No.985369

聖ビーストテイマー・ナタ172

リュートさん

一応、新シリーズだけど本編の第3部・第172話。

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2019-02-26 11:49:10 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:103   閲覧ユーザー数:103

放課後、校門の前でマルヴェールと反対方向の城下地区の方へ帰ろうとしながら、なんとなく振り向くとローラが目をウルウルさせてこちらを見ていました。

 

「なんでそんな捨てられた子犬が見つめるような目で僕を見てるの?」

 

「いつも家まで送ってくれてたのに…。今日は帰っちゃうんだ」

 

「うーん、今日は寝不足だし、リリム姉さんが空から護衛してるから大丈夫だよ?」

 

「やっぱり愛が冷めて来たんだ」

 

「ち、違うってば!今日は本当に具合が悪くてさ」

 

「具合悪いんだ?看病に行こうかな」

 

「いや、ローラが来ると余計に具合が悪くなると言うか…。寝たらすぐ治るから!」

 

「私がいない方が良いの?やっぱり嫌いになっちゃったんだ…」

 

「だから!なんでそうなるの?」

 

ローラが猛ダッシュで家に帰ろうとしたので、ルークは慌てて追いかけました。

 

「待って!なんか誤解してるだろ?」

 

「眠いんでしょ?早く自分の家に帰って寝たら良いよ」

 

「誤解しないで?昨日寝られなかった理由だってローラの事ずっと考えてたからなんだよ…」

 

「私、お母さん似だから、ヤキモチ妬きなんだよ?お母さんもお父さんが素っ気ないと、いつもウジウジしてたし…」

 

「ヤキモチ妬かれるのは愛されてる証拠だよ?だから僕は今すごく嬉しい」

 

「私には良いところが一つもないから、ルークから愛されてる自信がないの!」

 

「僕から見たら良いところしかないよ?どうしてわかってくれないんだ…」

 

「今日は一回もキスしてもらってない…」

 

「あっ、そうだったね。どうしようか…」

 

…つづく


 
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