No.964144 SAO~黒を冠する戦士たち~ 英雄外伝 第30話 ゼウスと謎の集団 遭遇。グルメ96さん 2018-08-19 00:31:10 投稿 / 全4ページ 総閲覧数:1022 閲覧ユーザー数:999 |
第30話 ゼウスと謎の集団 遭遇
「ん?………夜か。寝てしまっていたか…。」
ふと目を開けたゼウス、辺りは暗くなっており街灯が所々に見られ街をうっすらと照らしているのだった。
ゼウスが今いる場所は第61層の主街区‘セルムブルク‘という所にいた。美しく、それほど大きくない城があり、白亜の花商岩で作られた高級そうな家々が立ち並ぶ城塞都市となっており、ゼウスはその城の屋根にいたのだった。
「何でここにいたっけ………?」
そう言いつつここまでの行動を振り返ってみた。エドと別れた後、頼まれていた何件かの依頼をこなしていたらアスベルからメールが来ていた。そこには、グラディールが訓練のメンバーをPKしたことが書かれており、キリト以外の二名は全滅、キリトも危うくやられそうになった所、アスナの介入により事無きを得て無事で、その後キリトに討たれたなど、事件の詳細が書かれていた。
それを読んでから、どうも気が入らなくなり、その後、この城の屋根まで来て街に照らされた夕日を眺めていた。ここの夕日はこの層にある湖に沈むように日が落ちていき、まるで絵画のような景色を見ることができるのだった。そして、その沈みゆく夕日を見ながら自問自答していたことを思い出した。
「これで、よかったのか?」と………。
「………………。」
結局答えは出なかった、何が正解でどうすれば良かったのかもゼウスには分からなかった、我ながら情けないという気持ちも湧いてきた。これ以上考えても埒が明かないし、ズルズル引きずっていたら今後の活動にも支障が出てくるので、
「……………帰るか。」
一旦忘れ、また、どこかで答えを見つけられると信じて帰ることにするのだった。
「………………。」
それからゼウスは城の屋根を降りて転移ゲートに向かってゆっくりと歩いていた。辺りを見渡しながら歩いていたが…………
「(何か、引っかかるな。)」
どこか違和感を感じた。それと同時にさっきから気になっていることがあった、その一つが夜歩くプレイヤーの数にあった。
先ほどからよくプレイヤーを横切っており、かれこれ7人は横切ったと思う。それがどこに違和感を感じるかというと、セルムブルクは静かな街だ。高級住宅が立ち並ぶため、まず一般プレイヤーの稼ぎで住めるような場所ではない、上級プレイヤーの稼ぎでもコツコツ貯めてようやく住めるような場所だ。よって、朝も昼もプレイヤーの数が少なく夜は(何回か夜を歩いたことがあり。)プレイヤーがいないことがほとんどだった……それなのに先ほどから7人ものプレイヤーの横を横切っており、微かだが横切る瞬間、こちらを見ているような気もした……
「(これは何かあるな……。)」と警戒しながら歩いていると、
「よう、待ちな!」
「ん?」
一人のプレイヤーがゼウスに声をかけ、三人の男性プレイヤーがゼウスの前に立った、まるで立ちはばかるように、
「ここから先は通行止めだ。」
「えっ?何で?」
いきなり目の前の道が通れないと聞いて困惑するゼウス、男は話しを続けた。
「許可のない者を通す訳には行かない。」
「キョカノナイモノヲトオスワケニワヘッヘッヘッwww、オイオイそんな怖い顔をしないでくれよ一体何があったか教えてくれたっていいじゃないか、でないとあんたら、‘ブロック’行為になるんじゃあねぇの?」
男性プレイヤーが言った言葉を煽るように復唱するゼウス、それと同時に勝手に道を占拠することはマナー違反の一つ‘ブロック行為’に当たるのではと問いかけた。
男達は互いに顔を見合わせた。そして、何かを決めたように頷き合い、一人の男が言った。
「確かにそうかもしれない…だが、今夜だけはどうしても通す訳にはいかないのだ、頼む。」
「……………。」
真剣な表情で男が頭を下げ、残りの二人も続けて頭を下げた。ゼウスはその3人の真剣な表情にこれ以上何も言えなかった。
「………………ふむ。」
あれからゼウスは仕方がなく別の道を通って転移ゲート前の広場に来ており石段に腰掛けていた。そして、ここに来るまで見てきたのだが、ゼウスが通ろうとしていた所に繋がる道は全てプレイヤーが立っており通れないようになっていた。
「(ここまで徹底して通さないとは……。)」
ゼウスは気になって仕方がなかった。このまま帰るのもつまらないし、むしろ逆に興味が湧いてきた、一体何があるのかと。
「見るなと言って、見てしまうのが人の性(さが)。ならば俺は人らしくその性に従うことにしよう…………久しぶりの潜入任務(スニーキングミッション)と行きますか。」
そう決意したゼウスは立ち上がり、行動を開始した。
Tobecontnued…
あとがき
第30話いかがだったでしょうか? 最初に書いたように時間軸は本郷さんの本編でいうとグラディールが事件を起こしたその日の夜、初めてキリトとアスナかお互いの想いが通じ合い、身も心も一つになった日の夜、その裏でゼウスは別の意味での熱い夜を過ごす事になります。察しがいい人、本郷さんの本編を読んだことのある人達はこの集団の正体はもう分かると思いますが……分かっていてもあえて答えを出さないようにしていただくと幸いです。
さて、話しは変わって’’真・恋姫†夢想 革命 孫呉の血脈’’めちゃくちゃ面白いです。おかげでこの夏はこればっかりしているせいで本編の小説が全く進んでいないという状況になっています。
新キャラはもちろん、新たなシナリオも加わって何もかも新鮮な気持ちでプレイしています。
こっからネタバレになりますけど………………だってあの孫策こと’’雪蓮’’が孫堅の’’炎蓮’’に振り回されて、雪蓮がめちゃくちゃまともに見え、あまつさえ立派なお姉ちゃんに見えます。ちなみに、炎蓮の小っちゃい子が好きというところは何か可愛いですね。
また、新キャラの雷火先生もかわいいですね、梨晏もいい人過ぎてグッと来ます。シナリオでは思春の加入シナリオが良かったですね。
ゼウス「それにしても………………とうとう呉にもアレの被害が及んだか。」
コウスケ「アレって何だゼウス?」
ゼウス「アレってアレだよ。魏では桂花、蜀は翠がその担当だったな……呉は蓮華だった。」
コウスケ「?? レンファが何をしたんだ?」
ゼウス「それはもちろん、おもry「いやあああああああぁぁぁ////////////」グホッォォォオオ!??」←レンファにおもいっきりぶん殴られた
コウスケ「えっ? レンファ!??(というか、ゼウス。滅茶苦茶吹っ飛んだぞ……)」
レンファ「コ~ウ、もしゼウスから聞き出そうとしたら……分かっているわよね。(^^#)」
コウスケ「イ、イエッサー。」
ゼウス「ちな………み……に…キリトとは………アスナに……そういう……こと「ふんッ!!」アバァァッッッ!!?」←追撃にシュンの飛び蹴りがゼウスの溝にヒット。
主「ゼウスも何、変なこと聞き出そうとしているんだよ………………とりあえず、もう締めるぞ。」
次回、ゼウスが潜入任務と情報収集を行います。
それではこの辺で、ではまた。
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どうも、グルメです。
今回のお話しはグラディールが事件を起こしたその日の夜の出来事になります。
本郷さんの本編ではキリトとアスナは情熱な夜を過ごされていましたが、その夜の裏ではとんでもないことが起こっていました。
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