四面
魔理沙は湖の中心部近くまで来ていた。
その一面水という情緒も何も無いような風景に魔理沙はうんざりしていた。
魔「まだか。空寝のところにはまだ着かないのか。」
という独り言も叩きつつ、どこからか湧き出てきたアラサラウス(♀)の群れを掃討する。
このアラサラウスは銃剣を持っており厄介な高速弾を放ってきたが、魔理沙の敵では無かった。
その内魔理沙は、派手な服の女性を見つけた。
同時に、相手も魔理沙を見つけたようだ。
変「わざわざ、水源郷にようこそ。天使にでも襲われた?」
魔「そうなんだ。なぜか、清き正しく生きている私に天使が襲いかかるんだ。」
変「空寝の奴、全然、調伏出来てないようね。」
魔「あいつらの事を知っているのか?」
変「彼女達は炎天使。神社の天使だよ。」
魔「なぜ、私を襲うんだ?」
変「空寝が世界征服を企んでいるからだよ? 正確には幻想郷征服だけど・・・。」
魔「お前は妖怪か?」
変「自己紹介が遅れたね。私の名前は変陽。妖怪だよ。」
魔「それなら遠慮はしないぜ。」
変「スペルカード? 弾幕ごっこでもするつもり?」
魔「準備はいいか?私は良いぜ。」
変「当然、出来ているよ。」
第一のスペルカードが発動する。
魔理沙が最期のスペルカードを避けきる。
魔「空寝って誰なんだ。妖怪なのか?」
変「空寝は私の友人だけどね。」
変「妖怪だよ。」
魔「この湖はなんて言うんだ?」
変「界面湖。ここ一帯は水源郷と呼ばれているわ。」
魔「水源郷。随分と大げさな名前だな。」
変「そうね。」
魔「・・・・じゃあな。」
変「・・・・じゃあね。」
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幻想郷の東方。
そこにある草原郷が龍神様によって水没させられてしまった。
その水没した辺りを水源郷と賢者は定めた。
その水没して出来た海のような湖を界面湖と言う。
その界面湖と水源郷を巡る話。