~クロスベル帝国クロスベル市 オルキスタワー~
第八条である『内戦終結の方法』の前に第十条の項目である『ハーメルの悲劇についての全面公表』についての交渉が始まった。口火を切ったのはシュトレオン王太子だった。
「<百日戦役>からもう十二年。当時は6歳だった私も既に18歳となりました。まあ、そのことは置いておきますが……この件に関しては、当初の予定では差し控えるつもりではありましたが、マリクルシス皇帝からの要請もあり、講和案に入れた次第です」
「その、シュトレオン殿下。ハーメルの一件については“大規模な山崩れ”という形で廃村という風に聞いておりますが……アルフィン殿下はご存じなのですか?」
「ええ。私も<百日事変>の折、そのことを兄であるオリヴァルト皇子よりお聞きしました。……ですが、あれが真実ではないと仰るのですか?」
「それについては私が説明しましょう。何せ、私がまだ猟兵時代だったころに関わったことがありますからな。“当事者”に近い立場なら、言葉の信憑性もあることかと」
「皇帝陛下が自らハーメルの一件にですか……」
マリクルシス皇帝は、十二年前にハーメルを襲おうとした猟兵崩れを殲滅した上で、近くを通りかかった星杯騎士団の人間に村全体へ法術を掛けた上で『ハーメル村の住人はほんの一部の生き残りを除いて全滅した』というシナリオを描いたと説明。そして、そうした理由もマリクルシス皇帝は説明した。
「背後にいたのは結社『身喰らう蛇』の使徒だったゲオルグ・ワイスマンなる人物。なお、その人物は既に処断されたと報告を受けている」
「……マリクルシス陛下。なぜ、そのことを我々エレボニア帝国に説明していただけなかったのですか?」
「説明できる状況ではなかったのが一つ。それに、下手に情報が漏れて奴が第二、第三のハーメルなる状況を生み出す危険性や帝国軍にいた貴族将校の状況、加えて先程殿下が申しあげた<百日戦役>の密約の存在。それらを鑑みれば、リベール王国への侵攻はどう見ても避けられなかっただろう……これまで黙っていたことに対してはお詫びせねばならないので、接収したIBCで保有している資産の凍結解除を講和条約が締結されたら即時に行うと今この場において宣言しよう。だが、リベール王国から贈与される帝国直轄領の返還には応じられない。理由は『列車砲』の件……それは理解しているな、ダヴィル大使殿?」
「え、ええ、『列車砲』の件については言い訳しようもございません」
二度の『列車砲』の件については公表されているため、クロスベルの安全保障という観点から領土贈与の交渉は不可能であるというマリクルシス皇帝の言葉にダヴィル大使は納得するほかなかった。それに、現在も凍結されているIBC(クロスベル国際銀行)関連の資産凍結解除を条約締結されてからすぐに行うと宣言した以上、下手に引き伸ばしもできないと理解していた。
「ところで……そのハーメルの生き残った方々については、どうなっているのでしょうか?」
「それについてだが、実は<百日戦役>開始直前にエレボニア帝国方面からリベール王国へ流れてきた国籍不明の住民が数十名ほどいた。スパイなどの危険性もなかったが、身の安全を確かめるために一度アルテリア法国へと送還された。その後、リベール王国に戻ってきた彼らに女王陛下のご配慮で戸籍などを用意し、彼らをリベール王国の民として受け入れた。その殆どは王国本土で暮らしている―――彼らがハーメル関連の人間だと知ったのは<百日事変>の後だが」
「そうでしたか……戦争を起こしたエレボニアの皇族として、感謝とお詫びの言葉を述べさせていただきます」
「罪もなき人たちが生き残れたこと、女神に感謝する次第ですな……」
アルフィン皇女の問いかけにシュトレオン王太子が答えると皇女は言葉を述べ、エラルダ大司教はその場で祈るようなしぐさを見せた。それらを見届けた上でアルバート大公は口を開く。
「ところでシュトレオン殿下。お尋ねしたいのだが、今回の講和案において“住民の安全”を強調されていたが……もしや、それらの対象には“ハーメル”の方々も対象に含まれていると?」
「そ、そう言われてみれば……」
「ええ。元ハーメル村の住民は既にリベール王国民ではありますが、遡れば元帝国領旧サザーラント州―――現アルトハイム自治州の領地内に含まれます。皇族の方々にその気はないと存じますが、エレボニア帝国政府や帝国内の勢力が“万が一”その彼らを暗殺したり人質に取ったりするような非道を取らないという保証がない状態は、こちらとしても由々しき事になりますので」
その事実を公表すればエレボニア帝国が混乱するのは必然。既にリベール王国の側としてはクロスベル帝国とアルテリア法国の協力を水面下で取り付けており、混乱は最小限で済む算段まで立てている。
「エレボニアは卑劣な戦争を起こした身。それでありながらも寛大な配慮を受けています……ここにいらっしゃらないユーゲントⅢ世の名代として、ハーメルの方々への卑劣な行為は断じて許すべきものではなく、厳罰を以て処するべきかと宣言いたします」
「皇女殿下……」
それと、遊撃士協会総本部とも話を既に取り付けている。それはエレボニア帝国の混乱時にエレボニア帝国周辺諸国から遊撃士を派遣して事態の収拾にあたらせるという方法。政府の息がかかっている治安組織よりも中立の国際組織であるなら大多数を占める平民の心を掴みやすくするという寸法でもある。
「―――成程。ここにアタシが呼ばれた理由はそれというわけね? クロスベル支部も含めたクロスベル、レミフェリア、それにリベール所属の遊撃士に“ハーメルの悲劇”によるエレボニアの混乱収束の手伝いを依頼したいってところかしら?」
「察しがよくて助かります、ミシェルさん。ですが、現状エレボニア帝国は遊撃士の入国制限が厳しく政府の許可がないと下りない状況にあります。よって、第九条の項目にて遊撃士の行動制限の禁止を盛り込みました。別に既にある治安維持組織を無くせとは申しませんが、徒に混乱を長引かせるつもりはありませんよね?」
「はい、シュトレオン殿下の仰る通りです。議長殿、エレボニア帝国として異論はございません。この一件が公表された後、直に遊撃士の方々を派遣していただけるよう行動制限の解除や禁止を直ちに行うように致します」
合わせて第四条と第九条の一部、まだ話し合っていない第八条の一部と賠償金関連を除く項目を条約公表後すぐに実施することでも合意。賠償金の項目は記載した通り1ヶ月以内の執行を目指す。条約締結後、王国軍は指定した領土以外の占領地から引き上げることもシュトレオン王太子が宣言。12月13日までに完全撤退すると宣言した。
そして、残る議題は第八条―――即ちこの講和案を実行するために必要な内戦終結への道筋を立てるための交渉。流石に長引くことも想定されるため、一旦昼食懇談会という形で会議は中断された。会議の参加者は思い思いに言葉を交わしていて、そこにアスベル達も招かれることとなった。
「で、講和交渉は進んでいるみたいだな?」
「大方な。特に混乱もなくと言ったところだが……講和案の発案者としては不服か?」
「そんなことはないさ。ただ、内戦後に台頭してくるであろうかの御仁のことを考えると、大々的にやるべきか悩むところもあったりする」
シュトレオン王太子と話すアスベル。不満はないとしつつもどのあたりがいい落としどころになるか読み切れないと呟く。政治に興味はないとしつつも、その政治的手腕は目を見張るものがあるとクワトロは冷や汗を流していた。今の会話を聞く限りにおいて講和案の骨子を作ったのが他でもないアスベルであるということを指し示していた。
「はは……アスベルならいい政治家になれると思うんだが」
「才覚があっても政治闘争なんて真っ平御免だ。今にして思えばあの不良中年の憂鬱も理解できる。それに、好き勝手できるからこそ“裏”に集中できる」
「こういったところがかの一家の強みだからな。だからこそお祖母様も可能な範囲内で優遇しているし、俺もそのつもりだ」
誰かを貶めたいからしているわけではない。そう言いつつもアスベルはとあることを思い出してシュトレオン王太子とクワトロに言い放った。
「そういえば、一つ大事なことを言い忘れていたが……シオン、例の一件にも関わる話なんだが、実はあの中にリィン・シュバルツァーの関係者がいる」
「―――生きているのか?」
「完全な偶然の産物だけどな。クワトロ、お前にも関係がある話だ。一応覚悟はしておけよ?」
「? えと、解った」
そう言って、アスベルはその場を離れて昼食を味わっていた。すると、アルバート大公とマリクルシス皇帝がアスベルに近づいてきたので、二人の方を向いてお辞儀をする。
「これはマリクルシス陛下に大公閣下。ご無沙汰しております」
「久しぶりだね。君と会うのは通商会議以来となるか。先程シュトレオン殿下とお話しさせてもらったが、アリオス君と同じ剣術の達人の目録を頂いたそうだね?」
「ええ。レイアからも大公閣下に宜しくと言付かっております。大公閣下の姪御のお噂もかねがね」
「あの子はなあ、まあ色々あってな……」
親馬鹿ならぬ叔父馬鹿の様子はここでも変わらなかったと思いつつ、アスベルはマリクルシス皇帝にお祝いの言葉をかけた。
「此度の皇帝就任、実におめでとうございます。まさかアルバレア公爵家の縁戚だとは思いませんでしたが……その、現アルバレア公からは何か?」
「……実は既に何度か打診は来ている。アルバレア家をエレボニアの栄えある貴族にするため、兄である私に協力するのが弟であるお前の“義務”であろうと。馬鹿馬鹿しくて『寝言は寝てから言ってくれ』と返答しておいた」
アルバレア公はマリクルシス皇帝の一報を聞いて、身内なら協力しろと騒ぎ立ててきた。だが、その弟である人物は一国の王である上に立場はユーゲント皇帝と同列の立ち位置にいる。それに命令するという厚かましさを見て、相手にする必要もないと一蹴したそうだ。
それでも諦めずにしがみ付いてこようとする粘着さに最早呆れ返るほどである。
「そして、ルーファスの一件も殿下から聞いた。取り返しのつかないことになる前に処断してくれたこと、元身内として感謝を述べておく。本来であれば“親殺し”の汚名を被ってでもクロイツェンの民のために“貴族の義務”を果たさなかった者への因果応報、というやつだな」
「その、罰するつもりはないと?」
「本来ならアルバレアの人間が……最悪は俺自身によって手を下す必要があった。民のことなど考えていない奴に平民の風上に立つ資格などない。少なくとも俺はそう考えている。でなければ、お前に伯爵の爵位を渡すこともなかったさ」
アスベルとルドガーが経験した“とある一件”でマリクルシス皇帝もその経験をしていた。そうでなくともルーファスの件については元身内であったからこそ知っていた面もあった。なので、将来の禍根を断つ意味においてアスベルの判断は間違っていないと考えている、とマリクルシス皇帝は口にした。
「それでも『フォン』は名乗りたくないんですが……何にせよ、陛下の温情に感謝いたします」
「ふう、シオンの気持ちが今になって解るとは複雑な心境だよ……せめて、人のいないところでは敬語抜きで頼むぞ?」
「ハハ、確かにアスベル君やカシウス中将に敬語を使われるのは、何だか面映ゆい心地になってしまうのは私も同様だな」
「あはは……」
まさか、マリクルシス皇帝に加えてアルバート大公にまでそう言われるとは思わず、アスベルは苦笑しかなかった。それを聞いて、一年前の『影の国』にてアウスレーゼ王家の祖先たる存在であるセレスト・D・アウスレーゼから、去り際にこのような言葉が放たれたことを思い出す。
『―――フフ、王族の血脈だけでなく、七耀の血脈とは……興味深いですね』
その意味を解釈すると一つの結論に至るのだが、そうなると同じような縁者である“妹”の常識外れの膂力も説明に納得できるというのが何とも悲しいことである。しかも、完全な確証がないためにケビン・グラハムやリース・アルジェントも報告はせずに口を噤んだらしい。理由は『説明しようにもできない』とのことだった。その理由には同意するが。
二人が去っていくと、それを入れ替わる形でオリヴァルト皇子が近づいてきた。
「やあ、アスベル君。君も例に漏れず苦労しているようだね」
「それを仰いますか……交渉はほぼ呑む形となっていますが、異存はないと?」
「元々通商会議の時は父の名代であったから発言できていただけさ。……懸念事項があるようだね」
「まあ、言うなればオリビエ自身に関わる話になりそうだけれどな」
“原作”とは異なり、ここまで数々の功績を挙げている形となったオリヴァルト皇子。だが、かの御仁の性格を考えるならその力を削ごうと考えるだろう。それこそ内戦で皇族が捕らわれたことを理由にしてでも……だからこそ『リヴァイアス』を一度接収する形にして、代わりに『カレイジャス』を引き渡した。
「こちらとしてもエレボニア帝国が無くなることだけは避けたい。カイエンの力に染まり切った占領地なんて数十年は赤字になりかねん……オリビエ、トールズ士官学院の分校を作ることは可能か?」
「……結論から言うなら、許可は出せるだろう。だが、肝心の資金をどこから持ってくるつもりだい?」
「伝手はある。言いだしっぺだから、個人口座から1000億ほど出せばいいかな」
「はは、そういえば君は収入が数多にあるんだったね」
大本は守護騎士絡みの資金であり、それだけ払っても数兆の貯蓄がある。まあ、最悪の場合特典で増やしたセピスを売却して資金調達するつもりであったことは言うまでもない。サラッと言った金額に対してオリヴァルト皇子は『学校じゃなくて要塞でも作るつもりかい?』と言われたのはここだけの話である。
トールズ士官学院の分校……その話を持ち出したのは、現理事長として人気と実績のあるオリヴァルト皇子なら認可条件を狭めることなく可能だと判断した。彼ならいざとなればヴァンダール家の皇族守護職に口出しした場合の代償として認可を取り付ける算段も考えられるだろう。簡単に言えば『入れ知恵』みたいなものだが。
「まあ、そのことは頭の片隅に置いておくことにするよ。この先は君も本格的に手伝ってくれるんだよね?」
「勿論だ。その代わり、リィンのことについては先日述べたとおりだ。そこについてだけは譲れない一線となる」
「承知しているよ。ただでさえシュバルツァー家には世話になってしまったからね。その恩返しをせねばならない」
オリヴァルト皇子との会話も終わり、アスベルは会議が再開するまでの休憩時間を利用して各部屋を訪れていると、とある一室にエリゼ、アルフィン皇女、そしてミュゼの三人が介していた。
「あら、アスベルさん」
「ふむ、お邪魔したかな?」
「いえ、むしろアスベルさんなら大歓迎いたしますけど」
「全くこの子は……すみません」
「いや、気にしないでくれ。どうやら、皇女殿下と同じ女学院の出身だったというわけか。尤も、それだけじゃないのは確かだろうが」
こちらとしてはこの場で公にするつもりはないが、その辺りの事情はアーシアや彼女の兄であるエルザムから聞き及んでいる。その事情を察したのか、ミュゼは意味有り気な笑みを垣間見せていた。
「ふふ、そのご様子ですと色々ご存知のようですね。その辺りは二人きりの時にでも」
「はぁ……アスベルさんも苦労してますね。兄様ほど鈍くないのが幸いですが」
「気遣いには感謝するが……地味に兄のことを貶してるよな、それ」
「いいんです。兄様に対しては、少し辛辣にいかないと駄目だと痛感してしまいましたから」
「ふふ、弟子は師匠に似るといいますし、エリゼは良き薫陶を得られたようですね」
「それは、喜んでよろしいのか疑問ではありますが」
エリゼから恋路についての相談はそれとなく受けていたが、あくまでも常識の範囲に収まる形のアドバイスにとどめていた。それに、アスベルとリィンでは立場も違えば考え方も異なる。なので、自分の経験をできる限りリィンの性格に照らし合わせた上でアドバイスをしていたが、それがエリゼの性格に影響を与えたのは否定できない。
すると、アスベルの持つARCUSの着信音が鳴り、一言断った上で通話を開始した。
「こちらフォストレイト。―――そうか。36Fの東側奥の部屋にいるから、そちらに通してくれると助かる」
「アスベルさん、誰かいらっしゃるのですか?」
「ええ、三人の知己でもありますから大丈夫かと」
数分すると、メイドに連れられる形で部屋に入ってきた女子が一人。その女子は紛うことなくソフィア・シュバルツァー当人であった。その姿を見たエリゼは素早く立ち上がってソフィアを抱きしめた。
「え、姉様!?」
「ソフィア、本当に無事でよかった……」
「……はい、姉様もご無事で……って、姫様にミュゼ!? あの、アスベルさん。これは一体……」
「まあ、簡単に説明はするから座るといい」
ソフィアはアスベルから事情の説明を受ける。そのことに目を白黒させる彼女の様子を三人の女子は微笑ましく見つめていた。
「そうだったのですか……姫様にはどうお詫びしてよいのか」
「いえ、ソフィアは被害者なのです。この場合は私やエルウィンが負わねばならない責務。尤も、私個人としても姉様にしても良い結果ではあります……これからのエレボニアの民を思うと居た堪れない気持ちはありますが」
「政略結婚とはいえ、想い焦がれる相手に嫁ぐのは女子として喜ばしいことですが。そういえば、そのリィンさんの序列も気になりますが、アスベルさんの序列も気になりますね」
「ミュゼ、貴女は……でも、私も気になってはいますが、どうなのでしょうか?」
「あまり話したくはないが、一応言っておくか……」
アスベルの序列については第一位がシルフィア・セルナート、第二位がレイア・オルランド、第三位がアリサ・ラインフォルト、第四位がセリカ・ヴァンダール、第五位はトワ・ハーシェル、第六位については現状空白となっていて目の前にいるミュゼか“あの人”となるのだが、二人ともエレボニア帝国にしてみればその中心に近い人物なのは言うまでもない。そして裏のサポートメンバーについては“愛妾”でも構わないと本人達から言われているのだが、どう考えても自分が責任をもって面倒を見る立場になるであろう。
この序列順が可能なのは、まずシルフィアが総長経由でアルテリア法王の養女となることが一つ。第二位のレイアについては両親が行方不明のため、猟兵時代の繋がりからマリクルシス皇帝の養女という形で嫁ぐ。第三位のアリサの実家であるラインフォルト家がレミフェリア公国の技術機関であるフュリッセラ技術工房傘下企業としての立ち位置となる上、ノルティア州全域がリベール王国領となるため、その誼を結ぶというもの。なお、5人はその順列に納得しているのが救いでもあった。
「アルテリア、クロスベル、それにレミフェリアと誼を結ぶ要ですか……女性に対しては罪作りなお方ですね。でも、そういう色あってこそだと言いますし」
「そう言うと思ったから、言いたくなかったんだが……」
「その、心中お察しいたします」
そんな会話もあったが講和交渉の会議が再開され、残る議題となっている第八条にして条約施行の焦点でもある『内戦終結に向けた方法』についての交渉をはじめることとなった。
Tweet |
|
|
2
|
3
|
追加するフォルダを選択
第151話 リベール-エレボニア講和交渉③