No.986174

聖ビーストテイマー・ナタ220

リュートさん

一応、新シリーズだけど本編の第3部・第220話。

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2019-03-05 09:22:49 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:137   閲覧ユーザー数:137

全ての印が彫り終わる頃、日が沈みかけていました。学生たちは皆下校してしまい、見回りの男が数名校内を徘徊しています。

 

「パパ、来たわよぉ?私は何すれば良いのぉ」

 

「あの見回りの男たちを連れ出してくれ」

 

「ウフ、それくらいお安い御用よぉ」

 

リリムに誘われると見回りの男たちはいなくなりました。アークが目配せしたのでルークは結界を発動します。

 

「これで中に誰も入れないし、外にも出られないな?」

 

「学校を封鎖して一体、何するつもりなの?」

 

「少し暴れるかもしれないが、人間には危害を加えなければミカエルも文句は言うまい」

 

アークはカバンからカードを取り出して一気に召喚しました。魔物たちがゾロゾロ現れます。

 

「なんだ、ここは…。俺たちビーストカードに閉じ込められてたはずじゃなかったか?」

 

「お前たちを自由にしてやるから魔界に帰れ」

 

「魔界に帰れだと?なんでそんな事、しなきゃなんねぇんだ…」

 

「ここにいてもお前らの居場所なんかないからさ?人間に危害を加えられても困る」

 

「人間どもが勝手にのさばってるだけじゃねぇか?ここに俺たちの新世界を作る!お前も手伝ってくれよ」

 

「僕も人間など守りたくはないんだがね。妻はこの世界が気に入ってるようだから、壊したくないだけだよ?」

 

「お前の事は噂に聞いてるぜ?人間の女にうつつを抜かして、人間に成り下がったって有名な元魔王様だろう」

 

「そんな噂が立っていたとは…心外だな」

 

「魔王様も落ちぶれたもんだなぁ。体が鈍ってんじゃねぇか?」

 

「そうだな。たまには思いっきり暴れてみたいよ」

 

「俺たちが相手してやろうか?魔王様よ」

 

「息子のルークと一緒に、お前ら全員を相手にしてやろう」

 

…つづく


 
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