ルークに引きずられながら、リリムは男子たちに手を振っていました。
「一体、何しに来たんだよ?リリム」
「勇者様がルークとローラが心配だから見張ってって言うからぁ。怪しまれず見張りやすいように女子高生にコスプレして来たのよぉ」
「おじさんの差し金だったのか…。そんな格好だと、余計に目立つだろ?少しは頭使って考えろよ!」
「ちゃんと考えてるわよぉ?私だってパパの遺伝子を受け継いでるんだから、ルークと私にはパパと同等の能力があるんだし、バカにしないでよねぇ!」
「はぁ…、これが僕と同じ遺伝子を持った実の姉だなんて思えない!」
「失礼ねぇ!私の魔力、今のルークよりも高いんだからぁ。バカにすると許さないわよぉ?」
「リリムが強いのは知ってるよ?本気出したらあの男子たちを皆殺しにできる力はあるよな」
「やだぁ!そんな野蛮な事しないわよぉ?あの子たちは大切な餌なのにぃ」
「餌って…。もうちょっと別の言い方があるだろ?あいつらの精気を吸うつもりなのか」
「ウフ、若くて美味しそうな精気だったわぁ」
「はぁ…、また変な技でエナジードレインするつもりなんだな。テンプテーションも併用するから、更に悪質だよ?」
「ルークはお友達の寿命が縮んじゃうから止めるつもり?」
「いや、好きなだけ吸えば良いよ?あいつらも喜んで吸われるだろうし…」
「本当にぃ?じゃあ遠慮なく吸ってくるわぁ」
リリムの悪魔のキスを受けてエナジードレインされてる男子たちを無視して、ローラを探しに行きました。
「あれ?今日は女子が誰も訓練してないな…」
「ルーク!今日は女子部員が誰も来ないんだ」
「ヴィッキーも知らないの?女子部員がどこに行ったのか」
「練習試合の日程はなかったはずだけど」
…つづく
Tweet |
|
|
0
|
0
|
追加するフォルダを選択
一応、新シリーズだけど本編の第3部・第119話。