No.97869

北郷一刀争奪戦争勃発?(愛紗VS恋)

叢 剣さん

 三連作投稿第2弾、蜀編です。
 急いで書いたので、いまいちかもしれませんがよろしくお願いします

2009-09-28 21:31:43 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:15738   閲覧ユーザー数:13123

 

いつものような穏やかな午後。

「ご主人様ー!」

 いつものように政務をサボりどこかへ行っている一刀、それを探す愛紗。

「全く、ご主人様はどこへ・・・・・・」

 溜息をつきながら、外へ目を配らせると、そこには木陰で昼寝をしている一刀の姿が。

「・・・・・・はぁ、ようや・・・・・」

 近づけば近づくほど違和感を感じる。

「まさか・・・・・・」

 寝ている一刀に抱きつく形で寝ているのは、天下の呂布その人であった。

「・・・・・・・」

 一刀だけならともかく、恋までいるとなると起こすのを躊躇ってしまう。

「・・・・・・愛紗・・・・・・どうしたの?」

「いや、ご主人様に用があるのだ」

「ダメ・・・・・・・・ご主人様、恋と・・・・・・お昼寝中」

「しかし、ご主人様にはやってもらわないとならない、政務が・・・・・」

「ダメ・・・・・・?」

 いつもの上目遣いに気持ちが揺れ動いてしまう。

「だ・・・・・・ダメだ!ご主人様に政務をしてもらう!」

「お昼寝、邪魔するなら・・・・・・愛紗でも、容赦しない・・・・・」

 抱きついていた手を離すと、立ち上がり、どこからか出した方天画戟を構える。

 しぶしぶ、愛紗も青龍偃月刀を構える。

 初撃がぶつかり合うと思った瞬間、恋が愛紗の攻撃を受け流し、方天画戟を放り出し一刀の方へ駆けて行き。

「ご主人様、起きる・・・・・・」

 揺らして起こすだけにしているが、起きる気配が全くない。

「ご主人様・・・・・」

 結局、再び抱きつき昼寝を始める。

「恋、肉まんとかがあるからこっちに来ぬか?」

 いつの間に用意したのか、さまざまな料理が用意してあった。

「・・・・・・・食べるなら・・・・・ご主人様と一緒」

「そ、そうか・・・・・・」

 今度は愛紗が一刀を揺らして、起こそうとする。

「ん・・・・・愛紗?」

 目を覚ますと、なぜ愛紗が目の前にいるのかを理解していない。

「ご主人様、政務・・・・・・やって、いただけますよね?」

「ダメ、先に食べてから・・・・・」

 結局、愛紗は恋の上目遣いに負けてしまい、三人は料理がのった机についている。

「・・・・・・ご主人様・・・・・・ん・・・・・・・」

「まだ食べてないだろ?」

「ん・・・・・・」

「ありがとう」

 笑顔で食べる一刀にほんのりと頬を赤くしている恋、それを不満そうに見ている愛紗。

「・・・・・・・あーん・・・・」

 同じものを、先ほど口をつけた箸で恋に返す。

「一刀・・・・くれたから・・・・いつもより、美味しい」

 食べたあとの笑顔で、思わず一刀も赤くなる。

「んっんん!」

「・・・・・・愛紗も・・・・・たべる?」

 愛紗の方に箸で刺したものを突き出す。

「あ、ありがとう」

 お返しに愛紗も返すが、先ほどのような笑顔を見ることはできなかった。

 いつものように食べ続ける恋に皿に食べ物をのせ、和んでいる。

「・・・・・一刀も食べる」

「ありがとう、恋も遠慮しなくていんだよ?」

 その言葉を聞くと、食べることに没頭し始めていた。

 没頭し始めていたのを確認すると、一刀の隣に愛紗がよってきた。

「ご、ご主人様・・・・・・あ、あーん」

 おずおずと、箸を差し出す。

「ありが・・・・・・」

「もぐもぐ・・・・・」

 一刀が食べようとしていたのを、横から恋が食いついた。

「れ、恋・・・・」

「ご主人様にやるのは・・・・・・恋の仕事・・・・・」

「ぐっ・・・・・私にはやらせないということか」

 その後も数回繰り返すが、結果は同じ事であった。

「そろそろ・・・政務・・・・・・恋?」

「一刀・・・・・・・行っちゃうの?」

 裾をしっかり握られて、動くことができない。

「恋、ご主人様に迷惑をかけるな」

 子犬のようにうなだれる恋をみて、凄まじい罪悪感が襲いかかる。

「しょうがない・・・・・・・・執務室に一緒にいくぞ、ただし、ご主人様に迷惑をかけることがないように」

「ホント?」

 その言葉に、嬉しそうに愛紗に抱きつく。

 その後、愛紗の機嫌はとてもよく、いつもより政務がはかどり、その晩一刀と愛紗、恋はハッスルした。

 


 
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