昨日の鬼軍曹、園田さんからのしごき(という名のトレーニング)の影響か、筋肉痛で体中が悲鳴を上げてしんどい中でもなんとか仕事をこなしていたら、いつの間にか昼休み。
歳を取ったら3日後くらいにくるといわれているし、翌日なのだからなんだかんだで俺もまだまだ若いということだろう。
いつものように学食で食事を済ませて事務室に戻ってくると、田中さんが食後のお茶を入れてくれたのでありがたく頂く。
「ズズッ……はぁ……」
学食でもお茶はセルフで飲めるのだけど、やはり田中さんが入れてくれた方がそれよりもずっとおいしい。
お茶を啜りながら一息ついていると、俺と同じようにお茶を飲んでいた弦二郎さんが、「そうそう」と何か思い出したように口を開いた。
「そろそろ直樹君にも、宿直を任せてもいい頃合いでしょうかな」
「……宿直、ですか? えっと、確か夜に学校で警備みたいなことをするんですよね?」
「えぇ、それで間違ってませんよ」
確認の為に自分の知ってる宿直について口にすると、どうやらそれで合っていたようで弦二郎さんは笑顔で頷く。
「にしても、まだあるんですね宿直って。俺が学生の時には、もうほとんど聞かない単語でしたよそれ」
むしろすでに無くなっているものだと思っていて、音ノ木坂に来て宿直があることを聞いた時は少し驚いたものだ。
一昔前までは何処の学校でも宿直はあったものだけど、警備会社が数多く出ている昨今では、その必要性もどんどんなくなっていった。
今では基本どこの学校でも、警備会社と契約を結んでセキュリティを設置してもらっているものだ。
ここではそうしていないのだろうか。
「うちにもありますよ? 長期の休暇で、学校に誰もいなくなる時なんかには使ってます。人がいるというだけで、空き巣は入り辛くなるものらしいですからな、普段はもっぱら宿直なんですよ」
「なるほど」
確かに空き巣に入るなら、人がいる所よりもいない所を目標にするか。
「それでですが、基本的に職員一同が分担して宿直に当たっていましてね。丁度、儂の担当する日が2日後に入っているのですよ。
折角ですし、その時に一緒にやってみませんかな?」
「2日後ですね、わかりました」
弦二郎さんの提案に俺は頷く。
正直、面倒臭いと思わなくもないけど、それが分担での仕事だというのなら特に断るような事情もないのに、俺だけやらないというわけにはいかないだろう。
急に話を持ち出されて、いきなり一人でやるように言われたら流石に難色を示すだろうけど、今回は弦二郎さんが一緒にやってくれると言っているのだ。
だったら、その言葉に甘えることにしよう。
◇◇◇◇◇
夜の学校。
怪談物で度々話が出てくるくらいには定番になっているそこは、まさしく怪談の舞台として語られるにふさわしい雰囲気を漂わせている場所であった。
薄暗く、夏故に蒸し暑く、風が吹けば窓ガラスがギシッと軋む音も聞こえてくる。
音ノ木坂は確かに歴史のある学校だが、レンガだったりコンクリだったりと、基本的に木造の箇所は少ないほうだ。
そのため昔にありがちな木造校舎ほどの薄気味悪さはないが、それでも夜の学校というのはそれだけで恐怖心を煽られる。
「……施錠確認、よしっと。よし、これで俺の担当分は終わったな」
今は夜の23時過ぎ。
宿直の時に行われる、定期の見回りをしている最中である。
今日は二人いるからと、上の階と下の階とで分担して見回りをしていたのだ。
半分に分担したと言っても広いことに変わりはなく、俺の担当したところだけでもそこそこ時間がかかった。
この広い校舎を宿直の時はいつも一人で見回るというのだから、予想してたより結構大変そうだ。
「あ、弦二郎さん、こっちは終わりましたよ」
「おぉ、そうですか。でしたら、これで今の所は終わりになりますので、一先ず宿直室へ戻りましょうか」
「はい」
昇降口の施錠がされていることを確認した俺は、別の所から戻ってくる途中の弦二郎さんを見つけて報告をする。
そして二人並んで宿直室へ向かう。
「そうそう、直樹君や。理科室の窓、一カ所だけ締め忘れてましたよ?」
「え、ほんとですか?」
「えぇ。あぁ、儂が代わりに締めておきましたので、今はもう大丈夫ですが」
どうやら俺が見た所も、弦二郎さんが確認の為に回ってきてくれたらしい。
確かに理科室の時は標本や人体模型など不気味なものが多く、そちらに気を取られていて少し不注意だったかもしれない。
「あっちゃぁ……お手数おかけして、すみません」
「ははは、構いませんよこれくらい。それにほら、直樹君は今日が初宿直ですからな、何らかのミスがあることも想定はしていましたから。
ミスがあったら互いにフォローをし合う、それが同僚の務めというものでしょう。いつも言いますが、あまり気負わずに行きましょう。今日は一人ではなく、儂ら二人なんですから」
「……はい。ほんと、ありがとうございます」
叱るのではなく、気にしてないという風にフォローをしてくれる弦二郎さん。
ほんと、弦二郎さんには頭が上がらない。
俺も、もう少し気を引き締めていかないと。
「それにしても、流石弦二郎さんですよね。これも長年宿直をしてるからですか?」
「はい?」
「いや、なんというか、夜の学校ってなんか暗くて不気味な感じするじゃないですか。なのに弦二郎さん、まったく気にしてないみたいだし。そりゃあ、怪談とかなんて現実的ではないですけど、こういう雰囲気とかって平気なんですか?」
「……ふむ」
俺の問いに、弦二郎さんは顎をさすりながら少し考えている。
「そう、ですなぁ……確かに長年続けてきたから慣れもあるのでしょうが。まぁ、元々、怪談といったものは嫌いな方ではありませんでしたからな。
それに実を言いますと、儂が子供の頃は、よく学校や近所の墓場で友達と一緒に肝試し大会を開いたものです。いやはや、懐かしいものですな」
そういう弦二郎さんは言葉の通り懐かしそうで、とても楽しそうに話していた。
「それもあって、こういう雰囲気は嫌いではないのですよ。どちらかと言えば、好きな方ですな。なんというか、何か出るんじゃないかとドキドキするでしょう?」
「あ、あはは。そ、そうですね」
まるで子供のような茶目っ気のある笑みを浮かべる弦二郎さん。
残念ながら俺は怪談の類は少し苦手で、肝試しとかには極力参加しないようにしていた。
だから申し訳ないが、その弦二郎さんの気持ちはあまり共感できるものではなかった。
「まあ、それにです。もし幽霊が出て来たとしても、悪い幽霊ではないと思いますよ? なんせ、この音ノ木坂に出てくるのですから。きっと一緒に遊んでほしい、楽しいことが大好きな幽霊に決まっています」
「そ、そういうものなんですかねぇ?」
「えぇえぇ、きっとそうですとも」
そう笑みを絶やさず言う弦二郎さんは、なぜかわからないがどこか確信を持っているようにも見えた。
まぁ、弦二郎さんは音ノ木坂に相当な思い入れもあるようだし。
そんな場所に出てくるのだから、悪い幽霊ではないと信じているのだろう。
根拠なんて無いに等しいが、それでも俺も、もし出てくるのならば良い幽霊であってほしいと思う。
事務所のすぐ近くにある宿直室は6畳くらいの小さな部屋で、床には畳が敷き詰められており、真ん中にちゃぶ台、隅の方にはガス台や流し台、小さい冷蔵庫、そして布団を入れておく押し入れがある。
少し前にドラマで見た、ちょっと昔風の宿直室っぽいなというのが初めて入った時の感想だ。
俺達は少し前に夜食を食べ終えて、現在は備え付けの液晶テレビを見ながら、弦二郎さんが淹れてくれたお茶を飲んでまったりとしているところだ。
弦二郎さんの淹れてくれたお茶は、田中さんほどではないけどこれも結構おいしい。
田中さんにしろ弦二郎さんにしろ、やっぱりお年寄りの人って、お茶を淹れるのがうまいものなのだろうか。
前に実家に帰省した時、ばあちゃんが淹れてくれたのも結構うまかったし。
(……いや、田中さんはまだそこまでお年寄りって齢でもないか?)
まだ50歳くらいで、お年寄り扱いはちょっと早かったかもしれない。
自分のことを『おばさん』とよく言う田中さんだけど、女性だしやはり周りから年寄り扱いされるのはいい気はしないだろうし、こういうことを思っても口には出さないように気を付けないと。
「……ふ、ふぁ……あふぅ」
まったりとしながらそんなことを考えていたら、思わずあくびが出てしまった。
「はは、流石に眠くなってきましたかな?」
「え? あ、あはは。すみません、仕事中に」
時間はついさっき深夜0時を過ぎた所。
いつもならすでに寝ている時間帯な事もあって、実は少しだけ眠気が襲ってきていたのだ。
「いえいえ、構いませんよ。こんな時間ですし、眠くなってしまうのも無理はありません。本来、人間は夜は眠る生物ですからな」
かくいう自分も少し眠くなってきたところだと、同じように小さく欠伸をしながら弦二郎さんは言う。
「うーん。大学の時だったら、よく朝まで騒いでたもんですけど」
「仲間内だからこそと言うのもあると思いますが、やはりそこは若いうちの特権と言うやつでしょうな。直樹君は確か27でしたか? まだまだ若いとは思いますが、そこら辺から少しずつ無理がきかなくなってくるものなんですよ、これがね」
「……老いを実感するのは、もう少し先だと思ってたんですけどねぇ」
まさか30歳にもならないうちに実感させられるとは思わなかった。
そう言えば20代前半の時ほど、酒も量を飲めなくなってきている気がする。
そんな大したことではないのだけど、今まで出来ていたのが出来なくなっていくことには、少しだけ寂しさを覚えてしまう。
「まぁ、老いでなくとも、何もすることがないと余計眠くなってくるものですから。生憎と昼間のうちに、あらかた仕事は片付けてしまいましたからなぁ」
宿直では見回りの他に、空いた時間で昼間の仕事の残りを片付けたりもしているらしい。
教師なら翌日の授業の準備といった感じで。
ところが今日に関しては、急ぎの仕事はあらかた片付けてしまったため、やることは無いに等しい。
俺が入ったことで、今までよりも余裕をもって仕事を片付けることが出来ているとは弦二郎さんの言葉だ。
そこまで役に立てた覚えはないし多分お世辞なのだろうけど、やはりそう言ってもらえるとうれしいものがある。
「まぁ、とにかくです。2時からの見回りが終われば仮眠になりますから、もう少しだけ頑張ってください」
「はい、了解です」
「鍵のかけ忘れ、今度はなしっと。まぁ、さっき二人で見回ったんだから、見逃しなんてそうそうないか」
本日の宿直で2度目の見回り。
最初と同じように弦二郎さんと分担して見回っていく。
さっきは弦二郎さんが上の階だったから、今度は反対に俺が上の階から見て回っているところだ。
「……おっと? あ、そういえば、屋上のドアに鍵はついてないんだったな」
屋上の見回りにきて、普通にドアノブが回ったのを見て思い出した。
ドアを開き屋上に出る。
夏場のせいで少し生暖かい風が肌を撫でるが、このくらいなら昼に比べて涼しいものだ。
昼間にする時と同じように、屋上に不審なものがないか懐中電灯を照らしながら探る。
……その途中。
「……おぉ」
屋上から見えた街の夜景に、思わず溜め息を洩らしてしまった。
真っ暗な中に見える、色とりどりの鮮やかな光の海。
ここは他に比べて少し高台にあるおかげで、それらを一望できるらしい。
アキバの街並みなんてもう見慣れたものと思っていたけど、ここから見える夜景にはちょっと感動してしまった。
「結構、綺麗だなぁ。絶好の夜景スポットじゃないかここ?」
懐中電灯の明かりを消し、フェンスに寄ってじっくりと街を眺める。
所々明かりの消えているところもあるのは、すでに深夜過ぎているからだろう。
20時くらいならもっと光が溢れて凄いものが見れたのではないかと、頭の中でその光景を想像する。
正直、夜の学校なんて怖いだけの所だと思っていたけど、こんないいものを見れるのならそう悪いものでもないと思えてくる。
『何か出るんじゃないかとドキドキするでしょう?』
さっきの弦二郎さんが言っていた言葉、それが今なら俺にもわかる気がする。
今度はもっと早い時間に来よう、この綺麗な光の海を見つめながらそう思った。
夜景を堪能した俺は見回りを続行し、弦二郎さんと待ち合わせをした場所まで降りていく。
「あれ? 弦二郎さん、いないな」
しかし待ち合わせをした場所、昇降口の廊下の所に弦二郎さんはいなかった。
屋上で少し時間をくったし、先に戻っているのかもしれない。
俺は途中で弦二郎さんを探しつつ、宿直室に向かう。
―――ザッ、ザザッ
「っ」
その途中、何か物音が聞こえた気がした。
「だ、誰だ!?」
音が聞こえたのは廊下にある窓の所。
懐中電灯でそこを照らす。
「……誰も、いない?」
しかしそこからは校庭が見えるだけで、人影らしきものは見えなかった。
念のために窓を開けて外を見てみるが、やはり誰もいない。
「……気のせい、か?」
もしくは風があたって、窓が軋んだだけかもしれない。
だけど、窓の軋みの音じゃない気がしたのだけど。
「きっと気のせいだよな。てか、止めよう、こんなこと考えるの」
さっきまで夜景を見ていた時の感動が薄れ、少し怖気が差してくる。
疑問は浮かぶが、きっと聞き間違いだと頭を振って考えを打ち切ることにした。
そして窓を閉じようとした時。
―――バサッ
「……え?」
目の前を白い影が通り過ぎた。
一体なんだ? そう思って窓から顔を出すと。
―――バサッ
「なっ!? いっつぅ!」
俺の顔に何かが覆いかぶさってきた。
突然のことで驚いた俺は、後ろにバランスを崩して尻餅をついてしまう。
―――フフフッ
俺の耳に届いたのは、女性のものらしい小さな笑い声。
慌てて立ち上がり周りを確認するが、どれだけ見渡しても俺以外に誰もおらず、どこから聞こえてくるのかもわからなかった。
「な、なんだよ……なんなんだよ!?」
取り乱す俺だが、そんな俺に答えてくれる人は誰もいない。
いつの間にか笑い声も消えていた。
真っ暗で無音の校舎に、開けていた窓から生暖かい風が入ってくる。
「……ッ!」
わけの分からない恐怖が心を満たしていく。
いても経ってもいられなくなった俺は窓を力いっぱい閉め、弦二郎さんがいるはずの宿直室に駆け出した。
元々そこまで離れていなかったから、走りだしてすぐに宿直室にたどり着く。
宿直室は出る時に電気は付けたままにしていたから、さっきと変わらず明かりが灯っていた。
その当たり前のように付いている明かりが、恐怖に溢れた俺の心を少しだけ安心させてくれる。
「弦二郎さん!」
思い切りドアを開けて弦二郎さんを呼んだ。
すると、そこには……。
「……あ」
「……え?」
窓から部屋に入りこもうとしている弦二郎さんと目があった。
その手には釣竿のような細長い棒と、その先端から垂れる糸の先に付いている、さっき見たような白くて大きい布のようなものを持っていた。
「……」
「……」
俺と弦二郎さんが目を合わせたまま硬直する。
「……おほん。おや、直樹君。そんなに慌てて、どうかしましたかな?」
最初に声を出したのは弦二郎さんだった。
弦二郎さんは何事もなかったように平然と部屋に入ると、釣竿と白い布を押し入れの中に放り入れ、俺の前ににこやかな笑顔で近づいてきた。
「もしや、幽霊でも見ましたか?」
「……えぇ、そうですね。悪戯好きで、おちゃめな幽霊を見ましたよ」
きっと今の俺は力の抜けたような、どこか呆れたような表情をしていることだろう。
そんな俺に弦二郎さんは、笑みを一層増して言う。
「そうですかそうですか。ね、言ったでしょう? 音ノ木坂の幽霊は、悪い幽霊ではないと」
「……はぁ」
悪びれることなく満足そうな笑みを浮かべながら言う弦二郎さんに、俺は大きな溜息を吐くしかなかった。
その後の仮眠の時間、心身ともに疲労した俺はあっという間に寝入ってしまった。
自分でも驚くほどの熟睡っぷりで、結局起きたのは6時過ぎだった。
起床時間を大いに寝過ごしてしまい慌てた俺に、弦二郎さんは苦笑いを浮かべている。
聞くと、一応弦二郎さんは起こそうとしたらしいのだが、俺がよく眠っていたせいで、いくら声をかけても起きなかったそうだ。
それに関してはほんと申し訳なく思うけど、きっと弦二郎さんにも責任の一端はあると思う。
「それにしても、昨日は驚きましたよ。あんなのいつ準備したんですか?」
「ははは、実は道具自体は用務員室にずっとあったものでしてね。直樹君が宿直をすると決まった日に、ちゃちゃっと準備は済ませておいたのですよ。まぁ、ベタといえばベタな道具で、ちょっと物足りなかったかもしれませんが」
昨日のことを思い出してか、楽しそうに笑う弦二郎さん。
だけど、そんなベタな道具であれだけ驚いてしまった俺としては中々笑えない。
真夜中の学校というシチュエーションで、不気味な物音、謎の白い影、どこからともなく聞こえてくる女性の笑い声。
確かに今思えば、あまりにもベタ過ぎる仕掛けである。
「ちなみに、あの声は誰のなんです?」
「ん? 声、ですか?」
「はい。あったでしょ? あの女性の笑い声の奴」
「……」
(……あれ?)
一瞬、弦二郎さんが目を見開いたような気がしたが、瞬きをした次の瞬間にはさっきまでと変わらない笑みを浮かべていた。
(……気のせいか?)
「あぁ、あれですな。あれは……ほれ、これを使ったのですよ」
そう言って取り出したのは折り畳み式の携帯電話。
それをちょっと操作すると、中から色々な音が流れてくる。
弦二郎さんは悪戯な笑みを浮かべると、こんなこともあろうかと色々と準備していたのだという。
「……用務員ってのは、こういうことにも準備がよくないといけないんですか?」
「いえいえ、そんなことありませんとも。それにこれは、一昔前の生徒会が夜の学校で肝試し大会を企画したことがありましてな、その時の残りですよ。
いやぁ、あの時は本当に楽しかった。年甲斐もなくはしゃいでしまったものです」
一人楽し気な弦二郎さんにジトーっと恨みを込めた視線を送るが、どこ吹く風といった様子でまったく堪えていない。
なんだか少しだけ悔しかった。
そんな感じで時間が過ぎていき、俺の初めての宿直は無事終了した。
「いやはや、久しぶりに楽しい宿直でしたな。直樹君も中々見込みがあるようですし、儂も安心して後を任せられるといものです。
……そう思いませんかな?」
『フフッ、そうですね』
(あとがき)
弦二郎さんはお茶目でちょっと悪戯好きな遊び心溢れる楽しいおじいちゃん。
まぁ今の時代、リアルでそんなことしたら色々問題視されてあれこれ騒がれそうですが、創作物の世界だとよくあるよくある……そんなないですかね?
今回は宿直の話。
正直、セキュリティとか宿直の体制とかネットなりアニメなりの知識しかないので詳しくないので、色々適当です。
古い学校らしいですし、いまだに宿直とかやってる的な感じで。
そしてちょっと入れてみた、時季外れのホラー要素。
これが今後関わってくるかこないのか……どうなんでしょうね? 広げた風呂敷はたたまず端の方に放置する派のものぐさな私にはどうなる事やらです。
なお原作にこんなホラー要素はありません……あれ、ファンタジーチックな要素はあったっけ?
ちなみに私、前にも言ったかどうか忘れましたけど、よく作品にコーヒーとかお茶とか出してますが、リアルでもよく飲んではいますけどそこまで味の違いが分からなかったり(汗
これでもコーヒーは結構長く飲んでるんですけどねぇ、いつかちゃんと味の違いがわかる日が来るのかしら……。
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