No.978531

裏ビーストテイマー・ナタ60

リュートさん

本編のパラレルワールドをシナリオにしてみました。ストーリー第60話。

登録タグはありません

2018-12-30 08:19:02 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:114   閲覧ユーザー数:114

男がリズの部屋から出るのを見るとアークは男の跡を追いかけました。ベランダにうっかり料理を置き忘れています。リズはカーテンを開けてベランダの料理に気が付きました。

 

「ルシファーが来てたの?もしかして、今の話を聞かれてしまった…」

 

「ママー!お腹すいたー!」

 

「これを食べましょう」

 

「またあのお兄さんが作った料理?僕、食べたくなーい!」

 

「どうしてサルはルシファーを嫌ってるの?」

 

「あのお兄さんの料理まずいから!」

 

「美味しいじゃない?ちゃんと辛くない料理にしてくれてるのに何が気に入らないの?」

 

「ママのバーカ!バーカ!」

 

「コラ!汚い言葉は使っちゃダメっていつも言ってるでしょ?」

 

男はキョロキョロと辺りを見回して、スラム街の酒場に入って行きました。ゴロツキの溜まり場になっています。アークも見つからないように近付いて、中の様子を伺いました。

 

「最初の頃はレジスタンスも人数が多かったのにどんどん離脱者が増えてるな」

 

「獣人の奴らが意外に人間にも優しいとか言ってる奴らもいる」

 

「腰抜けどもが!獣人は人間の敵だぞ?」

 

「リズが裏切るかもしれない。目を光らせておけ」

 

「あの女は表向きはレジスタンスのリーダーって事になってるから、いざとなればトカゲの尻尾切りさ?反逆罪で処刑されるのはあの女一人だ」

 

アークはフォンにその事を報告しました。

 

「やはり裏でレジスタンスは動いていたか…」

 

「リズは利用されているだけのようですが、フラウ様に対する逆恨みは酷いようですね」

 

「リズをレジスタンスから離脱させるように説得できないか?アーク」

 

「わかりました。やってみましょう」

 

…つづく


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
0
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択