先に逝く私をどうか許してください。
本当は
もっともっと貴方と一緒にいたいのです。
願っても、願っても、叶わなくて、
頑張っても、頑張っても、体が蝕まれていって、
もう、これで精一杯。
貴方を遺して旅立つ私を
どうか許してください。
もっと、一緒にいたかったのです。
静かに降る雪を、貴方の傍で眺めていたかった。
桜の花びらが舞い散る通りを、貴方と腕を組んで歩きたかった。
暑い日差しを貴方と浴びて・・・
・・・もう、どれもできないのです。
もう、視界の半分も見えなくなってしまったのです。
これ以上、貴方と一緒にいられないというのなら、
せめて貴方の顔が見えるうちに、逝ってしまいたいのです。
貴方の声が聞こえるうちに
貴方が私の大切な大切なとても愛しいひとだと頭がわかっているうちに
逝ってしまいたいのです。
貴方を独り遺していくのは、とても心配だけど。
・・・もっと、一緒にいたかった。
貴方を独り遺して逝く私を、どうか、許して、ください・・
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この作品から、最近(といっても、ここ1~2年)書いたものになります。