コラボレーションページで開催されているFAコンペ、P3コン参加作品です。
以下長いので、興味のある人だけお読み下さい。

[機体]
機体名：Pink powder-puff

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　地球防衛機構と月面陣営の戦争開始以来、FAは爆発的に進化・発展をすることとなったが、一つの問題を抱えていた。大型化である。本機は高性能化に合わせて肥大化するFAを見直し、小型軽量な機体に充分なジェネレータを搭載することで生産・運用コストの効率化を図る機体である。
　本機の設計はとある技術者によってなされ、機体名称も彼の趣味による。操作系統が概ねAI制御されており「ゲームコントローラと音声入力」程度で誰にでも扱える操縦性を有している。実は機体に搭乗せずとも操縦可能であり、ある程度はAIによる自立稼働も可能である。小国である『某国』は、兵器とパイロットの双方を効率的運用できるものとしてこの機体に目をつけた。

[武器]
大型の電磁ランスは過電流により相手をショートさせて行動不能にさせる機能を有する。しかし、そのほかは補給を重視して汎用的な武器を使用しており、整備性の高さに貢献している。

[追加兵装]
・ロングレンジスナイパーカノン；とある業者より持ち込まれた試験兵器。大型の弾頭を遠くまで飛ばすためのもの。通常弾頭他各種使用可能。
・サムライマスターソード；MSG社製の純正品。近接戦想定や、重火器使用制限のある出撃時に仕様。
・グレネードランチャー；形状がやや特殊ではあるものの、弾頭については汎用的なものが使用可能。

[囚人プロフィール]
名前：Prof. Psychopomp（本名不明）
　この人物は、理由は定かではないが成長期のある時期よりアルファベットの「P」に異様な愛着・執着を示すようになった。プログラマーとなった彼はAI開発においてその才覚を表す。だがある日何を思ったか彼は、この世の全ての「P」を自分のものとすべくインターネット上で使用されているすべての「P」を使えなくするウイルスをばらまく暴挙に出た。結果「ペレグリン」を運用していた某国も深刻な被害を被ることとなり、国家の怒りを買った彼は捕らえられ「アルファベットのPを奪った罪」（そういった罪はないため、表向きの罪状は威力業務妨害と公務執行妨害）で懲役666年の判決を受けた。しかし6という文字はPにすこし似ているため、彼はむしろ幸せそうだった。
その後「Pink powder-puff」の機体開発主任であったことを見出されペレグリンへの参加を命令される。恩赦（Pardon）も部隊名も「P」であるため、彼は部隊への参加を決めた。ProgrammerからPrisoner、そしてPirotへと、彼の半生はPに満ちている。


……プログラマーって和製英語なんですかね？　ほんとの英語なんですかね？　あとこの設定で「プログラマー」ってここまでやらねーよ！って思っても許してください。きっと彼が天才なのです。

[Epilogue]
それはある日唐突に起きた。いつもと同じような出撃中、機体が突如制御を失い、コントロールデバイスであるYXBOXY(イクスボクシー)720用ゲームコントローラからの入力を受け付けなくなる。

"Ohhh,Controller is powered-off. She's lost control."

そう、連日の出撃が重なり、コントローラの充電を忘れていたのだ。空中に佇む機体に敵からの陽電子砲が容赦無く降り注ぐ。爆散する機体の中で彼が最後に考えていたのは、「あぁ、ポジトロンもPだな」であった。

[Sequel]
…某国は、主任設計者の死亡によりAI制御機の開発については凍結したものの、小型量産機としての開発は継続。操縦デバイスについても一定の有用性を認めつつも、コックピット内にUSBポートおよびUSBケーブルを増設し、コントローラは有線タイプのものを使用するか、あるいは常時充電できる方式を採ることとした。


【工作メモ】
・特殊な工作はほとんど行なっていない（一部ダボを切り飛ばした程度）なのでパーツさえあれば誰でも再現可能。
・小型機にしてパーツを減らせば間に合うんじゃなかろうか、というプランで作成。機体設定を読んでピンと来た人は一緒にA-Zプランを練りましょう。

【塗装レシピ】
クレオスの「ザ・グレイ」塗料をベースにトーンを揃えました。

・明るいグレー：グレートーン3＋色の源マゼンタごく少量
・中間のグレー：グレートーン2＋色の源マゼンタごく少量
・暗いグレー（武器）：グレートーン1＋色の源マゼンタごく少量＋純色バイオレットごく少量
・ピンク部：ガンダムカラー・フォー・ビルダーズ　MS-06Sピンク Ver.アニメカラー

・ミサイル：グレートーン４
・爆弾：アルマイトブラック
・スミ入れ；ウェザリングカラー　グランドブラウン＋レイヤーバイオレットを3:7ぐらいで混色。
綺麗に仕上げたかったので、カラーモデュレーションや汚しはナシで。スミ入れのあと、つや消しクリアーで表面を揃えただけです。