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SAO~黒を冠する戦士たち~ 英雄外伝 第25話 勝者の光、そして潜む影。

グルメ96さん

どうも、グルメです。

仕事が忙しかったですが落ち着いてきましたのでぼちぼち投稿したいと思います。

今回のお話しはヒースクリフに勝利することができたキリト。コウやレンファ達が大いに喜ぶ中、エドはある人物の存在に気づくのだった……。

2018-04-15 10:02:30 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:955   閲覧ユーザー数:932

 

第25話 勝者の光、そして潜む影

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「勝った……キリトが勝ったぞ!」

 

「本当に勝ったのね……すごいわキリト!」

 

キリトの勝利に大いに喜ぶコウに感嘆の声を出すレンファ。

 

「凄い、本当に凄い戦いでした、流石はキリトさんです!」

 

「あわわわわわ……。」

 

興奮を抑えきれないケンタ。ただ驚くあまり言葉が出ないアヤ。

 

「ハハ……本当に勝ってしまうとは…。」

 

「夢でも見ているようだ、本当に勝つとは……。」

 

キリトの試合を見終わって脱力するジュンに未だ信じられないと言いたげな顔をしているシュン。皆がそれぞれ感想をのべていき心底からキリトの勝利を祝った、そして会場の観客もキリトの勝利に大いに盛り上がりヒースクリフは……

 

「キリト君、君こそが‘’最強‘’の称号に相応しい!!」

 

――うおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!

 

こう高々と宣言し、さらに観客を湧きあがらせた。そんな中、この二人は……

 

「キリトの奴、勝ちやがったな。」

 

「ああ……」

 

ゼウスの言葉に素早く返事するエド

 

「最後の攻撃見たか? ヒースクリフと立ち位置が変わる前に一瞬だが六連撃も食らわせていやがった…エドは見えていたか?」

 

「ああ……」

 

ゼウスの話しに淡々と相づちを返すエド。

 

「今のキリトと対峙するとなると、こりゃあ骨が折れるな。」

 

「そうだな……」

 

ゼウスの話しをまたもや簡単に相づちをするエド、流石に気になったのかエドに問いかけた。

 

「エド、さっきから俺の話しを聞いて「なぁ、ゼウス……」ん、なんだよ?」

 

話しを聞いてくれているかどうかエドに問いかけようとした時、エドは話しを遮って逆に問いかけた。

 

「俺は今‘’何‘を見ていると思う?」

 

「何って? そりゃあキリトとヒースクリフじゃあ……」

 

エドの言葉にゼウスはそう返しつつ、エドの視線を辿っていった。そして、それはキリトとヒースクリフが立っているのであろう会場の中央ではなく、向かい側の観客席に目を向けている事に気づいた。

 

「…………ん?」

 

ゼウスはここで遠くあるものを双眼鏡のように見ることができるスキル《ホークアイ》を使った。これにより、ここからでも向かい側にいる観客の顔がハッキリと見えるようになった。エドが見ていたのであろう視線を辿り観客席をよく見てみると、ある観客に目が止まった。フードで顔を隠しているプレイヤー…周りから見えないようにしているみたいだがこちらは正面から見ているので顔の表情がハッキリと見えており、そのプレイヤーはどこか恨めしそうに会場の中央にいるキリトを見ているのだった。

 

「アイツは……確か…。」

 

「クラディールだ、お前が勧誘しようとしていた奴だ。」

 

エドが見ていたもの、それはエドが要注意人物と言っていたクラディールのことだった。そうなると、恨めしそうにしている理由もこの前の騒動と先の決闘の件も含めて、キリトに対して向けているのだろうと、ゼウスは思った。

 

「アイツも来ていたのだな。」

 

「少し、引っかかるな……。」

 

「ん? どういうことだ…?」

 

エドが気になることを言い出した。

 

「アイツとキリトの決闘の件は知っているか?」

 

「ああ、アオバから聞いた。」

 

「じゃあ、話しが早い。あの後、クラディールは副団長護衛を解任、三日間の謹慎処分を言い渡されている………副団長直々にな。」

 

「ふーん、そんなことがあったんだな。しかも護衛対象のアスナちゃんから言われるなんて…なかなかキツイね~。」

 

そう吞気に言っていたゼウス、ここでふとあることに気づいた。

 

「おい、ちょい待てよ。謹慎は三日間だよな? ということはアイツ…謹慎を抜け出してこの決闘を見に来たってことか?」

 

「まぁ、そういうことになるな。」

 

「へぇー、見つかったら色々うるさく言われると思うのによくやるね~」

 

「…………。(俺としてはあの顔、良からぬことを考えているに違いないな。)

 

そんなことを思っているとクラディールは観客席を立ち、どこかに向かって歩き出した。

 

「今回はゼウスに付き合って良かったかもな…。」

 

そう言ってエドも観客席から立ち上がり、ここから離れようとした。

 

「どこ行くんだ?」

 

「クラディールの後を追う…何か分かったらまた連絡する。」

 

ゼウスにそう言うとエドはゆっくりと歩き出してこの場から離れるのだった。

 

「あれ? エドは?」

 

レンファ達と話していたコウはふとゼウスの方を見ると、エドがいないことに気づきゼウスに尋ねた。

 

「帰るってさ。」

 

「ふ~ん、そっか。」

 

ゼウスの言葉に疑問を感じることなく受け止めたコウは、ここでレンファ達と話し合った‘ある’ことをゼウスに持ちかけた。

 

「なぁ、ゼウス。この後一緒に行かないか?」

 

「?? 行くって、どこに行くんだ?」

 

「へへっ…それはだな。」

 

そう言ってコウはこの後のことをゼウスに話した。

 

 

 

 

Tobecontnued…

 

 

 

 

あとがき

 

第25話いかがだったでしょうか? 改めまして3月は更新ができなくてすいませんでした。仕事も少し落ち着いたので時間があればどんどん投稿していきたいと思います。

今回はエドがクラディールを見つけるという大事な回です。もし、見つけることが出来なかったら多分ゼウスは生前にクラディールに会うことはなかったでしょう……要はゼウスがクラディールに会うためのフラグ回です。ゼウスがクラディールに会う回はまたしますので、何があったかはお楽しみです。

もう一つのSAO、「オルタナティブ ガンゲイル・オンライン」も始まりました。あれはあれで面白い作品ですね、今後の展開が楽しみです。

 

 

次回、コウの提案とは? その内容が分かる回です。

 

 

それではこの辺で、ではまた……。

 

 

 

 

 

 


 
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