真・恋姫†無双~新たなる外史の始まり~もう一つの物語3
襲い掛かってきた三人組のうち、二人をもう殺したが何も感じない
全てを失った俺には何も感じない
腕を切ったアニキという男のほうを見る
アニキ「ヒィッ!!やッ止めてくれ!!すまん!!俺が悪かった!!だから命だけは助けてくれ!!!」
目の前の男は今まで自分達がそうやって命乞いしてきた奴等を殺してきたくせに自分は助かろうと
する
見ていて反吐が出る
樹「・・・・・・・ふざけるなよ?お前はそうやって命乞いしてきた奴等を散々殺してきたんだ俺に殺されても決して文句は言えない
今までの自分を思い返しながら死んでいけ」
そう言って、逃げようとする男を捕まえマウントポジションを取る
篭手に気を込め、何回も、何十回も、何百回も殴り続ける
なにやら傍で吐く音がしたが無視だ
気づくと男の顔は、誰が誰とも区別が付かないぐらい損傷が激しかった
そこで男を殴るのをやめる
どうやら男は死んでいるらしかった
樹「・・・・・・・立てるか?」
立ち上がり後ろを振り向くと、地面に胃液を吐き跪いている北郷に聞く
北郷「・・・・ああ」
北郷は、今だショックから抜け出せてないみたいだが、とりあえずは大丈夫みたいだ
樹「・・・・・・・そろそろ、官軍がこの辺りを通る。それまで此処で待つぞ」
北郷「・・・判った」
氣を捜索してみると、どうやら近づいてくるのは曹操の軍勢らしかった
でかい氣二つ、それよりでかい氣が一つ、後は雑魚の氣が大体五百ぐらいだ
暫くすると、曹操の軍勢がやってきて俺と北郷を取り囲んだ
一兵卒は長槍を遠めに構えている
曹操「貴方に聞きたい事があるのだけど、いいかしら?」
曹操から話しかけてきた
樹「・・・・・・・なんだ」
???「貴様!華琳様になんて言う口の利き方だ!!」
髪の長い女がいきなり襲いかかろうとしてくる
曹操「春蘭、止めなさい」
曹操に言われると一旦止まるが、直ぐにでも飛び出しそうな雰囲気だ
???「しかし!!」
曹操「春蘭?私は止めなさいって言ったのよ」
???「姉者、華琳様が止めろといっているのだ。ここは落ち着こう」
髪が短く片目が隠れている女がいさなめている様だ
樹「・・・・・・・それで?聞きたいこととは何だ?」
曹操「そうだったわね、あの三人を殺したのは貴方?」
樹「・・・・・・・そうだがそれが何か?」
曹操「・・・・あの三人の内、誰か「太平要術」っていう書物を持っていなかったかしら?」
樹「・・・・・・・いや、俺が殺したときには何も持ってなかったが?」
曹操「そう・・・・・・・とりあえず此処で話しているのも何だし、何処かの村で話を聞かせてもらえないかしら?」
???「なっ!!華琳様!!」
樹「・・・・・・・おい、お前」
いい加減五月蝿いので黙らせることにした
???「何だ!!」
樹「・・・・・・・お前、うざいから相手してやるよ。何処からでもかかってこいよ」
手招きして挑発する
???「貴様~!!!」
女がこんな安い挑発に乗ってくれる
どうやら曹操達は俺の力を見極めるつもりでここは止めないようだ
???「はぁー!!」
大剣を振り下ろしてくるが今の俺には遅く感じる
ガァンッ!!
???「!!!!!」
女は、驚いている
それもそうだろう、自分が渾身の力を入れ一撃で終わらせるつもりだったのだろう
だが、その攻撃が男の手についている篭手に糸も簡単に留められているのだから
樹「・・・・・・・おいおい、こんなもんか?大口叩いてた割には弱すぎるな」
???「貴様ー!!我が武を愚弄するか!!!」
どうやら更に怒った様で、大剣を更に振り回してくる
だが、いかせん力が入りすぎているため遅くなっている
にもかかわらず剣戟を出してくる
兜割、頸に水平横薙ぎ、返す要領で斜め切りを繰り出してくる
ビュンッ!!ブァ!!シュッ!!!
だが、どれもかすることを知らない
どの攻撃もまるで予測されているかのようにかわされる
???「ちょこまかと逃げおって!!貴様も武人としての誇りがあるのなら反撃してみろ!!!」
そう言いながら大剣を振り回してくる
樹「・・・・・・・武人としての誇り?そんなものはとっくの昔に捨てた。愛するもの達を殺された日にな」
全員『!!!』
驚いているらしい
樹「・・・・・・・俺は、ここではないほかの世界から来た、そこではあんた等に似た存在がいたよ。
そこでは、俺が大陸制覇を成し遂げ皆が笑顔で暮らせる世界を作ろうと三国で協力して頑張っていた
けど、あいつ等が!!左慈がその頑張りと幸せを奪った!!奴等は俺の国攻めてきて、俺を殺しにきた!!!!!俺を殺せばすむのに奴等は見せ付けるように俺の愛する人達を次々に惨殺していった!!
最初に民、次に俺の子供達、次に妻達、妻達はどれもが一騎当千の力を持っていたが俺を逃がすために戦い、死んでしまった!!俺は戦った!!!それでも力及ばず殺されそうになったときやつらは姿を消した!!俺だけが生き残ってしまったんだ!!息も絶え絶えになってまで俺の傍に最後まで居てくれた、愛華と約束した!!!仇を討つと!!だから俺はこの世界に降り立った!!其処まで俺の本気が
見たいなら見せてやるよ!!左慈と渡り合うために見につけたこの力!!とくと見るがいい!!!!!」
そういって今まで封じ込めていた力を解く
???「!!!」
その瞬間、周囲の空気が変わる
周りに居た兵士は、全員気絶してしまう
樹「クククク!!さてと、せいぜい足掻いてみなよ!!!」
そう言って、腰から赤薔薇と黄薔薇を抜き、肉薄する
???「なぁ!!」
樹「ほらほらほら!!どうした!!動きが遅くなってんじゃねぇか!!」
赤薔薇で連続突きを食らわしていく
どれもが、急所を突こうと襲い掛かる
眉間、頚動脈、心臓、肝臓、両肺、その全てと逃がさないようにその周囲に槍の雨を降らす
ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒュンッ!!!!
???「くぅ!!」
それでも、曲がりなりにも将軍だ、全てとは言わないもののそれなりにさばいている
そのかわり、腕や足、胴体といったところに掠り傷が増えていく
樹「どうした!!反撃してみろよ!!!」
???「出来るものならやっている!!」
樹「つまらねぇな!!そろそろ終わりにしてやるよ!!!」
槍の柄を女の胴体に叩きつける
???「ぐぅっ!!」
その状態で持ち上げ今度は地面に叩きつける
???「がぁっ!!!」
樹「終わりだよ!!」
赤薔薇を心臓に向けて投合しようとする
曹操「止めなさい!!」
動きを止める
樹「おいおい、せっかくいい所だったのに止めやがって。それで、なんだ?」
曹操「春蘭を倒すなんて、中々やるわね。それにさっき貴方が言ってた事もあるし、その事も合わせて、どこかで聞かせてもらえないかしら?」
とりあえず、精神の昂りを抑える
樹「・・・・・・・俺の左側に立つなよ?立った奴は誰であろうと殺す」
曹操「その態度、ますます気に入ったわ。近くの村で話しましょ、ほら其処の貴方も」
北郷「あっああ・・・・・」
曹操に先導され俺達は近くの村に行く事になった
近くの村に着き、其処の酒場を貸切にして話をしている
曹操「それで、貴方の左目は見えないの?」
樹「・・・・・・・ああ、左目にまで傷は達し、眼球は壊滅的なまでの傷を負ったため見えない」
曹操は事情をなんとなく察し、あれこれ聞かないように気をつけている
曹操「貴方に頼みたい事があるのだけどいいかしら?」
樹「・・・・・・・なんだ?」
曹操「その復讐を果たす間、私の覇道を手伝ってくれないかしら?」
樹「・・・・・・・一つ、聞いていいか?」
曹操「何かしら?」
樹「管路と言う奴の占いで何か言ってたか?」
曹操「そうね、確か・・・・「白き流星降りし時、白く輝く衣を羽織りし青年と、隻眼の復讐願いし青年が舞い降りる、その者達大陸の動乱を治めし天の御使いなり」という占いを言っていた筈よ」
なるほどね
樹「・・・・・・・いいだろう、その代わり一週間待て、そこの北郷はどうなってもいいが少し調べたい事があるのでな。それと俺の立場を曹操の次に強くしとけ」
曹操「ふふふ、あっはははははははははは!!!いいでしょう、其処まで言うからには期待できるので
しょうね?」
樹「・・・・・・・期待して待ってろ。では俺は行く、一週間後にまた会おう」
そういって曹操と別れた
ちなみに、黒髪の女とその妹らしき女は、姉が気絶していたため看病していて居なかった
ここまで読んでお楽しみいただけましたでしょうか?
自分でもこういった感じの話は苦手なため、余りうまく掛けません
でも、これから精進していくのでこれからもお楽しみ下さい
では、次回で!
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三話です
どうも、ダーク系というのは描きにくいので中途半端ですが
ダーク系だけではなく、色々描きたいのでよろしくお願いします