ナタとアークは別れ話で修羅場になっていました。
「アークも私の事嫌いなんでしょ!嫌いなら嫌いってハッキリ言ったら?」
「違う…!僕は君の事が…本気で好きなんだ…」
「アーク?メサイアのアークの演技してるの?口調が変わってるよ?」
「リリス…愛してる…」
「えっ、別の女の名前…。リリスって、アークの元カノの名前なの?」
「はっ!私は今…、前世の記憶が蘇っていたようです」
「リリスって、誰なのよ?」
「おそらく…ナターシャ様の前世だと思われます」
「私とアークは前世で付き合ってたの?」
「リリスはアダムの元妻でしたが…私が誘惑して別れさせたようです」
「えっ…。アークと私、不倫してたの?」
「アダムはおそらく…、ゲイザー様の前世ですね」
「じゃあフラウおばさまはイヴの生まれ変わりなの?」
「なんだか色々と思い出してしまいました…」
「思い出したって、何を?」
「私はミカエル様の親友だったようです。まさか自分の前世が…あのルシフェルだったとは」
「ルシフェルって、堕天使ルシファー?伝説の最強の悪魔じゃない…」
「はい、だから私はもうナターシャ様とはお付き合いできないのです」
「そんな理由で別れると思ってるの?嫌いってちゃんと言ってくれないと、別れてあげないんだからね!」
「嫌いだなんて口が裂けても言えません…。私はナターシャ様をまだ愛しているのに…」
「私の事まだ愛してるなら、なんで別れなきゃならないのよ!納得いく説明してくれないと別れないわよ」
…つづく
Tweet |
|
|
0
|
0
|
追加するフォルダを選択
書き残してしまったことを書きたくて考えた本編の続き第28話です。