桜が舞い散る夜中の時…
闇のモノは、とても醜い。
「今日は、3人だけ?」
―――何も聞こえない。
やっぱり、今日は3人で終わりだった。
あまりにも早く殺り終わったので、近くのコンビニで買い物することができた。
明日の朝食のために、6切れ入っている食パンを購入した。
コンビニを出ると、街灯のない真っ暗な道が家まで続いている。
「街灯くらい、早く着けてほしいよ」
結は、食パンが入っているビニールを片手に、真っ暗な道に足を運んだ。
私の家は、コンビニから徒歩10分位の所で、家の隣には大木がある。
その大木は、大きすぎて邪魔であるのだが、昔、専門の人に切ってくださいと頼んだら、切る直前
に脳卒中を起こし、手足が動かせなくなったという。
それ以来、呪いの大木と呼ばれ、恐れて切ろうとする人が増えたが、やはり切る直前で、何かに取
り付かれた様に暴れだしたり、酷い時には、心臓麻痺で死者を一人出してしまった。
死者が出た御蔭で、切ろうとする人はいなくなったが、近くにあるだけで不気味だと言って、近く
に居た住人は、みんな半径100メートル位の所まで移動した。
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光がない、闇界に繋ぐ扉…
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扉を破壊するため、高校二年生の夜縫 結は、光を覚醒する
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