No.967270

真・恋姫†無双~真田の獅子~12

遅くなり誠に申し訳ありません。

2018-09-15 14:43:11 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:2597   閲覧ユーザー数:2382

この作品には、駄文、文才皆無、キャラが活かしきれていない、酷過ぎる話し、原作を穢している、見るに堪えない、などの要素が含まれている場合がございます。それを許容できない方々はブラウザーバックを推奨します。

 

 

 

どうかご了承とご理解の程、お願い致します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第十二章 何故故風は自由では無いのか?

 

 

 

ある一室、その部屋では一組の裸の男女が既に情交を終え、女は男の鍛え抜かれた体の上で寝そべり気持ちよさそうにしていた。

 

 

 

 

黄祖「フフッ♡ようやく....お前と交わることができたな.....小太郎よ♡」

 

 

小太郎「.....」

 

 

女...黄祖が妖艶混じりの笑みで、男...風魔小太郎を見下ろしていた。彼女と共に裸となった彼は、赤い髪によって眼が隠れていてハッキリと素顔を覗けないが、その淡々とした無口な態度はそのままである。

 

 

黄祖「フッ、情交をしたというのにその態度は以前そのまま.....だがそれでいい」

 

小太郎「.....」

 

黄祖「こうも私が、あれ程嫌悪し見下していた筈の薄汚い屑の男という存在に、ここまで執着するなど...驚きだよ」

 

小太郎「......」

 

黄祖「あの時のお前は...正に風の悪魔だった。あのまま続いていたら、私はお前にバラバラに切り裂かれていただろう」

 

小太郎「......」

 

黄祖「しかし、お前が連れていたあのジジイが居たお陰で、お前を捕えて我が配下に出来た。感謝しなければな?フフッ♡」

 

小太郎「......」

 

黄祖「安心しろ。あのジジイはちゃんと客人として扱っているよ....お前が私に従っている限りは、な?」

 

小太郎「......」

 

黄祖「フフッ♡」

 

 

 

 

黄祖の下に居る風魔小太郎。何故あの伝説の忍びとも言われた彼が、こうも簡単に彼女の駒として生きているのか.....それは彼と氏政が、江夏に入った時に遡る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外史の世界に現れた北条氏政は、風魔と共に荊州の江夏に来ていた。

 

 

 

 

氏政「ほう、中々の街並みじゃのう。のう?風魔」

 

小太郎「.....」

 

氏政「しかしのう、街並みは良いのじゃが、何故に街の人はあうも活気がないのかのう」

 

 

 

氏政がそういう通り、街並みは孫堅の長沙に比べて負けず劣らずのモノだが、そこに住んでいる人たちの表情は暗く生気が無い。そう考えていた氏政は近くに見つけたラーメン屋を見つけた。

 

 

 

氏政「おお!風魔、見よ!飯屋が在るぞ。今日はあそこで飯にしよう」

 

小太郎「(コクッ)」

 

 

 

小太郎も了承し、2人はそのままラーメン屋に向かおうとしていた、しかし.....。

 

 

 

「たすけてください!!」

 

 

「ええい!黙れぇい!!」

 

 

氏政「ん?あれは....」

 

 

小太郎「.......」

 

 

「やめてください!!」

 

 

「いいから黙って従え!!貴様はこれから黄祖さまの下へ来るのだ!!」

 

 

 

 

氏政らの視線の先に、兵士らしき者たち数人が1人の女子を取り囲み連れ攫おうとしていた。

 

 

 

 

氏政「うぅむ、許せん行いじゃ。風魔!助太刀いたせぇい!」

 

 

小太郎「(コクッ)」

 

 

 

 

 

「お願いです!どうかやめてください!!」

 

 

「ええい!いいから来...ぐはっ!!」

 

 

「え?」

 

 

連れだそうと彼女の手を掴んでいた兵士の背後に現れた小太郎が手刀でもって、気絶させた。

 

 

「な!何だ!?貴様!!」

 

 

「何をしたのか分かっているのか!!」

 

 

「貴様ぁ!」

 

 

小太郎「....」

 

 

兵士らの殺気に対して何処吹く風の如く無視する小太郎。その間、氏政が女子に近付き逃げるように促す。

 

 

氏政「娘よ!早う逃げるのじゃ!」

 

 

「は!はい!!」

 

 

彼女は急ぎその場から逃げる。それを見届けた氏政が彼女を連れ攫おうとしていた兵士たちに向き、問い詰めた。

 

 

氏政「お主ら!何故故あの娘を連れ攫おうとしていたじゃ!」

 

 

「俺たちはただ主の命に従い、美しい娘を捕えようとしただけだぁ!!」

 

「そうだ!!」

 

「邪魔をすれば容赦はしないぞ!!」

 

 

彼らのふざけた話しの内容に憤りを見せる氏政は、風魔に成敗の命を下す。

 

 

氏政「風魔よ!こやつらを成敗するのじゃぁ!!」

 

 

小太郎「.....」

 

 

「こいつら!やる気か!?」

 

「だったら容赦するな!殺せ!」

 

「応!」

 

 

兵士たちはすぐさま小太郎に襲い掛かった。

 

 

「「「ウオオオオオオオオオオオォォォォォ!!」」」

 

 

小太郎「......」

 

 

しかし兵士たちの刃は小太郎の体に当たった.....かと思われた。小太郎は既に彼らの視界から風のように消えたのだ。

 

 

「ど!何処に消えた!?」

 

「分からん!」

 

「ええい!ならばジジイの方から殺るぞ!!」

 

「ああ!わか..ぐばぁ!!」

 

 

「「っ?!」」

 

 

1人が答えようとしたが、その者の背中から夥しい血が噴き出て倒れた。これには残りの2人、そしてこれを離れて隠れながらに傍観している一般人たちは驚愕する。

 

 

 

「な!なんだ?!」

 

「分からん!あの男が消えたと同時にアイツが背中から血を流して倒れたんだ!!」

 

 

氏政「お前たち、風魔に勝てはせんぞ?」

 

 

「黙れ!!ジジイ!!」

 

「そうだ!!まず貴様から!!」

 

 

残った2人の兵士は躊躇わずそのまま氏政に襲い掛かった。しかし....。

 

 

 

氏政「......風魔よ!」

 

 

氏政の声に応えるかの如く、兵士たちの頭上から小太郎が現れた。

 

 

「なにぃ!!」

 

「バカな?!いきなり!!」

 

 

彼らが狼狽えてる間に小太郎は背後より彼らを斬り、そのまま奴らを斬り上げて自らも飛びあがる。そして空へと打ち上げられた兵士たち2人は小太郎の空中乱舞の餌食となり、地面に落ちた時には物言わぬ屍へと成り果てていた。

 

 

氏政「風魔よ!良くやった!」

 

小太郎「(コクッ)」

 

 

そんな彼らに民の1人が慌てながらに駆け寄り言う。

 

 

「アンタら!!何て事をしたんだ!!」

 

氏政「ん?如何いう意味じゃ?」

 

「どういうも何も、こいつらはこの江夏の太守黄祖様の兵だ!!この街で黄祖様に刃向う様な真似をすれば、どうなるか....」

 

氏政「何じゃと?そのような者が領主じゃと?ん?待てお主、今黄祖と申したか?」

 

「あ?ああ、そうだが....?」

 

氏政「ここは何処じゃ?」

 

「ここ?何言ってんだ?ここは荊州・江夏だよ」

 

氏政「っ!?...するとじゃ。もしかしたらここは漢王朝が収める大陸かのう...?」

 

「あ、ああ....」

 

氏政「(な、馬鹿な!するとここは三国志にあった荊州・江夏に居る...という事か?!)」

 

 

氏政は内心で、自身たちの置かれる状況に狼狽えていた。そんな時、小太郎が氏政の肩を叩く。

 

 

氏政「ん?如何した?風魔」

 

小太郎「.....」

 

 

小太郎は別方向に指を指して氏政に知らせた。

 

 

氏政「ん?あれは....?」

 

 

何やら大勢の兵を連れてくる者がやってくる。それを氏政の傍に居た民は慌てながら急いで逃げる。

 

 

「ひぃ!!黄祖様だぁ!!うわああああああ!!」

 

氏政「おい!待て!まだ聞きたい事が...!」

 

 

しかし民は氏政の制止を聞かず逃げ去った。それとすれ違う様に馬に乗って兵士たちを扇動する女が現れた。

 

 

黄祖「私は黄祖。貴様等、ここで何をしている?此処は私が治める街であることである事を知っての狼藉か?」

 

 

氏政「狼藉じゃと...?ワシらは襲われている娘を助けただけじゃ!」

 

 

黄祖「ほう?貴様等余所のモノか.....同じ女であれば許し、我が城に連れて帰って愛でていたが、男であれば容赦なく殺してやろう....殺れ!!」

 

 

「「「「「ハハッ!」」」」」

 

 

彼女の命で動き、氏政たちに迫ろうとする兵士たちに小太郎が瞬時に行動を起こした。彼は風の如き速さで兵士たちを対刀を抜き出し、凄まじい速さでの突進斬り...固有技「疾」を発動した。両の手の忍者刀で真空を作り出した突進斬りである。

 

この風の突進斬りに巻き込まれた兵士たちはそのまま細切れとなった。これに指揮する黄祖と残った兵士たちは驚愕す。

 

 

黄祖「何だと?!」

 

 

「こ、これは!?」

 

「何だ?!一体!!」

 

「ひぃ!!風が人を斬ったぁ!!」

 

 

黄祖「狼狽えるなぁ!!相手は2人だ!囲んで仕留めろ!!」

 

 

「「「「「「ハハッ!!」」」」」」

 

 

しかし小太郎の攻撃は尚も続く、突進斬りを終えた小太郎はそのまま手で忍術を発動する為の印を描く。それを見た兵士の1人が好機と見て襲うよう命令する。

 

 

「殺れ!!好機だ!!」

 

 

「「「「「ウオオオオオオオオオオオォォォォォ」」」」」

 

 

しかしそれは......。

 

 

 

黄祖「いかん!!止せ!!」

 

 

兵士たちが小太郎に斬りかかった。しかしその瞬間小太郎は消え、代わりに広範囲において凄まじい無数の風の斬撃が兵士たちを襲った。

 

 

「がああああああああああ!!!」

 

「ぎゃあああああああああああああ!!!」

 

「うびゃあああああああああああああ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

小太郎の風舞う姿は正に死神。それを恐れるように兵士たちは後ろへと後ずさる。しかし黄祖は....。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黄祖「.......」

 

 

彼女は.....頬を赤く染め、小太郎の姿に見とれた。

 

 

黄祖「.....なんという.....美しい.....///」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女がそうしている中で、次、また次へと、黄祖の目の前で兵士たちが次々に細切れ肉へと成り果てる。そして小太郎の狙いがとうとう黄祖へと向けられる。

 

 

小太郎「.....」

 

 

小太郎の狙いが自身に向けられている事に、黄祖は我に戻り剣を抜いた。

 

 

 

 

黄祖「今度は私か!だが死なんぞ!!」

 

 

小太郎の斬撃を黄祖は己の剣で受け止めたが、彼女の表情は苦に満ちていた。

 

 

黄祖「くう!!なんていう斬撃だ!!これでは直ぐにでも....!」

 

 

氏政「そうじゃ!!風魔よ!そやつを成敗するんじゃ!!」

 

 

小太郎の攻めに黄祖は為す術ない姿に、高揚する氏政、しかし.......。

 

 

 

「.....」

 

 

 

 

 

 

 

興奮し自分の背後に居る兵士の存在に気づいていない、そして.....。

 

 

 

 

 

 

「今だ!!」

 

 

 

ガシッ!!

 

 

氏政「し!しまったぁ!!」

 

 

敢え無なく捕えられた氏政。その間、小太郎は黄祖を追い詰められ、馬から落ち、今にも殺されそうであった。

 

 

小太郎「.....」

 

黄祖「くっ!!....ん?」

 

 

兵士に捕えられた氏政の姿に黄祖は内心勝ったと思い、声を挙げる。

 

 

黄祖「貴様の連れのジジイを見ろ!!」

 

小太郎「っ!!」

 

氏政「風魔よ!すまん!!」

 

小太郎は振り向いた時には既に氏政は囚われの身になっていた。そのまま黄祖の言葉は続く。

 

 

黄祖「そのジジイが死なせたくなければ、私の言う事に従え!風魔よ!」

 

 

小太郎「.....」

 

 

氏政「風魔よ!ワシは如何なっても良い!!そやつを斬れ!斬るのじゃぁ!!」

 

 

黄祖「風魔よ!従わなければ、そのジジイの首を撥ねるぞ?フフッ」

 

 

小太郎「......」

 

 

氏政「風魔よ!従うな!!ワシは気にするなぁ!!風魔よ!」

 

 

小太郎「...........」

 

 

 

しかし小太郎は氏政の命に従わず、手に持つ対刀を地に落として腕を組んで佇む。その姿に黄祖はニヤリと笑い、氏政は涙を流した。

 

 

 

氏政「風魔.....お主......」

 

 

小太郎「.......」

 

 

黄祖「フフッ、連れてけっ!!」

 

 

「「「ハハッ!」」」

 

 

小太郎も捕えられ、2人は黄祖の城に連れてかれた。その後氏政は軟禁の身となり人質に、小太郎は人質となった氏政の為に黄祖の忍びとして働く事となり、そして今に至る。

 

 

 

 

 

 

 

 

閨の中で、黄祖は小太郎の上で居心地良さそうにしながら、彼女は小太郎に在る事を命じた。

 

 

 

黄祖「フフッ♡...そうだ、小太郎」

 

 

小太郎「......」

 

 

黄祖「貴様に命を下す....孫堅を暗殺せよ」

 

 

小太郎「......」

 

 

黄祖「良いな?」

 

 

小太郎「(コクッ)」

 

 

黄祖「良いぞ♡フフッ♡......さぁ、小太郎♡......もう一度、するぞ?」

 

 

小太郎「........」

 

 

黄祖「フフッ♡」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜、黄祖の寝室から止まぬ艶声が響いたそうな.....。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、黄祖はある部屋の前に居る。その表情は勝ち誇ったかのような笑みである。

 

 

 

黄祖「フフッ、入るぞ」

 

 

部屋に入った彼女の視界には映ったのは、彼女に囚われた北条氏政本人である。

 

 

氏政「貴様ぁ!」

 

 

黄祖「フフッ、ごきげんよ北条氏政。気分はどうか?」

 

 

氏政「最悪に決まっておるじゃろうが!!それより風魔はどうした?!」

 

 

黄祖「ああ♪小太郎ならば、私の為に頑張っているよ?フフッ」

 

 

氏政「ふざけるなぁ!!風魔は我が忍び!!それを貴様ぁ...!」

 

 

黄祖「おっと、忘れるな?貴様は軟禁の身だ。その貴様をどうしようが我が意のままだ、それを忘れるなよ?」

 

 

彼女の見下し笑いに氏政は悔し顔になる。

 

 

氏政「き!貴様ぁ!」

 

 

黄祖「フフッ、せいぜい長生きすることだ...ではな?」

 

 

黄祖は部屋から出て行き氏政1人なった瞬間、彼は悔しそうに床にへたり込みながらに言う。

 

 

 

氏政「すまぬ...風魔...すまぬ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、長沙・街中では、周泰が1人で昼休みの最中であった。

 

 

 

 

 

周泰「今日も平和でした~。と言っても、この長沙で過ごすのもうすぐ最後なんですけどね....ん?」

 

 

周泰の視界に猫が現れた。

 

 

周泰「あの時のお猫様!...ん?」

 

 

しかし猫はこちらに気にも留めず、何かを探している様だ。

 

 

周泰「お猫様、何か探してるのかな?あ、路地に入った」

 

 

気付けば周泰の足は、猫の後を追う様に動いていた。何故そうなったのかは彼女自身も分からなかった。しかしそれでも彼女は猫の後を追ったのだった。

 

暫く追いかけて行くと路地に辿り着いたのだった、するとそこには....。

 

 

 

周泰「(あ!あの人....!)」

 

 

 

 

猫「ニャア~」

 

小太郎「(ニコ)」

 

 

そこには、猫の顎をくすぐる様に撫でてやっている風魔小太郎がそこに居た。小太郎の方は、周泰には気づいていなかった。

 

 

周泰「(あの人...あの時の...)」

 

 

周泰の足は、気づけば彼に向かって近づいていた。

 

 

小太郎「!」

 

 

小太郎も直ぐに彼女に気付き、警戒の姿勢を見せる。それに周泰は慌てながらも自身が危険でない事を伝える。

 

 

周泰「ま!待ってください!!私は貴方とお話しがしたいだけです!!私は周泰、字は幼平と言います!貴方のお名前は?」

 

小太郎「.....」

 

 

しかし彼女の問いに小太郎は答えることはない。彼は口にしない代わりに、小太郎は懐から紙と筆と墨を取り出して何かを書きだした。

 

 

 

小太郎「.....」書き書き中

 

 

周泰「?」

 

 

何かを書き始めた小太郎は、自ら書いた紙を彼女に見せた。そこに書かれていたのは....。

 

 

 

小太郎が書いた紙『俺の名は、風魔小太郎。訳あって喋る事が出来ぬ故、こうして筆でしたためた次第』

 

周泰「そうだったのですか....すみません、気づかずに無神経に話しかけてしまって...」

 

 

彼女の返答に小太郎はまた書き出す。

 

 

小太郎『気にしないで構わね。それにお主とは以前にも会ったな?』(今後、小太郎は紙に書いて、恋姫やバサラ武将たちと会話します。会話の時のセリフのカッコは『』にしますので、よろしくお願いします)

 

 

周泰「は!はい!!以前にも路地裏でお猫様を撫でてやっていた貴方とお会いしました!覚えてくださっていたのですね!」

 

 

再び小太郎は紙に書きだした。

 

 

小太郎『覚えている、お主は猫好きなのだな』

 

周泰「はい!猫は大好きです!あの風魔様は?」

 

小太郎『小太郎でいい。ああ、俺も猫は好きだ』

 

周泰「そうなのですか!わぁー♪」

 

 

小太郎は喋る事はしないと言っても、彼なりの意思疎通のやり方で彼女と会話してやった。周泰はどんな形でも嬉しかった。現に嬉々とした表情を浮かべて、彼の傍まで近寄っていた。

 

 

それから二人は座れる場所で、そこで話をする形と相成った。

 

 

周泰「小太郎様はこの長沙に何か御用があって来たのですか?」

 

小太郎『ああ、孫堅殿に協力的な豪族の使いとして来ていたのだ』

 

周泰「そうだったのですか?!どうりであの時、一瞬で御姿が見えなかったのですね!」

 

小太郎『.....ああ』

 

 

周泰の問いに偽りの回答をした小太郎。その時の返答する為の筆の速さが若干遅かった。本当は、黄祖の命で来たのだが、それを教える事はできない。小太郎本人は主氏政の為、不本意ではあるが...。

 

しかし氏政の為とはいえ、このような少女を騙すのを罪悪感を抱く。そんな彼の想いとは裏腹に周泰は嬉々とした顔で居た。

 

 

周泰「小太郎様のご主君は、孫堅様にどのような用が在るのですか?」

 

小太郎『俺はただ主君の命に従い、ここに来た次第だ。文を渡せと...』

 

周泰「そうなのですかー、んー...あ!そうだ!」

 

小太郎「?」

 

周泰「小太郎様、私がご案内します!」

 

小太郎「!」

 

 

カキカキ....。

 

 

小太郎『お主が....か?』

 

周泰「はい!私は孫堅様の配下ですから」

 

 

そうニッコリとしながら小太郎に答える周泰。

 

 

カキカキ....。

 

 

 

小太郎『そうか...分かった。ならば...頼む』

 

周泰「はい!小太郎様!」

 

 

小太郎の返事に、彼女は笑顔を見せながら立ち上がり小太郎の右手を両手で掴み、立ち上がるように促す。

 

 

 

周泰「さぁ!小太郎様、今から行きましょう!」

 

小太郎「ッ!」

 

 

 

そのまま2人は城の方へと進むが、小太郎は嬉々とした周泰の姿に、罪悪感を抱いている。まさか目の前の少女が孫堅の家臣とは...っと。しかし出来事というのは動けば時計の針のように止まらぬ物。それに彼は忍び....己の情、心、思いを捨て、主氏政の為に修羅にならなければならない。

 

 

 

これから孫堅を殺し......最悪、周泰すらも殺さねばならない......この時の風は冷たく、穏やかではなく、悲しく感じる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お久しぶりです、武者ジバニャンです。投稿が遅くなってしまい、誠申し訳ありません。

 

リアルが何気に忙しく、暇を取る余裕がありませんでした。

 

しかし一度始めた物を途中投げ出す真似は、ぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇたっいにしませんので、どうか生暖かい眼で見守ってください!お願いします!

 

 

コメント・感想・これからのストーリーに関して、「こうして」「ああして」などと言った物をお待ちしています!

 

今後もどうぞよろしくお願い致します!!

 

 

 

 

 

 

 


 
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