教授たちがルークの結界を破って、袋小路に大勢で雪崩れ込んできました。
「ルーク・マルヴェールとアウローラ・マルヴェールか…。なぜこんなところに結界があったんだ?」
「僕が張りました。ちょっと二人だけで話がしたくて」
「あの結界を五年生の君が?信じられん…。七年生でもあんな強力なのは張れるかわからん」
「教授たちにご迷惑をおかけしました。申し訳ありません」
「いや、無事なら良かった。騎士団に通報したから事情聴取は受けてもらうがね?」
騎士団の事情聴取が終わって学園長の執務室から二人は出てきました。
「なんだか大ごとになっちゃってたんだね…」
「ちょっと強い結界を張り過ぎた。もうちょっと弱い結界だったら、ここまで騒ぎにならなかったかも?」
「第一級魔術師が数名がかりでも、なかなか破れないくらい強い結界だったって学園長も言ってたわね…」
「次は生徒が入れない程度の弱い結界にしとくよ」
「もうあんな事はしないで欲しいんだけど…」
ルークが家に帰ろうとしていると知らない女子から好きだと書かれた手紙を受け取りました。家に帰っていつもなら断る手紙を書くのに、初めて付き合っても良いと言う返事を書きます。
「ルーク君と付き合えるなんて…夢みたい!」
「付き合うってどう言う事するの?」
「休日にデートに行ったりするんだよ?」
「ふーん、デートってどんな事するの?」
「演劇を観に行ったり、カフェで紅茶を飲んだり」
「なるほど、とりあえずやってみる」
「それじゃ次の休日の午後、噴水広場で待ち合わせね」
「僕、女の子と付き合うのは君が初めてだからよくわかんないし、色々とやり方教えてよ?」
…つづく
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一応、新シリーズだけど本編の第3部・第12話。