No.99753

真・恋姫無双~子義と仲達~6

gatsuさん

第6話です。
ついに病華……もとい、蓮華登場!
……しかし、話の展開遅い(汗
もう少しサクサク進んだ方がいいんだろうか……

2009-10-08 21:55:16 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:3566   閲覧ユーザー数:3241

この作品は恋姫の二次創作です。

オリキャラ込みです。

初めてなので駄文です。

それを踏まえて読んでいただけると幸いです。

第6話:初対面

黄巾党との初戦を勝利で飾った俺達は戦利品や被害報告などを行った後、孫権達と合流するため行軍を再開する。

ちなみに被害に関しては、少数の怪我人が出たものの死人などは出ず、かなり余力を残す事が出来た。

この事については冥琳からいたく感謝された。

兵力を残せたのは戦術面で幅を広げられる、と。

そして暫くすると、孫家の牙門旗を持つ軍が後方から姿を現した。

穏「どうやら蓮華様がやってきたみたいです~♪」

冥琳「うむ、さすがだ。集合時間をしっかりと守ってくれている」

雪蓮「そういう融通の利かなさが、心配なんだけどねぇ」

一刀「真面目なんだなぁ」

雪蓮「カタブツとも言えるけど?」

健「いや、雪蓮が自由すぎるから差し引きでちょうどええんちゃう?」

冥琳「くくっ、はははっ。言い得て妙だな」

俺の発言に冥琳が声を出して笑う。

笑われた雪蓮はというと

雪蓮「なによ、冥琳も健も!ふんだ!」

拗ねてしまった。

祭「まぁ、権殿は孫家の人間として頑張っておられる……後は経験さえ積めば英雄たりえる御方となるじゃろうな」

一刀「ふーん……」

と、談笑している間にも孫権の軍勢は砂埃と共に近づいてくる。

やがて行軍を停止した後、人影がこちらに走り寄ってきた。

??「お姉様、お久しぶりです、お変わりは無いようですね」

雪蓮「久しぶりね、蓮華。そっちも元気そうじゃない」

??「はい。……ところで今報告を聞いたのですが、たった3千で1万5千の黄巾の軍勢を撃退したというのは本当ですか?」

雪蓮「んー、概ね本当よ。それよりも、……一刀!健!こっちに来なさい!」

雪蓮に呼ばれ、俺と一刀は彼女の元へ駆け寄る。

隣にいる少女は胡散臭そうにこちらを見ていた。

??「貴様らが天の御遣いと天武と言われている者達か」

一刀「…一応ね。その自覚はまだ無いけど」

健「まぁ、その辺は周りが呼んでるだけやからなぁ。…失礼ですが、孫仲謀さんで間違いないですか?」

孫権「!? …貴様、なぜ私の名を知っている」

一刀「簡単に言えば、孫権が項羽を知っている様なものだよ」

孫権「…胡散臭いわね」

雪蓮「蓮華」

俺達のやり取りを横で見ていた雪蓮が口を挟む。

雪蓮「言っとくけど、さっきの1万5千の軍勢を撃退したのはそこにいる健よ?」

孫権「!? 本当か!?」

孫権は信じられないといった顔で俺を見る。

健「でも追撃は本隊に任せましたけどね」

俺は何事も無かったかのように振舞う。

孫権「……信じられない話だが、姉様がそう言っているのならそうなのだろうな」

健「ちなみにこっちの北郷一刀は、現在軍師として勉強中。素質はめ……周瑜さんのお墨付きですよ」

孫権「……公謹もそう言うか。……でも私はまだ認めない」

健「まぁ初対面の人間をいきなり信用せぇ、ってのは無理があるでしょうね」

一刀「信頼はこれから作っていけばいいよ」

孫権「……ふんっ」

孫権は踵を返し、去っていった。

一刀「……俺達、嫌われてるわけじゃないよね?」

雪蓮「気にしないで、そういう訳じゃないわ。ったく、ああ言う所が固いのよねぇ」

健「まぁ俺も孫権と同じ立場やったら、こんな胡散臭いヤツ信用でけへんからな。別に関係ないで」

雪蓮「でも、一刀にはあの子を支えて欲しいのよ。早く仲良くなって欲しいんだけど」

健「そこはほら、一刀が努力するという事で」

すると雪蓮は急に凄み、一刀に迫る。

雪蓮「……頼むわよ」

一刀「……善処します」

健「いや雪蓮、脅してどうするよ」

と、雪蓮と話していた所へ、先ほど立ち去った孫権が2人の少女を連れ、再びやってきた。

しかし片方の少女はいきなり健の首に剣を突きつけた。

?「貴様…、我らが王の真名を口にしたな?」

少女からは息苦しくなるほどの殺気が放たれている。

だが、健は全く微動だにしない。

それどころか、

健「ふぅん……。強そうやね、君」

などという始末である。

?「……貴様っ!」

瞬間、少女は健に切りかかった。

その一撃は鋭く、並の人間なら簡単に両断されているだろう。

が、すでに彼の姿はそこに無かった。

?「っ!?何処にっ!?」

健「もう少し冷静になれたらもっと鋭い斬撃やったかな」

皆が声のした方に向くと、もう1人の少女の隣に健がいた。

??「はうあっ!い、いつの間に……」

雪蓮「思春、やめなさい。……この2人には私達全員真名を呼ぶ事、許してるの」

3人「「「なっ……!」」」

3人とも驚きの表情を隠せない。

だが、次の言葉はもっと驚くような言葉だった。

雪蓮「それと、こっちの一刀はあなた達の夫になるかもしれない男よ」

3人「「「……ええっ!!」」」

一瞬の間があったのは、恐らく思考回路が停止したのだろう。

??「あ、あの……どういう事でしょう?」

ようやく立ち直った、背中に太刀のような剣を背負った少女が、顔を赤くしながら問う。

雪蓮「んー、一刀は管轤の占いに出てきた天の遣いよ。そんな貴種の血を孫呉に入れることが出来たら、大きな力になるでしょ?」

冥琳「少なくとも、孫呉に天の遣いの血を引く人間が居る……という評判に繋がるだろうな。」

後ろから近づいてきた冥琳が付け足す。

冥琳「蓮華様、お久しぶりです」

孫権「あ、ああ……。い、いや、挨拶をしている場合ではない!お姉様!お姉様は私たちの意志を無視するおつもりですか!?」

雪蓮「無視するわよ。特に蓮華。孫家の人間であるあなたの意志はね」

孫権「……っ!」

雪蓮「孫呉が強国にのし上がるには、兵がいる、資金がいる。……それを得るために必要なのは、庶人から放たれる風評の矢。……母様の夢、孫呉の宿願、呉を天下統一に乗り出させるためにも、一刀の力が必要なのよ」

一刀「雪蓮、でも無理矢理にしてはいけないとも言ってたはずだよな。……孫権、確かに俺はそういう契約をした。でもそれは双方合意の上でという前提の話だ」

孫権「……姉様、本当ですか?」

雪蓮「……ええ。でも心配ないわ、あなたも一刀をきっと気に入るはずよ」

不安そうに問う孫権に、雪蓮は優しく答える。

孫権「……分かりました。ではまずこの者がどのような人物か見極めます」

雪蓮「ええ」

孫姉妹の話が終わると、冥琳が口を開いた。

冥琳「興覇、幼平。今聞いた通りだ、……2人とも良いな?」

周泰「は、はいっ!」

甘寧「……は。……しかし、それはともかくこの男は?」

冥琳「なんだ健、まだ名乗っていないのか?」

健「いや、いきなり斬りかかられたら名乗るもんも名乗れんて」

冥琳の問いに、俺は苦笑しながら答えた。

冥琳「……やれやれ。……興覇、幼平。こやつも管轤の占いに出てきた天武だ。」

周泰「では、3千の兵のみで黄巾党1万5千を退けたのはこの方なのですか!?」

冥琳「ああ」

周泰「す、すごいです!」

甘寧「……この冴えない男が、あの天武とはな」

周泰は尊敬の、甘寧は疑いの眼差しで俺を見る。

甘寧「……しかし、先ほどのお前の動き。只者ではないのは分かった」

健「百聞は一見に如かず、ってな。実際見たんやから多少は信用できるやろ?」

甘寧「ふっ……、確かに。いずれ手合わせ願いたいものだな」

健「この戦終わってからならな」

甘寧「いいだろう」

甘寧の目から疑いが消えた。

少しは俺の事、信用してくれたかな?

雪蓮「じゃあ、健の方も終わったし、お互いに自己紹介なさい。あと、3人は真名も教える事。」

健「いや、真名は俺らを信用してくれたらでええで」

一刀「うん、孫権と同じようにまずは俺達を見極めてからでいいよ」

明命「あの……姓は周、名は泰、字は幼平、真名は明命!一刀様、健様、よろしくお願いします!」

俺達の説明の後にもかかわらず、早速真名を教える明命こと周泰。

一刀「え、えっと……、俺達の事を信用してくれてると思っていいのかな?」

明命「はいっ!お2人とも、雪蓮様達が真名をお許しになるほどの方達です!なので、私も明命とお呼びください!」

健「そか、よろしく明命。……ってか俺ら先越されたな、一刀」

一刀「だな、ははっ」

俺と一刀は顔を合わせて笑う。

一刀「えっと、俺の名前は北郷一刀。真名は無いけど一刀がそれに一番近いと思うから一刀って呼んで欲しいかな。3人とも、よろしく」

健「俺は太史慈、字は子義、真名は健。健って呼んでや、よろしく」

明命に遅れて、俺達も名乗る。

相手に信頼してもらうにはまず、こちらが相手を信頼する事が必要。

俺も一刀もそう思ったから、先に自分から名乗るつもりだった。

ただ、それより先に俺達の名を呼んだ明命は、

明命「はうぁ!先ほど子義様の真名を許される前に呼んでしまいました!も、申し訳ありませんっ!」

健を真名と知らなかったので、何度も頭を下げていた。

健「ええがな、気にすんなって」

明命「は、はい……」

一応落ち着いたが、焦っていたのか顔が真っ赤な明命。

明命が落ち着いてから、甘寧が口を開いた。

思春「我が名は甘寧。字は興覇……王の命令により真名を教えよう。思春と言う」

健「……思春も一応は信用してくれた?」

思春「お前だけだがな。……こいつはまだ信用ならん」

思春は一刀を軽く睨みつけ、孫権の後ろに下がった。

一刀よ、まぁそこら辺はこれから頑張れや。

一刀「……じゃあ孫権さん」

孫権「何だ」

一刀「さっき言った通り、まずは俺達を観察して欲しい。その後で、真名を呼ばせてもいいか、君自身が判断してくれればいい。だから……今は俺達が雪蓮達を支えたいっていう気持ちだけは認めて欲しいかな」

そう言って一刀は手を差し出す。

孫権「……会ったばかりの人間を、簡単には信用できない。だが、姉様や冥琳が嘘をつくはずもない。だから、……間接的にはお前達を認める」

そう言うと、握手はせずに後ろに下がった。

健「ま、初めはそんなモンやろ」

一刀「そうだな」

一刀は手を引っ込める。

祭「……ようやく自己紹介が終わったか」

穏「ちょっと長すぎですよ~」

……アンタら、いつの間に来た。

雪蓮「まぁまぁ。それじゃ、部隊の再編成をした後すぐに出発しましょう」

冥琳「そうしよう」

お互い名乗り終えた俺達は、冥琳を中心に部隊の再編を始めた。

仲間に少しでも認められるために、一刀と共に頑張る。

そう心の中で気合を入れた。

どうも、gatsuです。

まだ黄巾党編は続きます。

……長ぇ(汗

とはいえ、呉の種馬ほどではないにしろ、健君にもフラグを立ててもらうべく奮闘中ですw

予定では、あと2話ほど黄巾編です。

……これが赤壁とかになったら、どんだけ長い話になるんやろ(汗

と、とにかく1話ずつ頑張っていきます。

では。

 


 
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