No.983677

聖ビーストテイマー・ナタ31

リュートさん

一応、新シリーズだけど本編の第3部・第31話。

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2019-02-12 10:40:43 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:111   閲覧ユーザー数:111

ナタが帰宅すると金髪の美少女がアーク夫妻の家にいました。ナタは見覚えのない顔なので首を傾げています。

 

「あなたはどこのどなた?」

 

「お母さんには僕がわからないの?」

 

「まさか…!そのオーラは…。ルークなの?」

 

「バイト代で服は買ったけど、化粧の仕方がわからないから、教えてくれる?お母さん」

 

「ルークに女装の趣味があったなんて…知らなかったわ…。しかも私より可愛い…」

 

ルークは後ろで縛っていた髪を解いて、サラサラのロングストレートヘアに、フェミニン系の嫌味のない清楚な感じの服をコーディネートしていました。

 

「性転換魔法で女になって街を歩いてたら、変な男が声をかけてくるから、追い払うのが大変だったよ?」

 

「私も若い頃はよく街で声をかけられたけど、最近は減ってきたわね。もう私も三十二歳だし…」

 

「ジュリーは髪にウェーブがかかってたから真似した方が良いかな?」

 

「ストレートの方が素敵だと思うけど?でも人の好みによるわね。うちの美容室ではストレートの方が人気だけど、わざわざ髪にウェーブをかけに来る人もいるわ」

 

アークも帰宅して絶句しています。心眼ですぐにルークだと見抜いていました。

 

「ルーク。一体、何があった?悩んでいるなら相談に乗るぞ…」

 

「そんなに驚かなくても…」

 

「そうよ?ルークに女装の趣味があったとしても認めてあげましょう」

 

「僕は一体、どこで育て方を間違えたんだ?なぜうちの子がこんな事に…」

 

「実はローラがジュリーの事を好きだって言うんだ。だから僕が女の子になれば好きになってもらえるんじゃないかな?って」

 

「あはは!私もそう言う時期があったわ。アカデミーの頃はサニーちゃんが好きだったの。でも一時的なものだったから、今は何とも思ってないよ」

 

「ああ、あのサニーって子は僕の苦手なタイプだったよ…」

 

「ジュリーはオーラも綺麗だし、ローラほどではないけど、嫌いじゃないよ?」

 

「ジュリーは僕もそれほど嫌いではないな。ナタほど綺麗なオーラではないが、話した感じはどうも打算的な考え方をするようだ」

 

…つづく


 
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