No.984276

聖ビーストテイマー・ナタ85

リュートさん

一応、新シリーズだけど本編の第3部・第85話。

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2019-02-17 10:49:09 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:94   閲覧ユーザー数:94

アラヴェスタ城の廊下でミッシェルがアークに話しかけました。

 

「アーク様、ちょっとお願いがあって…」

 

アークはミッシェルのオーラが淡いピンク色からどぎついピンク色に変わっているのに気付きました。ピンク色は恋をしている時に出ているオーラです。

 

「僕にお願いですか?何でしょう…」

 

「王宮にだけ伝わると言うシバルリーの話を聞いたんです」

 

「誰から聞いたのかわかりませんが、そんなものは前国王の代で終わっていますよ?テオドール様はハーレム制度も廃止にして、妻以外の女性は抱いておられませんし、ゲイザー様の助言された新法案で本人の意思を無視した性行為の強要は現在、固く禁じられています」

 

「でもリズ様はアーク様にシバルリーを受けてたんですよね?」

 

「そんな事もありましたね…。あの時は命令には逆らわない方が良いと思いましたが、妻に叱られましたので、今はしていませんよ?」

 

「命令って、リズ様に命令されたのですか?」

 

「いえ、テオドール様からの命令ですよ」

 

「えっ、テオドール様がどうして?」

 

「浮気調査の為だったようですが、リズ様が僕に簡単に堕とされてしまったので、ショックを受けておられましたね」

 

「そうだったのですね…。テオドール様は浮気されたのに、なぜリズ様と離婚はされないのでしょうか?」

 

「僕に浮気調査を依頼していた事をリズ様に知られたくなかったのでしょう。この事はくれぐれもご内密に…」

 

「リズ様はまだアーク様の事が好きみたいでしたよ?」

 

「あなたに王宮のシバルリーについて話したのは、まさかリズ様なのでしょうか?関係を持ったのは法案ができる少し前の頃だけですし…」

 

「昔とは色々と法案が変わってしまって、なんだか私だけ損ですね…」

 

「何を仰いますか!前国王は妻を娶らずにハーレムに多くの女を囲って、毎日取っ替え引っ替えしてたのですよ?その方が幸せだとでも…」

 

「好きでもない男に毎日抱かれて、私も好いた人から一度で良いので抱かれたいです…」

 

「テオドール国王ならば、サルバドール王子の求婚を拒否したとしても、あなたは殺される事はなかったはずなのに、なぜ断らなかったのですか?」

 

…つづく


 
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