシを包み込んでくれる。
だから一歩、また一歩と前に進める。
アナタがいてくれるから。
「だってそれは当たり前のことだろう?」
どこまでも優しく暖かいアナタ。
不安になって泣きたくなる時、そっと抱きしめてくれる。
そして自然と泣くことをさせてくれる。
「一人じゃないから」
そう言って何度も頭を髪を撫でてくれるアナタ。
温もりを与えてくれることが嬉しかった。
「仕方ないなあ」
たくさん我侭を言ったのにそれを受け入れてくれた。
怒られるかもしれないことをしたとき、優しく頭を撫でてくれた。
だからもう二度とアナタが困ることをしないと心に誓った。
「ち、ちょっとまて、落ち着け!」
ワタシに隠し事をしてばれたとき、アナタが慌てて謝ってくる。
本当は怒らないとダメなのに微笑んでしまうのは誰のせい?
だから怒ってあげるの。
「ごめんな」
ワタシをいつも守ってくれているのにそうやって謝るアナタ。
自分が傷ついても平気な顔をするのにワタシが傷つくと大慌てするのは不公平よ。
アナタが傷つくのは何よりも嫌だからワタシも同じようにするから文句は言わせない。
「温かいな」
それはいつもアナタが口にする言葉。
一人では決して感じることのできない温もりをアナタとワタシは二人で感じる事ができる喜び。
包まれているだけなのにとても安心するのはきっとアナタだから。
「ずっとこうしていたい」
同じ気持ちなのに言葉にされるとどうしてだろう。
胸がとても苦しくなる。
だからワタシも同じことを言うの。
「幸せだな」
当たり前のことを当たり前のように言葉にするアナタの横顔に見惚れていしまう自分がいることに気づいて顔が紅くなるのがわかる。
アナタがいる幸せなんだっていつも教えてくれているから。
「愛しているよ」
何度でも聞きたい言葉。
たった一言なのにワタシを支配していく媚薬混じりの言葉。
身体の奥から広がっていく愛しいという想い。
だからこの言葉を送りたい。
「ありがとう」
そして、
「いつまでも愛しています」
(座談)
水無月:前回はたくさんの励ましのお便りを頂き心から厚く御礼申し上げます。順調に回復しております。
雪蓮 :よかったわね。まぁ安静にしていなさいよ。
水無月:もちろんです。それにしてももう十二月ですね。この作品も早半年が過ぎましたね。
雪蓮 :いろいろあったわね。
水無月:ここまでこれたのは皆様のおかげです。
雪蓮 :そうね。たくさん感謝しないとね♪
水無月:まぁ完結編が終わってまだ余力が残っていればまた無謀にもリクエストでも募集しましょうかと考えたり考えてなかったりです。
雪蓮 :とりあえずまだ完結編の更新には時間がかかりそう?
水無月:です。というわけでまだまだ短編で許してください。(ノノ)
雪蓮 :まぁなるべく早くしなさいね。
水無月:は~い。というわけで次回もたぶん短編の可能性が99%なのでよろしくお願いします。
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ある曲を瞼を閉じて聞いているとふと、思いついたものです。
今回は詩的なもののようなもので書いてみました。
誰が想っているのか、綴っているのかは皆様のご想像にお任せいたします。