No.95764

真・恋姫†無双~天空より降臨せし白雷の守護者~2話

赤眼黒龍さん

調子に乗って3日連続投稿です!!

ついに黒龍オリジナルの恋姫も登場します。だれかは読んでのお楽しみですがゲームなどでも有名なあの武将です。ご期待ください!!

1話の真が降り立った時代の年号を変更しました。あのままだと黄巾の乱どころか反董卓連合まで終わってしまっていたので(汗)

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2009-09-16 22:20:25 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:7562   閲覧ユーザー数:5288

 真は3人に自分が未来からやってきたこととその証拠を彼女たちに話していった。華琳と秋蘭は半信半疑ながらだいたい理解したようだった。

 

華琳「秋蘭、理解できた?」

 

秋蘭「おおよそは。にわかには信じがたいことですが」

 

華琳「でもそうでなければ朝廷の裏事情や私の考えていた魏という国の名を知るわけがないわ」

 

秋蘭「御堂よ。本当にお前は未来から来たのか?」

 

真「何度も言うがさっき言ったとうり俺はここから千年以上先の未来から来た。そうでなくては君たちしか知らない事や朝廷の裏まで知っているわけがないだろう」

 

秋蘭「確かにな」

 

 2人はある程度理解したようだがいまだ言いこうに理解しない人物がいた。

 

春蘭「・・・・・ふむ」

 

真「夏候惇殿は理解・・・・・できて、いないようだな」

 

春蘭「・・・・文句でもあるのか?」

 

真「簡単に説明するぞ夏候惇殿」

 

春蘭「うむ」

 

真「要するにだ、夏候惇殿が命を落とすような災害に巻き込まれて、次に目覚めてみると項羽や劉邦、光武帝といった偉人のいる世界にやってきていたというのと同じことだ」

 

春蘭「何を馬鹿なことを。・・・・光武帝といえばはるか昔の人物ではないか! そんな人間に私が会えるわけがなかろう!?」

 

真「その馬鹿げた状態に置かれているのが今の俺の現状だ」

 

春蘭「なんと・・・・・そうだったのか」

 

真「だが私の知る歴史とは少し違うようだがな」

 

 何気なくそれを口にした真。その言葉に華琳が反応した。

 

華琳「それはどういうことなの?」

 

真「何がだ?」

 

華琳「さっきあなたが言ったでしょう。あなたの知る歴史と少し違うと。それはどういうことなの?」

 

真「俺の知る歴史の中で曹孟徳という人物は男だ。夏候惇と夏候淵もな。つまり俺が歩んできた歴史を正史とたとえるなここは外史ということになる」

 

春蘭「御堂、外史とは何だ?」

 

真「本来歩むべき歴史の中で“もしも”が実現した歴史のことだ」

 

秋蘭「もう少しわかりやすく話してくれるか?」

 

真「具体的に例を上げるなら、もしも曹孟徳が男だったら。もし夏候惇殿と夏候淵殿が姉妹じゃなかったら、もしも光武帝が漢王朝を再興していなかったら。これらの歴史上起こる可能性があった出来事が実際に実現した世界。それが外史だ」

 

秋蘭「・・・・・なるほどな」

 

春蘭「・・・ど、どういうことなのだ秋蘭?」

 

秋蘭「後でわかりやすく説明してやろう」

 

春蘭「うむ、頼む」

 

 春蘭の物分かりの悪さに呆れる真だった。

 

華琳「本当に信じられない話ね」

 

真「胡蝶の夢でも見ている気分だ」

 

 胡蝶の夢とは南華老仙の言葉で荘周という男が夢の中で蝶になり大いに楽しんだ後眼が覚める。ただ、それは荘周が夢で蝶になったか蝶が夢で荘周になったのかは誰にもわからないというものだ。

 

華琳「確かにそうね。それに意外と博識じゃない」

 

 華琳の後ろで春蘭が秋蘭にどういうことかと問いかけていたが、説明されても結局理解できず諦めろと慰められていた。

 

華琳「春蘭。要するにこの男は予言の天の遣いで間違いないということよ」

 

春蘭「なんとっ! このような奴が天からの遣いとは」

 

真「おいおい。本人そっちのけで勝手に話を進めないでくれ。だいたい何なんだその予言とか天の遣いってのは?」

 

秋蘭「実はな・・・」

 

 秋蘭から管路の予言と自分を発見した時の状況を聞く真。

 

真「なるほどな。確かにそれなら俺がその天の御遣いってことになるな」

 

華琳「これからは自分を説明するときは天の国から来たと言いなさい。未来から来たと言って変な目で見られたり、五胡の妖術使いと呼ばれて兵に槍で刺されるのは嫌でしょう?」

 

真「承知した」

 

華琳「さてそれじゃあ本??「華琳!」・・・・・」

 

 本題に移ろうとした華琳だったが部屋に入ってきた少女の声に遮られたのだった。

 

 入口から入ってきたのは華琳と同じ金髪のロングをお下げにした少女で、顔立ちは彼女の方が身長のせいもあり少し大人びているが、どこか華琳に似ている。

 

華琳「あら、明雪(めいしぇ)。今戻ったわ」

 

明雪「今戻ったじゃないわよ! いきなり戻ってきて、しかも訳の分からない男を拾ってきたらしいじゃない。一体どういうつもり?」

 

秋蘭「明雪さま、落ち着いてください」

 

 春蘭に宥められ今までの経緯を説明される明雪。

 

明雪「なるほど。ではこの男がその天の遣いというわけか」

 

真「御堂真といいます」

 

明雪「私の名は曹仁。覚えておけ」

 

真「なるほどあなたが曹子孝殿か。道理で夏候姉妹が敬語で話すわけだ」

 

明雪「貴様、なぜ私の名を!?」

 

真「天の知識とお答えしておきましょう」

 

明雪「・・・・ふぅ。これは、こ奴を天の遣いと認めざるをえないようだな」

 

華琳「あいさつはその辺でいいかしら?」

 

 話の終わったとことを見計らって華琳が話しかける。

 

明雪「ああ、話を止めて悪かった。続けてくれ」

 

華琳「それで、本題だけれど」

 

真「確か南華老仙の古書を盗んだ賊の話だったか?」

 

華琳「そうよ。あなた、そいつらの顔を見たのよね?」

 

真「ああ。俺が見たのは首領格のヒゲ面の中年男と小柄な男、そしてデブの大男。職業柄一度見た顔は忘れない。そのうち中年男は右腕、デブの大男は肋骨を2,3本折ってやったからそう遠くまでは行けないはずだ」

 

 真の職業柄という言葉が少し気になった華琳だったがとりあえず話を進めることにした。

 

華琳「なら私たちの捜査に協力なさい」

 

真「わかった」

 

春蘭「ええっ!? 随分と素直だな・・・」

 

真「現状、俺は生きていく上で必要なものを何も持っていない。だが捜査に協力すれば当面の衣食住は確保できる。そのくらいは面倒みてくれるのだろう?」

 

華琳「ええ。その代りその分は働いてもらうわよ」

 

真「もちろんだ。ならば断る理由などない。それにそれで少しでも人々が救われるなら喜んで協力させてもらおう」

 

華琳「それだけではないわ。あなたの持つ天の知識。うまく使えばわが覇道の大きな助けとなるでしょう」

 

真「それをするかはあなた次第だ曹操殿」

 

春蘭「貴様、華琳様に協力できんというのか!!」

 

 怒って大剣に手をかける春蘭。真は動じることなく言い返した。

 

真「俺は自分の目で確かめた者しか信用しない。衣食住を世話してもらうのだからそれに見合うだけの協力はしよう。だが俺の持つ知識はこの世界の歴史を変えかねないほどのものだ。それを分け与えることはこの命と我が剣をささげるに等しいこと。そんな気安く教えられるものではない。もし俺が本当に天の遣いだというのならば、俺は予言に従いこの世を統べるにふさわしい王を見定める。もしこの世に俺と神刀『雷皇』が認める王が現れたのならば、その者に我が全てを捧げよう」

 

 真は春蘭の眼を真っ直ぐ見つめてそう告げた。有無を言わさぬ強い意志のこもった言葉に春蘭は黙るしかなかった。

 

真「もしも曹操殿がこの知識と力を欲するのならば、俺に認めさせてみろ。もし私と雷皇に認められたならば曹孟徳が覇道の為にこの力を全て捧げよう」

 

華琳「いいでしょう。いつか我が前に膝まづかせてあげるわ」

 

真「楽しみにしている」

 

 挑発的に笑いあう2人。春蘭たちはその様子を静かに見ていた。

 

華琳「部屋は用意させるわ。好きに使ってちょうだい」

 

真「感謝する」

 

 

華琳「そういえば、真の真名をまだ聞いてなかったわね。教えてくれるかしら?」

 

真「・・・・真名、ね」

 

 何か考えるようなそぶりを見せる真。不思議に思った秋蘭が真に尋ねる。

 

秋蘭「御堂、どうかしたのか?」

 

真「いや、実はな俺には真名はないんだ」

 

明雪「真名がない?」

 

真「ああ。俺のいた世界、君たち流に言うところの天の世界に真名というものを呼ぶ習慣はないんだ。真名というものの存在を知ったのも夜盗の3人組を追い払った後に合った旅人に聞いて初めて知ったくらいだしな」

 

明雪「そうだったのか」

 

真「真名に当たるものがあるとすれば、そうだな・・・・・・真という名がそれに当たるな」

 

 それを聞いた4人は驚愕した。それがもし真実ならばこの男はとんでもない暴挙を行っていたことになる。

 

真「強いてこちらの流儀に従うとすればの話だ。俺の世界で名がもつ意味はこちらとは変わらないよ。俺の場合は少し特別だがな」

 

華琳「・・・・・」

 

明雪「ふぅ~む」

 

秋蘭「むむむ・・・」

 

春蘭「そうなのか」

 

華琳「そう。・・・・ならばこちらも真名を預けなければならないわね」

 

 華琳の言葉に驚く3人。

 

真「あくまでこちらの流儀に従うなら、というだけのことだ。だからと言って君の真名を預けなければならないというわけではない」

 

華琳「しかしあなたは今自分で言ったじゃない。“俺の場合は特別だ”とね。それはあなたにとって真という名が特別な名であるということでしょう?」

 

真「・・・・・・」

 

華琳「あなたはそんな大切な名を私たちに呼ぶことを許した。それなのに私の真名は呼んではならないなんて、これほど不敬なことはないでしょう? これからは私のことを華琳と呼びなさい。私もあなたのことをこれから真と呼ぶわ」

 

真「・・・・承知した。我が名に懸けて曹孟徳殿が真名、謹んで預からせていただく」

 

華琳「結構。・・・あなたたちもそれでいいわね」

 

 華琳の言葉に秋蘭と明雪は納得したようだが春蘭はいまだ不満そうだ。真は華琳に尋ねる。

 

真「真名を呼ばせてもらえるのは光栄だが、その度夏候惇に切りかかられるなんて御免だぞ」

 

春蘭「ちょっと待てぃ! どうしてそこで私の名が出てくるのだ!!」

 

真「その言葉は無意識に握っている大剣から手を放してから言ってくれ。もし今俺が曹操の真名を呼んだりなんかしたら間違いなく斬りかかってくるだろう?

 

春蘭「当たり前だっ! すぐさま叩き斬っ・・・・・・ま、まあ、なんだ、蹴りくらいで勘弁してやろう」

 

真「名を呼ぶたび蹴られてたまるか」

 

華琳「春蘭。そういう脅しは慎みなさい」

 

 そう言った華琳は頭を押さえて溜息をつく。明雪と秋蘭はやれやれと言った様子だ。

 

華琳「なら春蘭は真を呼ぶときいつまでも貴様と呼ぶつもり?」

 

春蘭「このような男などアレでも犬でも、適当に呼べばいいでしょう?」

 

 俺はそんな扱いかと少しへこむ真。

 

華琳「明雪と秋蘭はどうなの?」

 

明雪「私は華琳が認めるならそれでいい。私の真名をその男に預けよう」

 

秋蘭「同じく・・・・承知しましたとお応えしましょう」

 

春蘭「秋蘭っ! 明雪様まで・・・・!」

 

明雪「華琳が真名を預けるほどの相手だ。信用はできよう」

 

秋蘭「私は華琳様のお決めになったことになら従うまでだ。姉者は違うのか?」

 

春蘭「ぬぐっ・・・・・わたしは別にそういうことを言っているわけでは・・・・・! ともかくこのような男の名ごときが華琳様の神聖なる真名をお許しになられるほどの物であるものか!!」

 

真「・・・・・貴様、今何といった?」

 

 静かに、しかし全員に聞こえるように発せられた真の声。しかしそれは今までの言葉と何かが違っていた。華琳でも微かにしか分からないような小さな差。元に明雪と秋蘭はまったく気がついていない。真の顔からは表情が消え、体からわずかにに感じられていた氣の質が先ほどまでと明らかに変わっていた。当然のことながら春蘭も気がついておらず、反論されて憤慨している。

 

春蘭「貴様などの訳の分からん名ごときが華琳様の神聖なる真名に値するなどあr」

 

 春蘭の言葉が最後まで発しらせることはなかった。途中、真の氣が大きくなったと感じた瞬間、真と春蘭の姿が消える。それを3人が認識したのは消えたのとほぼ同時に聞こえた後ろで何かが壁に叩きつけられたような音を聞いてからであった。3人が後ろに振り向くとそこには首をつかまれ壁に押し付けられている春蘭。いまだ自分に何が起こったか理解できていないようだ。真は左手で春蘭の首を押さえつけながら彼女を睨みつける。

 

真「・・・・俺の名が・・・・・いったいなんだって・・・・・?」

 

 そう言いながら腰に帯びた刀をゆっくりと抜きはじめる。春蘭はそこでようやく自分が置かれている状況に気づき真に何かを言おうと口を開くと同時に首をつかんだ腕を振り払おうとする。言葉がのどから発しられる直前、真の左腕に春蘭の手が当たる直前、刀が鞘から抜き放たれた。

 

4人「!!!!!!!」

 

 鞘から刀が抜き放たれたとたん堰を切ったかのように真の身体から溢れだす膨大な量の氣。その氣はこの世のものとは思えないほど濃く膨大で一瞬にして華琳たちを包みこむ。怒気、殺気、覇気などが入り混じった氣は大気を揺らし、大地を揺るがし、華琳たちに重く圧し掛かる。鳥肌が立ち、身が震え立っていることがやっとの状態だ。

 

真「俺の名が、何だって?」

 

 真の後ろにいてなお且つ距離を置いている華琳たちでこの状態だ。真正面から至近距離でこの氣を浴びている春蘭は想像を絶す恐怖を感じていた。顔は恐怖にゆがみ、体は震えて汗が吹き出し、指一本動かすことはできない。常人ならば当の昔に気絶して下手をすればショック死しかねない状況で何とか意識を保っていたのは春蘭だからこそといえるだろう。現に部屋の外では見張りの兵たちが次々と気絶し大騒ぎとなっていた。

 

真「この名は、俺がこの世で最も敬愛する御方につけていただいた名だ。その御方は俺にとって神にも等しく、その恩はこの命を賭けてでも到底返せるものではない。俺にとって真名同然、いや、真名以上の価値を持つ名だ」

 

秋蘭「くっ!」

 

 秋蘭は竦む身体を叱咤し姉を助けるべく矢を放つ。右肩に当たるかに見えた矢は何もないはずの空間で弾かれて落ちる。

 

秋蘭「なにっ!?」

 

 よく見ると真たちの周りの空間が少し歪んで見え、その歪みが2人を完全に覆っている。

 

真「それを貴様は穢した。それは万死に値する行為だ。この世界で真名を穢す事は殺されても文句は言えない行為らしいな。ならば夏候元嬢殿。死ぬ覚悟はもちろんできているだろうな?」

 

 刀をのど元に突き付ける真。華琳は恐怖を押し殺してそれを止めにかかった。春蘭に明らかに非があったとはいえ、自分のことを思って行動した大切な仲間を死なせるわけにはいかなかった。

 

華琳「待って!!」

 

 春蘭の首に刃が食い込む直前でピタリと止まる。あと1ミリでも進めば美しく輝く刃は春蘭の肌を切り裂くことだろう。ゆっくりと振り向いて華琳を睨む真。視線が交差した瞬間、華琳がさっきまでとは比べ物にならないほどの恐怖が襲う。

 

真「・・・・何だと?」

 

 足がすくむ。恐怖で体が動かない。華琳の本能が逃げろと警告し続けている。しかしそんな思いを無理やりねじ伏せて睨み返した。

 

華琳「・・た、確かに今回のことは春蘭に非があった。でもそれは私のことを思えばこそ。そんな部下を見捨てたとあっては王である資格などないわ。春蘭に代わって私が謝るわ。だから春蘭の命だけはどうか助けてっ!」

 

春蘭「・・か・・・りん・・・さ・ま・・・・」

 

 深々と頭を下げる華琳。恐怖から逃げず毅然と立ち向かい、部下の過ちを自分のものとしプライドをあっさり捨てて素直に謝罪をする。それは正に王のあるべき姿であった。

 

明雪「私からも頼む。隣で聞きながら止められなかった私にも責任がある。どうか命だけは」

 

秋蘭「罰は私が負う。だから姉者を許してくれこの通りだ!」

 

春蘭「・・めい・・・・しぇ・さ・・ま・・・。・・・しゅ・・う・・・・らん・・・」

 

 仲間を思い恥を捨てて頭を下げられる。信頼関係が強固に築かれている証拠だった。

 

真「・・・・部下の過ちを自分のものとして恥を捨てて頭を下げられる王。仲間を思い助け合える家臣たち。・・・俺は自分の思っているよりいいところに来たらしい」

 

 フッと少し微笑むと放出していた氣を抑え刀を下ろすと床に置き春蘭を支えてゆっくりと座らせる。

 

真「3人に感謝することだ」

 

 春蘭に駆け寄ってくる秋蘭。真は秋蘭に春蘭を任せると立ち上がり華琳の方に向き直った。

 

真「今回だけ。今回だけは曹操・・・いや、華琳たちに免じて剣を引く。だが、もしもう一度同じことがあった時は・・・」

 

 真の右腕が一瞬ぶれる。そのまま刀を鞘に納めはばきが鯉口に完全に納まった瞬間、真のすぐ横にあった椅子が砕け散る。

 

華琳「!!」

 

真「この椅子がそれをやった人間の末路だと思え」

 

 砕けたかに見えた椅子はよく見るとすべて切り刻まれてできたものであり、きれいな切り口からその斬撃の切れ味の凄まじさを物語っていた。

 

真「外にいる。春蘭が落ち着いたら呼んでくれ」

 

 そう言って部屋から出ていく真。だが入口手前で立ち止まり振り向く。

 

真「これからよろしく頼む、華琳」

 

 そう言って満面の笑みを浮かべると部屋を出た。

 

 オリジナルキャラ紹介

 

 性:曹 名:仁 字:子孝  真名:明雪(めいしぇ)

 

 華琳の遠縁の親戚にあたり華琳に当初から付き従う重臣の1人で文武に優れた優秀な武人。華琳の血族に当たるため春蘭たちは敬語で彼女に接する。華琳の方が年上であるが、夏候姉妹に負けず劣らずの体格とスタイルを持つためそうは見えない。苦労性で華琳の悪い癖が出たとき真っ先に止めにかかるが結局押し切られる。孫呉の孫権的なポジション。恋愛には前向きで普段は夫を一歩後ろで見守り男を立てる良妻タイプ。だが2人っきりになると思いっきり甘える。

 

 武器:鳳凰嘴翼(ほうおうしよく)

 

 盾と70センチ位の短剣が一組になった武器。短剣と盾を連結することでリーチを伸ばすことができる。縦の裏側には左右に3つずつの太い針を発射するギミックが搭載されており、それを敵に飛ばして牽制したり装填する針に毒を塗ることでその攻撃力を向上させることができる。再装填が難しいため1回きりしか使えなかったが、後に真の改造でカートリッジ式になる。

(モデルは某有名無双ゲームで曹仁が使っていたもの)


 
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