No.978435

裏ビーストテイマー・ナタ47

リュートさん

本編のパラレルワールドをシナリオにしてみました。ストーリー第47話。

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2018-12-29 15:09:04 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:111   閲覧ユーザー数:111

休日にアークは新居にする予定の集合住宅の一室にナタを連れて来ました。

 

「この部屋にアークと二人っきりで住むの?」

 

「良い部屋でしょう?窓は南向きですし、景色も良いです」

 

「うん!なんかここで暮らせるのが楽しみー」

 

「ゲイザー様の邸は居心地が悪かったのでしょうか?」

 

「うーん、おじさんがいた頃は楽しかったんだけど、おじさんがいなくなってから、なんか家の中が暗くなっちゃって、息が詰まるの」

 

「余程、ゲイザー様の存在が大きかったのですね」

 

「おばさまには悪いけど、あの家にはもういたくないよ…」

 

「そうですか、それでは今日契約してしまって構いませんか?」

 

「明日からすぐ、ここに住めるの?」

 

「明日からが良ければそうしますが、フラウ様が許可しないかもしれませんね」

 

「おじさんと養子縁組してたから、おばさまは私の養母になってるけど、お師匠様が婚姻届にはサインしてくれてたし、お師匠様に頼めば保証人になってくれるよ」

 

「そうですね。保証人がいないと結婚も物件の契約も出来ませんから…。私の方は保証人のサインはフォン様に頼んでおきます。婚姻届もフォン様にサインしていただきましたので」

 

「大人って色々と契約が面倒なのね」

 

「紙切れ一枚の事なんですけどね…」

 

アークが契約書を持ってアラヴェスタ城の謁見の間に来ると、フォンがため息をついていました。

 

「ため息などつかれてどうなされましたか?フォン様」

 

「うむ、少し…悩みがあってな」

 

「私で良ければフォン様の悩みをお聞きいたしますよ」

 

「サラと言う女がメイドにいるのだが…」

 

「あの黒髪の美人ですか?フォン様はお目が高いですね。サラは清らかなオーラを持っています」

 

「あの女の本音が知りたい」

 

「本音と言いますと?」

 

「恋煩いと言う奴か?なぜかあの女の事が気になって仕方ないのだ…」

 

…つづく


 
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