No.92713

恋姫無双異聞録~閑話1~

鴉丸さん

閑話です

主役は刑天ですw

2009-08-31 23:09:15 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:3892   閲覧ユーザー数:3029

 

 

「刑天パパが行く!~双子救出編~」

 

 

刑天「待てや作者!何だ上のタイトル!?」

 

 

始まりま~す♪

 

 

刑天「聞け!」

 

 

狂骨「南~無(=人=)」

 

 

 

 

―――呉 ―――

 

 

刑天「は?二喬?」

 

 

いつものように、冥琳たちに軍略を教えていた刑天 突然やってきた、祭の言葉に思わず聞き返す

 

 

祭「うむ 実は、美蓮と仲の良かった喬玄殿のご息女なのだが、喬玄殿が病に倒れこのままでは、心配なので二人をここにおいて欲しい、とのことだ」

 

 

冥琳「刑天殿、何か問題でも?」

 

 

刑天「いや、別に無いんだが・・・まあいい とりあえず、迎えに行けばいいのか?」

 

 

祭「うむ 迎えには、お主と雪蓮、冥琳に行ってもらいたい」

 

 

刑天「了解した」

 

 

この雪蓮と冥琳を連れて行くのは、呉王とその側近だから 刑天を連れて行くのは、護衛の役目だろう 最近になって、黄巾党が動き始めたのだ

 

 

冥琳「では、雪蓮を呼んできます」

 

 

冥琳がそういい、部屋を出て行く

 

 

―――数時間後―――

 

 

一行は、喬玄の屋敷まであと半刻の地点まで来ていた 

 

 

雪蓮「二喬ってどんな娘かしら・・・」

 

 

冥琳「さあ?」

 

 

刑天「どっちにしろ、文官の才能があったらそっちの、無ければ・・・まあ誰かの専属の侍女として働いてもらうがな」

 

 

雪蓮「あれ、そうなの?」

 

 

刑天の話に、思わず聞き返す雪蓮

 

 

刑天「まあな・・・今は、人が欲しいところだし 侍女だろうがなんだろうが人が増えるといろいろやり易くなるからな」

 

 

冥琳「確かに というか、刑天殿は働きすぎでは?」

 

 

冥琳の言葉は当たっていた 刑天は、明らかに他の将より働きすぎているのだ だが、本人は、特に気にした様子も無く、平気で一週間徹夜とかをする(その度に、祭が殴って強制的に休ませている)

 

 

雪蓮「というか、朝起きたら普通に政務をしていたのには驚いたわ・・・」

 

 

冥琳「しかも、それで戦闘でも先陣を切る・・・凄いです」

 

 

刑天「・・・頼むから、真似するなよ?これは、俺の仙人の能力があってこそできる芸当だからな?」

 

 

雪蓮・冥琳「「無理(です)」」

 

 

呉の面々には、刑天の事情は話してある もちろん、「首なし男」しました シャオと穏、以外放心状態でした

 

 

兵「孫策様!見えてまいりました!」

 

 

目の前に現れたのは、屋敷 しかし―――

 

 

刑天「・・・妙だな」

 

 

雪蓮「へ?」

 

 

刑天のその言葉に、聞き返す雪蓮 冥琳は、気づいたようだ

 

 

冥琳「煙・・・炊飯ではない!」

 

 

刑天「・・・もしかしたら、拙い事態になっているかも知れんな・・・急ぐぞ!」

 

 

その言葉と共に、速度を上げた孫策たち

 

 

 

 

―――Side 二喬―――

 

 

大喬「どうしよう、小喬ちゃん!」

 

 

小喬「落ち着いて!孫策様たちが来るまで、隠れていればいいんだよ!」

 

 

それは、突然だった 父親が死んで、これから父親の友人だった孫堅の縁を頼って新しい生活を始めようとしていたときに、黄巾党に襲撃されてしまい二人で、屋敷から逃げ出していたのだ

 

 

黄巾兵1「いたか!?」

 

 

黄巾兵2「いねえ!くそっ、どこに行きやがった!」

 

 

すぐ傍にいる黄巾兵たちに気づかれないように必死で祈る二人 しかし―――[パキッ]

 

 

黄巾兵3「ん?こっちで、音がしたような・・・」

 

 

足元にあった枝を踏んでしまい気づかれてしまった

 

 

二人「「~!」」

 

 

黄巾兵1「へへっ・・・ここか~?」

 

 

すぐ近くまでやってくる声 だが―――

 

 

??「さて・・・覚悟はいいか?」

 

 

黄巾兵1「あ?・・・あれ?」

 

 

鈍い音と共に、男の首が落ちてきた

 

 

二人「「きゃあ!?」」

 

 

??「ん?って、そこにいたのか!?すまん!」

 

 

そういって、首を遠くに蹴り飛ばし、二人に近づいてくる大剣を背負った顔に傷のある男

 

 

刑天「すまんな~・・・俺は、刑天 孫策の部下だ 二喬で間違いないな?」

 

 

―――Side 刑天―――

 

 

首を斬りおとし、草むらの方に転がっていくと悲鳴が聞こえたので、二喬がそこにいる事に気づいた刑天 以前にも、記したが刑天はどんな傷でも、気脈が乱されない限り治るので気配感知などを苦手としていた

 

 

刑天「(やはり、気配を察知する訓練したほうがいいか?)」

 

 

とりあえず、今すべき事を考える

 

 

刑天「怪我は無いな?」

 

 

大喬「は、はい・・・」

 

 

小喬「大剣と顔に傷・・・もしかして、刑天様ですか!?」

 

 

実は、刑天は結構有名だったりする 特に、美蓮が死ぬ事となった戦闘で、部隊の最後尾を一人で引き受け無事に全員を撤退させた事から「呉の盾」「不死の闘神」の異名を持っていた

 

 

刑天「まあ、な おい!誰か、この二人を冥琳のところまで連れて行け!」

 

 

そう叫ぶと、兵が三人やってきた 基本的に、刑天の部隊は必ず三人で兵を行動させている 生還率も高くなるし、情報の信憑性が上がるからだ

 

 

兵1「了解しました!」

 

 

兵2「さ、こちらへ!」

 

 

刑天「分かっていると思うが・・・」

 

 

兵3「大丈夫です!無事に送り届けますよ!」

 

 

刑天「よく言った!行け!」

 

 

そして、兵は二喬を連れて冥琳たちのところへ向かった

 

 

黄巾兵「貴様・・・」

 

 

刑天「・・・さて、貴様らが信じる神に祈りは済ませたか?死ぬ覚悟ができた奴から来い・・・この刑天が、黄泉路への案内を仕る・・・いざ、参る!」

 

 

そして始まるは、一方的な舞

 

 

 

 

―――Side 雪蓮―――

 

 

刑天の部下により、二喬が無事に送り届けられた

 

 

雪蓮「無事でよかったわ」

 

 

冥琳「ああ」

 

 

そういって、労う二人 しかし、二喬には刑天が心配だった 強いと言うのは聞いていたしかし、あの数相手にはきついのでは―――

 

 

雪蓮「大丈夫よ あれ見て」

 

 

そう指差した先に見えるのは、処刑刀を振るい圧倒的な武で黄巾兵を蹂躙する刑天の姿

 

 

二喬「「凄い・・・」」

 

 

二人は、その姿に見とれていた 

 

 

―――Side 刑天―――

 

 

黄巾党「ガッ」

 

 

刑天「・・・終わりか」

 

 

全ての、黄巾兵を斬り終え雪蓮たちのところへ向かう刑天 

 

 

刑天「戻ったぞ~」

 

 

雪蓮「お帰り~♪」

 

 

冥琳「お疲れ様です」

 

 

そして、二喬と軽い話をして建業へ戻った

 

 

―――数日後―――

 

 

刑天「orz」

 

 

小蓮「む~」

 

 

大喬「う~」

 

 

小喬「ぬ~」

 

 

刑天の(いろんな意味での)取り合い勃発!

 

 

蓮華「・・・あれ何?」

 

 

思春「・・・さあ?」

 

 

 

 

「刑天パパが行く!~美羽懐柔編~」

 

 

刑天「だから、このタイトルは何だ!?」

 

 

狂骨「あきらめろ」

 

 

始まるよ~♪

 

 

 

 

―――Side 刑天―――

 

 

刑天は今、袁術の本拠地である南陽にきていた 理由は、美蓮を失った事で疲弊した呉を立て直すために、袁術の力を借りようとしていた だが、隙を見せたら、懐柔しようという心算もある

 

 

刑天「さて、鬼が出るか蛇が出るか・・・」

 

 

そして、出てきたのは―――

 

 

美羽「コクコク・・・おかわり!」

 

 

七乃「は~い♪」

 

 

美羽「コクコク」

 

 

刑天「・・・(和むわ~♪)」

 

 

蜂蜜水を飲んでいる小動物チックな美羽でした♪

 

 

刑天「・・・って、和んでいる場合ではない それで、返事はどうでしょう?」

 

 

美羽「う~ん・・・よきにはからえ!」

 

 

七乃「結構重要なのに、よく考えていない・・・凄いですよ~」

 

 

美羽「ニャハハハハ!」

 

 

刑天「(・・・こいつ等、マジか?)」

 

 

刑天もさすがにこれは予想外だったようだ だが―――

 

 

宦官「袁術様・・・よろしいですかな?」

 

 

部屋に入ってきた宦官を見たとき、刑天は二人の様子が変わったのを感じた

 

 

美羽「な、なんじゃ・・・?」

 

 

七乃「・・・」

 

 

内容は、一見すれば領地のため しかし、よく聞くと美羽から権力を取り上げている内容だった

 

 

刑天「(なるほど・・・そういうことか)」

 

 

刑天は、この二人が置かれている状況を理解した

 

 

―――かごの中の鳥、か―――

 

 

そして、刑天はこの状況を利用する事にした

 

 

 

 

刑天「張勲殿、少しよろしいか?」

 

 

七乃「はい?」

 

 

宦官が居なくなり、七乃を連れ出す刑天

 

 

刑天「率直に言う・・・取引しないか?」

 

 

七乃「取引、ですか?」

 

 

七乃は、理解できていなかった なぜ、このような話をするのかを

 

 

刑天「ええ 先ほどは、我らが袁術殿の配下になるという条件でしたが・・・それを、名前だけにして、実権をこちらにいただきたい」

 

 

七乃「な!?「その代わり、お二人の身の安全を保障します」・・・どういうことですか?」

 

 

刑天が、考えた策とは美羽を傀儡として甘い汁を啜っている連中を粛清し、孫呉が袁術軍の実権を握る しかし、名義上は『袁術軍配下』として動く こうする事で、よほどの事がない限り呉にちょっかいを出す連中は居なくなる 

 

 

七乃「その代わり、私たちの身の安全の保証をする、ですか」

 

 

刑天「あなた方には、いい条件だと思いますよ?生活は、若干貧しくなるかもしれない しかし、今までのようにいつ殺されるか分からない状況ではなくなる」

 

 

七乃「・・・私としては、お嬢様の安全を確保していただけるなら・・・」

 

 

刑天「約束いたしましょう この刑天の名に誓い」

 

 

そういって、刑天は七乃を真っ直ぐと見た

 

 

七乃「うっ(///) わ、分かりました その条件呑みましょう」

 

 

刑天「では、あなたは袁術殿の傍に居てあげてください」

 

 

七乃「どこへ?」

 

 

そう問いかける七乃に向かい、以前見せたような獰猛な笑みを浮かべ

 

 

刑天「ごみ掃除ですよ・・・」

 

 

そう言った

 

 

七乃「・・・はっ!私とした事が・・・とにかく、お嬢様のところに!」

 

 

そして、刑天による粛清が始まった 

 

 

 

 

―――数日後―――

 

 

袁術軍にいた腐敗した宦官たちを排除し、そいつらが居た役職には呉の文官をいれ孫呉は刑天の策どおりに力を得た そして―――

 

 

美羽「刑天!蜂蜜水が飲みたいのじゃ~」

 

 

刑天「ふむ・・・勉強もしっかりしていた様だし・・・いいだろう」

 

 

美羽「わ~い♪」

 

 

七乃「よかったですね~」

 

 

刑天「ちゃんと、勉強とかをしっかりとすれば、飲ませてやるからな?」

 

 

美羽「うん!妄は頑張るのじゃ!」

 

 

祭「う~む」

 

 

明命「どうしたのですか、祭様?」

 

 

祭「ん?いや、刑天がどんどん皆の父親になっていっておるな~と」

 

 

思春「否定できませんね」

 

 

雪蓮「ま、いずれ抱いてもらうけど」

 

 

蓮華「姉さん・・・」

 

 

小蓮「・・・なんか、美羽・・・シャオと被ってる?・・・こうなったら、手段を選んでいられない」

 

 

雪蓮「そうね・・・いっそのこと」

 

 

刑天の包囲網が段々形成しつつある

 

 

 

 

「舞台裏」

 

 

刑天「orz」

 

 

ありゃ?ショック受けてる?

 

 

狂骨「そりゃ~な・・・一刀並みにフラグ立てたからな んで、今回何よ?」

 

 

君もひとの事言えないと思うけど・・・とりあえず、二喬と美羽・七乃を仲間に引き入れてみましたw

 

 

狂骨「時期的には・・・俺が黄巾党相手にしているころか?」

 

 

そうだね だから、この話が呉√の黄巾編かな?

 

 

狂骨「んで、次が俺の√か?」

 

 

うんw頑張ってね~

 

 

狂骨「まあ、やるけど・・・そういえば、こんな質問が来てるぜ?」

 

 

何かな?

 

 

狂骨「『作者さんが、太公望に見えて仕方ありません』・・・どうよ?」

 

 

・・・また、次回お会いしましょう!

 

 

狂骨「ごまかしたな、刑天は・・・まだ立ち直っていないか ま、次回もよろしくお願いします」

 


 
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