No.984760

聖ビーストテイマー・ナタ132

リュートさん

一応、新シリーズだけど本編の第3部・第132話。

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2019-02-21 14:10:00 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:74   閲覧ユーザー数:74

家に帰ったゲイザーは抱き抱えていたローラをソファーに降ろして言いました。

 

「ルークと大事な話があるから召喚してくれないか?」

 

ローラはコクリと頷いて胸の谷間からカードを取り出すとルークを召喚します。

 

「話があるから私の書斎に来なさい」

 

ルークは黙って付いて行きます。ゲイザーは書類を何枚か机の上に並べました。

 

「破邪の結界を張ったネックレスなんだが、結界石の相場がよくわからないけど、いくらなら売ってくれる?」

 

「あのネックレスを買ってくれるの?材料費は一万ジェニーもかかってないんだけど、印を刻むのが難しい…」

 

「あの結界はどんな原理になっているんだ?」

 

「うん、オーラの波動を数値化してあるんだけど、お母さんの宝石箱はユリアーノ様とかジュリーの波動に合わせると開く仕組み」

 

「なるほど…。あの結界は血縁者ならば誰でも開けられるような仕組みなのかな?」

 

「おじさんとローラは波動が同じだけど、ゲオルグお爺ちゃんは違うから無理だと思う」

 

「うーん、私も父上とは波長が合わないとよく感じるよ?」

 

「ゲオルグお爺ちゃんは光属性だしね。属性の波動もあるから違うんだと思う」

 

「では私の波動に合わせて結界石をオーダーメイド注文しても良いかな?」

 

「うん、良いよ?百万とかぼったくったら怒られるかな…」

 

「百万で良いなら契約するよ?分割でも構わないかな」

 

「本当に?僕のバイト代、ほとんどなくなっちゃったから、困ってたんだ」

 

「月三万の三十三回払いで手付金に一万振り込んでおくよ?この書類にサインして指紋を捺印して欲しい」

 

「うわぁ、なんでこんなにたくさん書類があるの?今までこんなたくさんサインした事なかったけど」

 

「十万を超える契約だからね。一枚で済むような契約は公的な文書ではないんだよ」

 

「そうだったんだ…。それで僕、何度も詐欺に遭ってたんだね」

 

…つづく


 
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