呂北伝~真紅の旗に集う者~ 第037話「結ばれた思い」
「郷里......お前......まさか......」
一刀の驚愕の表情に対し、郷里は背を丸くして、俯き、若干目に涙を浮かべながらも、仮面越しでもわかる程に顔を赤らめソッポを向いている。
そんな郷里の反応を見て、今まで酔って上機嫌であった一刀も反応を変えた。
そして―――‼‼
「好きな男でも出来たか‼?」
全く的外れな回答が出てきた時、郷里は盛大に座っている椅子から転げ落ちてしまった。
「そうかぁ。遂に郷里も誰かに恋する年頃になってしまったかぁ。いやいや、悪いことではない。恋は重要だ。それが時に人を成長させ、そして更なる高みに昇華させていくのだかな」
腕を組んで一刀は何度も頷き、一人で勝手に納得しており、完全に腰が抜けてしまった郷里は、座っていた椅子を用い這い上がる。
「だが問題ないだろ。郷里の献身的な心遣い。性格容姿。どれをとっても問題ない。それにその顔の傷は自らの信念に殉じて付けたものだろう?そんな傷に対しとやかく言う輩がいれば、そいつなど所詮はその程度の小物。見向きに値しない人物だ。少なくとも俺はそう思う」
その言葉は郷里にとってまさしく救いの言葉であった。
「で、であれば......ご主人様はこの顔の傷を気にしないと――?」
「その通り!それにお前が認めた思い人なのだろう?安心しろ。お前にも最近人を見抜く目が養われている。お前の眼鏡に叶ったのなら、その男は幸せものだろうな。仮にもしその男が先の小物だったとしよう。その時はお前のことは俺が貰ってやるさ」
「ほ、本当に‼?」
「おう。だから安心して自らの思いの丈をぶつけてこい‼」
一刀の「気にしない」との考えを、郷里は頭の中で何度も反復させる。
そんな彼女とは相対し、窓から見える夜空の星に向かって、一刀は指差している。彼の心中は指導者として部下に人としての助言を与えたことにより、その心根は満足していることであろう。尊大な態度で胸を張っている。
そんな一刀の胸部に急激な圧が当てられ、彼は少し悶えてそのまま寝具の上の倒れ込んでしまった。酒が入っていたせいか、拙い体幹となっているのか、思いの外勢い良く倒れ込んでしまった。
そんな胸部への圧をかけた人物は、他ならぬ郷里であった。
「郷里?」
状況が上手く呑み込めていない一刀が彼女の名を呼ぶと、郷里は上目使いで一刀を見つめる。羞恥で顔を赤くし、涙を浮かべて男を押し倒す女性。この状況から大凡の察しをする。
「......お前......まさか......?」
郷里の顔はより赤くなり、唇も震わせながらも、それでも必死に思いの丈を一刀に告げる。
「好きです。一刀様」
それから幾多の時間が流れたか一刀の感覚ではわからなかった。一瞬かもしれなければ、1刻かもしれない。
それでも現状を理解し、次に出す言葉を思い浮かばせようとした時、先手を打ってきたのは郷里であった。
「一刀様、私は軍師失格です。もう、自分の感情を抑えることが出来ないのです‼」
少し声を高くした郷里であったが、一刀は若干であるが冷静さを取り戻し、郷里に対して問いかける。
「何時からだ?」
しかし出てきた言葉はそんな陳腐な言葉であった。郷里は少し下唇を噛んで、一つ沈黙をして答える。
「この様な不敬な考えが芽生えたのは、何時かはわかりません。しかし、自覚してしまったのは、ご主人様がこの傷に対し”美しい”と仰って下さったときからです。それからというもの、始めこそ臣として主に心服しているからの想いだと自らを偽っていました。しかし......この身が、心が騙されてはくれないのです。私は貴方様を一人の異性として愛してしまった。こうなってしまっては、もはや自らの心を偽ることは出来ません‼」
郷里の強い熱に当てられて、酒の周った体内の熱がそれを上回る熱により寧ろ鎮静化され、先程まで上機嫌であった一刀は冷静さを取り戻していく。片手で顔半分を覆い、一つ息を吐き、少し手を浮かせて片眼で郷里を確認すると彼女は未だ真剣な
そんな彼女に対し今一度顔を覆ってため息を吐き、何かを決めたのか一刀は郷里の片手を掴み、力任せに自らの胸元に引き寄せる。
「郷里、純粋なお前の好意を足蹴にするようなことを言うかもしれないが、一つだけ言わせてくれ。俺はお前が思うほど強くも無ければ賢くも無い。お前たちの前で見せる強き主たる姿は殆ど偽り。本当の俺は狡く、優柔不断で自分勝手な男だ。清廉潔白なお前が想いを寄せる価値があるとは、俺自身には思えないのだが、それでもお前は俺のことを異性として愛するというのか?」
一刀の問いかけに対して、郷里は蓋をするかのようにして彼の頭を抱き留める様に手をまわし、顔を引き寄せ唇を奪う。それに対し一刀もそれが答えだと思い拒否することも無く身を任せる。やがて体を離したのは郷里の方であった。
「貴方様は決して狡い人間ではありません。恋お嬢様を見ればわかります。貴方様があの方を大切にしている反応を見れば。例え周りが死神だと流布しようとも、私にとって一刀様は私にとって、誰よりも厳格で、誰より自他共に厳しく、誰よりも強欲でもあり、誰よりも優しく、清濁を含めた理想の主であり。そして.........私の愛しい殿方です」
その言葉を聞き、一刀は覆いかぶさっていた郷里の体を抱き留めて、そしてそのまま体を返し、今度は一刀が彼女の覆いかぶさるようになる。
彼女の両手に自らの両手を絡めて拘束し、一刀は彼女の唇を奪う。二人の舌が絡まりあい、唾液の交換をしながら、室内には唾液の絡む水音が響く。一刀は片手で郷里の体を弄りながら乳房を揉みしだき、ゆっくりと彼女の衣服を一枚一枚剥いでゆく。やがて下着姿となった郷里は、恥ずかし気にその体を自らの小さな手で隠す。
「......ご、ご主人様。あまり見ないでください......恥ずかしい」
白い純白な下着姿の郷里。月明りのうす暗い室内の下ということに加えその半仮面の上からでもわかる程彼女の顔は赤く火照り、そして月明りが映す彼女の肉体はとても艶美なものであった。
同じ同世代の少女・女性と比べても一段と大きい乳房。鍛えていることだけあり、よく締まった腰・足・腕。普段は室内での仕事が多いが、朝練の際に程よく焼けれども、決して色黒とまではいかず、どちらかと言えば程よく健康的に焼けた肌。どれをとっても女性としては完璧に整ったプロポーションであった。
「どうした。やはり恥ずかしいか?」
小さく笑う一刀に対して、郷里はまた一段と顔を赤くして沸騰寸前の窯の様であった。やがて乳房を保護する下着を剥ぎ取られるも、彼女は恥ずかしさに両腕で乳房の突起を隠すが、一刀に両腕を片手で拘束されてその桃色の突起を晒すことになる。
「綺麗だ」
その言葉の次に郷里を襲ったのは、一刀の愛撫による快楽であった。乳房の周りを舌で這われると、何処か足りないもどかしさを感じ、やがて突起を口で吸いつかれると、先程から体を弄られていた感覚に加え、舌で這われるもどかしさよりも、何倍もの大きな刺激が乳房の先を刺激する。その刺激に一瞬体を震わせ、その刺激はあたかも自慰行為を行なっていた時に迎えていた絶頂にも似ていた。
それに気づいた一刀はまた笑いながら答える。
「おっと、もう
その言葉に郷里は赤い顔を手で隠して、必死に今の行為を否定するかの様に首を振るう。
「しかしまだ満足していないだろう?続けるぞ」
「ちょちょっとお待ちをご主人様。私、今絶
それから一刀は郷里の両胸を愛撫しながらも、やがては下の下着に手をねじり込むと、彼女の性器を刺激する。自ら与えていた刺激と、人から与えられた刺激の違いに驚愕し、その片手を必死に両手で抑える郷里に対し、彼女の性器の
女性の細い指とは違い、男性特有のごつごつした固い指は、郷里の指二本比べても、一刀の指一本の方が大きく感じる。そして尿道のある性器の突起を摘ままれると、郷里は抑えていた声をあげてしまう。それに満足したのか、一刀は遂には最後に残された下着さえも剥ぎ取り、人差し指と親指で尿道を摘まみ、中指で膣内を刺激し、小指で肛門にも刺激を与え始める。さらに加えれば、先程から行われている口で右乳首を吸い出し、左腕を彼女の背中に回しながらも腕を出し左手で左乳首を指で摘まみ上げる。あらゆる所から刺激を与えられている郷里は、どの刺激を抑えていいか判らず、刺激に対する抵抗であるのか、寝具の布を必死に掴んでいる。
そして与えられている刺激が快楽へと変わってきたころに、一刀は性器の右手を引き抜いて、中指と薬指で郷里の膣内を刺激して快楽を与える。これには郷里も艶響し、そんな彼女の口を、一刀は自らの口で覆う。性器に幾多も繰り返し与えられた刺激に対し、郷里の体力も限界に達し、若干彼女の瞳から快楽により生気が失われ始めた。
一刀が郷里の仮面を取り外そうとすると、少ない意識の中瞬時に彼女は思考を取り戻し、郷里は仮面の取り外しを拒否する。
「お願いですご主人様。......後生ですので、これだけは......ご慈悲を――」
喩え言葉で美しいと言われようとも、女性としては傷ついた顔を愛する異性に見せることに戸惑いを隠せずにいた。そんな彼女の頬をそっと包み込んで、一刀は優しく言った。
「郷里、気にすることは無い。俺が美しいと言ったのだ。お前は俺の言葉が信用できないと言うのか?」
「そ、そんなことは......あ――」
一刀が郷里の片手を掴むと、彼は自らの股間を触れさせる。そのズボン越しにでもはっきりとわかる程膨張した肉棒の固さと大きさに、彼女は言葉を失う。
「お前の魅力が俺をこうさせるのだ。だからお前は自信を持っていい」
「これほどまでに、固く大きく......あ――」
驚愕で言葉を失っている間に、郷里の仮面は一刀に取り除かれる。彼女の顔には何進から受けた鞭の残痕が残っており、右の額から瞼、頬にかけての一本筋で皮膚が緩んでいる。そんな残痕をなぞりながら、一刀は言った。
「郷里。本当に綺麗だ」
その言葉に郷里は涙を流しながら、二人はまた唇を重ねあう。
そしてひとしきり二人は唇を重ねあい、一刀も服を脱ぎ去る。その鍛いあげられ、無駄のない肉体美に郷里は一瞬呆けてしまうが、下半身の膨張した一刀の分身である肉棒を見た瞬間、彼女は再び羞恥を取り戻し、顔を赤くする。
「ふ、ふわわ、お、大き過ぎませんか?」
そのそり上がった肉棒を見て、一刀は小さく笑う。
「まぁ、確かに一般的に比べれば少し大きいかもしれないな」
もしかすれば1尺(役30cm)に届くのかとも思えた一刀の誇張された肉棒を見ると、郷里は喉を鳴らした。
「ご主人様、寝て下さいませんか?先程は私がしていただきましたから、今度は私がご主人様を――」
「......わかった。だが無理はするなよ」
性行為初体験の郷里に、一刀は自らの性器処理をさせることに若干躊躇いを感じたが、それでも献身的に勤めを果たしてくれる目の前の少女に恥をかかせたくはないと思い、彼は素直に寝具に仰向けとなる。
「こ、これがご主人様の......」
郷里はひとしきり一刀の肉棒を観察し、そっと手を触れると、その分身は一瞬小さく震えた。恐る恐ると肉棒をそっと包むように掴み扱いていく。一刀から指導されつつ、やがて慣れてきたのか、自らが思う様に愛撫を続けると、郷里はその肉棒を口に含んだ。
「お、おい。郷里‼」
郷里は大き過ぎる主君の肉棒を、必死に飲み込もうと奮闘するも、どうしても10のうち7分程までしか口に収まらず四苦八苦する。そんな姿に欲情したのか、何度か口で扱かれているうちに一刀自身も限界を迎え
自らに浴びせられた白濁液を、郷里は喉で飲むように迎えながらも、零すことを許さないようにして一刀の腰に抱き着いた。
「さ、郷里?」
喉に絡まった白濁液に咽ながらも、郷里は尿道の液も飲み切り、喉を鳴らした。
「.........ケッホ。不思議な味ですね。苦いかと思いきや、ご主人様の子種だと思うと、何故か甘く感じるのです」
「......郷里」
その純な瞳に、一刀は感動を覚えながらも、未だに彼の分身は収まってはくれなかった。
「あ、あれ程出したというのに、まだこれほど......」
思わず郷里は一刀の肉棒を手に取るが、彼の分身は収まるどころか、また一段と固さを帯びてきている。
「郷里、済まないがちょっと頼み事が......」
何故かバツが悪そうな主君の反応に、郷里は首を傾げてしまう。そして一刀は郷里を寝具の床の足元に座らせると、自らは寝具に座り、未だに郷里を欲している一刀の分身は、天井目掛けて
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どうも皆さんこんにち"は"。
お久しぶりです。
こちらの作業が滞りながらも、3日に一度くらいはちょいちょい書いて、今回投稿という形です。
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