No.966861

東方天変陽 第八話・東方家西鬼 ~ In the house is liven by the vampire.

幻想郷の東方。
そこにある草原郷が龍神様によって水没させられてしまった。
その水没した辺りを水源郷と賢者は定めた。
その水没して出来た海のような湖を界面湖と言う。
その界面湖と水源郷を巡る話。

2018-09-11 13:31:57 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:463   閲覧ユーザー数:463

その家は或る吸血鬼(アマドイ・スカーレット)によって住まわれていた。

その大きな家にその吸血鬼は今回の小戦争の参加者および関係者を招いた。

集まった者の中には変陽・静玉を始めとしてお馴染み博麗霊夢・霧雨魔理沙・スノウクマン・舞瀬・舞仁・ありか子・との華・U Miもいた。

その吸血鬼の名は雨樋スカーレット。

水源郷の界面湖のただ一つの孤島の上の家に住まう妖怪である。

集まった者の中に紅魔館の一行もいたため、雨樋が応対する。

 

「申し訳御座いませんが、こちらのパーティー。水源郷関係者及び小戦争関係者のみの参加可能となっております。」

 

「あなた自らが客人を持て成すとはね・・・。私よ。レミリアよ。ここで追い返すとパーティーは八割減で盛り上がらなくなるわよ。」

 

「それは困りますね。では特別席を御用意致しましょう。」

という身内ならではの対応があった。

そのようなアクシデントにも満たぬ出来事もあったが、無事パーティーは始まり、それぞれ少女達が飲み食いしながら喋り出す。

しばらくしてパーティーでは催し物が行われるそうだ。

「今日は。私、雨樋スカーレットで御座います。私の主催するパーティーにお集まり頂き深く御礼申し上げます。

これより催し物を披露致しますので、どうぞ御自由に御覧下さい。」

 

雨樋がそう言うと、演目が記された紙が皆に正確に配られる。

雨樋の魔法だろう。

そして、ほぼ全員がその演目を受け取り(炎天使の三名は受け取らなかった”魔法は嫌。”)まじまじと内容に目を通す。

題目は「龍神様の御披露目」である。

 

「では、早速最初の演目に移らせて頂きます。・・・あの幻想郷を創られたという天渦・九〇龍神様の一つ目で御座います。」

 

どこからか魔法の音楽が鳴り出す。

舞台のカーテンが開き、一人の男性が姿を見せる。

 

「私は事情があって龍体ではなく人間体で来た。天渦だ。この幻想郷を創った者である。」

 

挨拶はしないが名乗りはする。

容姿は見惚れはしないが気惚れはするような格好良さがある。

十分に歓声と視線を浴びてから天渦は退場する。

 

「それでは、次の演目に移りたいと存じ上げます。次は・・・この水源郷と界面湖を創られたましも・九〇龍神様の四つ目で御座います。」

 

舞台に一人の女性が上がり礼をする。

 

「私、人間体のましもと言います。今回、人間体で来たのは皆をびっくりさせない為です。」

 

「今度の龍神とやらは礼儀が分かっているわね。さっきのは、無礼だったけれど。」

 

レミリアが発言する。

特別席にいるため、良く声が通るのである。

ましもが舞台から降りるなり、レミリアの所に来る。

 

「私がその気になれば水源郷も紅魔館も簡単に無に出来る事を忘れないで下さい?」

 

「えー。」

 

レミリアはちょっと度肝を抜かれたようで、それしか言葉が出なかった。

 

「・・・最後の演目に移りたいと存じ上げます。・・・あすい・一一龍神様、どうぞお出で下さい。」

 

「私はあすい。一一龍神をひとりでに名乗る者である。・・・・・・よろしくよ。ちなみに特技は喧嘩(けんか)の仲裁ね。鬼が来たらいつでも呼んで。」

 

「なんか普通に喋っているわね。」

 

レミリアが度々発言する。

あすいがそそのくさと退場する。

その後、雨樋が〆(しめ)る。

 

「これで私からの催し物を終了致します。皆々様方、御満足頂けましたでしょうか?

では、引き続きゆっくりしていって下さい。」

 

催し物は終了して、その言葉通り皆ゆっくりしていった。


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
1
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択