No.986130

聖ビーストテイマー・ナタ212

リュートさん

一応、新シリーズだけど本編の第3部・第212話。

登録タグはありません

2019-03-05 00:21:39 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:175   閲覧ユーザー数:175

休日にローラは乳母車にゲイザーを乗せて、ルークと郊外の森の中に来ていました。

 

「乳母車はここら辺に置いて行こう。ゲイザーは僕が抱いて連れて行くか」

 

「仕事って何をすれば良いの?」

 

闇市のテントの前まで来ました。休憩用のテントからは相変わらず馬鹿騒ぎしている声が聞こえて来ます。

 

「あっちのテントに強力な結界が張ってあるんだ」

 

「近付いたら見つかったりしないかな?」

 

「光の屈折率を操作する魔法で姿は見えなくしてある」

 

「魔法使いってそんな事も出来るんだね。なんだか怖い…」

 

「まあこの手の魔法の効果をかき消す結界もあるから、風呂に張ってる人もいるよ」

 

「結界って色々な効果があるんだね」

 

「結界は奥が深いよ?攻撃魔法なんかよりよっぽど強いし、派手な攻撃魔法の方が難しいと勘違いしてる奴も多いけど…」

 

「この結界を破れば良いんだよね?私に出来るのかな」

 

「ローラなら出来る。むしろ僕には出来ない」

 

ローラがヘナチョコパンチすると衝撃波が自分に少しかかりましたが、結界の印が吹き飛んで壊れました。

 

「うーん、本当に破れた。体術に弱い結界だったんだね?」

 

「体術に弱いと言うか…。そう言う事にしておくよ?」

 

特殊なテントの中に入って、ガラスケースの結界も簡単に解除すると、ビーストカードを搔き集めて、その場を立ち去ります。

 

「なんて事だ?あの結界が破られている…。一億も払って、ウィルスに張らせたのに!」

 

元締はカンカンになって、ウィルスのところへ文句を言う為にやって来ました。

 

「あの結界を破られただと?並の魔術師には破れないはずなのだが…」

 

「盗まれたカードの総額は百億を超えてる!どうしてくれるんだ?弁償してくれ…」

 

「結界はかなり強力なものを張っていたんだ。私の落ち度ではないよ」

 

「犯人を捕まえてくれ!非合法だから騎士団には通報できないんだ…」

 

…つづく


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
0
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択