8.オタクの外側に向けたコスプレを
――いろいろあっても、やっぱりコスプレは続けるんですか。
いや、今回冬コミ出たのもわたし的には計算外だったんですよ。3日間全部行っちゃったんですけど。今回は何もしないつもりだったのに意地でやっただけだったんで、わかんないですね。
――今後の目標は?
やっぱり他の人があまりできないことをしたいですね。やっぱりコスプレでも威張れるコスプレしたいです。人に言えないようなことはしたくないです。コスプレのイメージを変えたいですね、わたしは。
――恭子さんが目指すコスプレってどんなものですか。
目立ちたいとか写真撮らせたいとかが目的でコスプレをする人もいるでしょうし、エロ本に載ってるような露出系の人もいますけど、そういうのはオタクの外側にいる人は理解してくれないと思うんです。マンガが好きな人が純粋にやるような、外側の人でも理解してくれるようなコスプレがいいですね。もっとちゃんと普通の人も理解できるようなコスプレについての説明が生まれて欲しいんですよ。ゲームショーやコミケでも、すぐにニュースとかがコスプレの取材に来るじゃないですか、特異な集団みたいに。
――「トゥナイト」が取材に来たりしてね。
そうなんですよ、そういうのが嫌だなぁ。
――アメリカのコスプレだと、地位が低いとか高いとかじゃなくて、ひとつの文化として独立しつつも社会に溶け込んでるんですよ。コンベンションなんかでも、小説のファンがいて、アニメのファンがいるという感じなんです。
そういうのがいいですよね。日本のオタクもちょっとダメなところがあるんですけど、でもそういう人なんだよってことを受け入れて欲しい、気付いて欲しい。一般的なオタクっているじゃないですか、そういう人だけをオタクだと思わないで欲しい。もっとわたしみたいに普通のオタクもいるんだよ、というかわたしもオタクのなかじゃ普通じゃないんだけど、でも一般の世界になじんでるオタクもいることをちゃんと見て欲しいですね。もっとオープンに「わたしオタクなんだ」「ふーん」ってなじめる感じを作りたいですね。
ゲームショー 幕張メッセで年二回開催される「東京ゲームショー」。社団法人コンピュータエンターテインメントソフトウェア協会主催・通商産業省後援という堅そうなイベントだが、ゲームのキャラクターに扮したコスプレイヤーも数多く会場に。[ →関連サイト ]
トゥナイト テレビ朝日制作の深夜番組。以前のコミケ取材では、コスプレイヤーとして村上綾歌を取材していた。
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