No.985903

聖ビーストテイマー・ナタ199

リュートさん

一応、新シリーズだけど本編の第3部・第199話。

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2019-03-03 11:59:49 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:100   閲覧ユーザー数:100

魔物は声のトーンが突然、上がって口調も優しく変わり、物腰が柔らかくなります。

 

「仲間たちを助けたい。我の他にもビーストテイマーに囚われて苦しんでいる者がいる」

 

「お前のように理性のある魔物は少ない。逃しても暴れて手の付けようがなくなる」

 

「しかしビーストテイマーに囚われていたら、永遠に死ぬよりも苦しい呪いを与えられるのだぞ?ほって置く事など出来ぬ!」

 

「お前だけで逃げる事は出来ないのか?」

 

「仲間を見捨てて逃げるなど我には出来ぬ…」

 

「お父さん、この魔物いい奴だよ?」

 

「ああ、まさかゲイザーのシナリオ通りになるとはな…。ここまでほぼ奴のシナリオ通りだ」

 

「ん?シナリオとは何の話だ…」

 

「いや、こっちの話だ。気にするな」

 

「闇市の元締を殺すのを手伝ってくれないか?仲間たちを救い出したいのだ…」

 

「ふむ、ルークなら闇市の結界も解除可能だろう」

 

「僕もこの魔物の手伝いをしてあげたくなって来たよ」

 

「ただ困った事に、その先のシナリオがないんだ。どうすれば良いと思う?ルーク」

 

「僕にもおじさんの考えはわからないから…」

 

「ゲイザーの奴、肝心なところを書かずに死んでしまうとは…」

 

「リリム姉さんも、あと少し寿命があったのに突然、おじさんが亡くなったからビックリしてたよ?」

 

「とりあえず闇市まで行ってみるか?どうするかはその時に考えよう」

 

「うん、何かあってもミカエル様にはその遺言書を見せれば良いしね」

 

…つづく


 
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