No.989962

聖ビーストテイマー・ナタ313

リュートさん

一応、新シリーズだけど本編の第3部・第313話。

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2019-04-13 15:09:04 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:125   閲覧ユーザー数:125

次の給料日、ルークは給与明細と銀行の引き落とし履歴を確認して驚きました。すぐに総帥の部屋にいるアークに会いに行きます。

 

「家のローンが引き落とされてないんだ。銀行に確認したら既に完済していると言われて、そんなはずはないって言ったら保証人が支払ったって…」

 

「ナタが保証人になっていたからな。全額振り込むように指示しておいた」

 

「なんでそんな勝手な事するんだよ!自分で返済しようと思ってたのに…」

 

「僕に返済すれば良い。無理なく自分のペースで構わないし、返済期日も特にない」

 

「お父さんに頼りたくなかったんだ。どうしてわかってくれないの?」

 

「ローラが悩んでいたぞ。夜の街で働こうとしていたようだが、それなら僕が代わりに払って僕に返済させれば、問題はなくなるだろう?」

 

「問題はあるよ!僕は一人でやれるって証明出来なくなる」

 

「なぜそこまで意固地になる?大体、僕の家の空き部屋にローラと住めば家賃もかからずに暮らせたんだ」

 

「そんな寄生虫みたいな暮らしはしたくなかったんだ」

 

「意地を張らずに僕に頼れば、ローラを悩ませずに済んだんだぞ?妻を夜の街で働かせてでも自我を押し通すつもりか!」

 

「お父さんは僕がローラを不幸にしてるって言いたいの?」

 

「お前は頑張ってると思うよ?しかしお前を利用しようとする奴らはそこにつけ込んでくる」

 

「僕は利用されるだけなら言う事なんか聞かないよ?」

 

「第二級試験に落とされたのに、まだ目が覚めないのか?」

 

「来年は絶対に受かるよ?一年遅れるけど第一級試験にも受かるから、そしたらもっと稼げるようになる」

 

「お前には言うべきか迷っていたんだが、これを見てみろ」

 

「何これ?不採用ブラックリスト…」

 

「ナタの名前が載ってる。ナタは就職活動で上位職は全て落とされてしまったんだよ。ここに名前が載ってしまったせいでね」

 

…つづく


 
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