No.92116

天の御使いと守護者~15話~

鴉丸さん

久しぶりに本編が進みます


初の、同時進行に挑戦w 

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2009-08-28 21:26:13 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:2682   閲覧ユーザー数:2237

 

 

三国決戦編「茶番の決戦」

 

 

―――Side 魏―――

 

 

華琳「それじゃ、蜀攻めの準備は整ったわね?」

 

 

桂花「はい 前線には主な武将を・・・華琳様は、ここでお待ちください」

 

 

そして、魏が動き出した 

 

 

―――Side 蜀―――

 

 

魏が蜀攻めのため進軍したという情報は、蜀に伝えられた 

 

 

一刀「じゃあ、この場所に陣を築いて―――」

 

 

朱里「はい そして、ここに―――」

 

 

雛里「敵の策は―――」

 

 

一刀は軍師たちと策を練り、武官たちは部隊の編成をしていた

 

 

白連「あたしと翠は、騎馬隊か・・・」

 

 

翠「まあ、適材適所って奴だろ」

 

 

白連と翠は、騎馬隊を率い他の将はそれぞれの得意な用兵を行っていた

 

 

狂骨「さて・・・星、準備はいいな?」

 

 

星「無論です」

 

 

この二人の部隊は、どの状況でもある程度戦えるので遊撃隊として編成されている 星の部隊は、普通だが狂骨の部隊はぞれぞれの武器と共に弩を装備していた そして、狂骨のスタンドプレーにも慣れ、狂骨がいなくてもある程度機能している

 

 

狂骨「しかし・・・仙桃を持っていたら戦いにくくないか?」

 

 

星「フフッ まあ、いいではありませんか」

 

 

実は、星はまだ仙桃を食べてはいなかった 本人曰く、時期が来れば食べるとのこと

 

 

そして、蜀と魏は五丈原で対峙した

 

 

 

 

―――Side 魏―――

 

 

魏の総指揮を取るのは、桂花と秋蘭の二人だ 華琳は城で待機している 偶然にも、以前の外史と同じ配置になっていた 

 

 

春蘭「魏の精兵たちよ!我らが王、曹操猛徳様の覇道のため、目の前に立ちふさがる蜀の兵をなぎ倒せ!」

 

 

兵「「「「オオオーーーー!」

 

 

春蘭が兵を鼓舞している横で、他の将が出陣のときを待っていた そして―――

 

 

春蘭「行けーーーー!」

 

 

一刀「負けるな・・・進め!」

 

 

戦闘が始まった

 

 

―――Side 蜀―――

 

 

愛紗「関羽隊、突撃―!」

 

 

愛紗の号令が切欠となり戦場のあらゆるところで戦闘が起こっていた 

 

 

狂骨「ほう・・・俺一人に、これだけの部隊とは・・・光栄だな?」

 

 

狂骨は、一人で戦場をかけていた すると、霞と凪、真桜が率いる部隊が狂骨の足を止めた

 

 

霞「あんたが、要注意人物なのはわかっとる・・・悪いけど、ここで倒れてもらうで?」

 

 

そういって、後方の部隊に合図を出した

 

 

狂骨「悪いが、そう簡単に倒れてやるわけにはいかん・・・どうしてもというなら力ずくでこい!」

 

 

そして、狂骨は敵に向かって行った

 

 

―――Side 刑天―――

 

 

刑天は、呉の西方50KMの地点にいた

 

 

刑天「くそ・・・ここまで時間がかかるとは」

 

 

刑天は、呉に向かう途中蜀と魏の戦闘の余波で動き出した盗賊たちの討伐で時間を食っていた そのせいで、呉への到着が大幅に遅れていた

 

 

刑天「この遅れが、大きなことにならなければいいが・・・」

 

 

数日後、この不安は的中した

 

 

―――Side 五丈原―――

 

 

愛紗「はあぁ!」

 

 

春蘭「くっ!」

 

 

愛紗は、春蘭と死闘を繰り広げていた 他の将もそれぞれ、戦闘を繰り広げていた

 

 

愛紗「やるな・・・盲夏候!」

 

 

春蘭「その名で呼ぶなぁ!」

 

 

一刀「・・・戦況は?」

 

 

朱里「はい・・・狂骨さんが張遼・楽進・李典の三人を抑えてくれていますからいくらかは余裕があります」

 

 

雛里「ただ、ご主人様は『第三者の介入を覚悟しておけ』と仰っていました」

 

 

一刀「第三者・・・あいつらか」

 

 

一刀はその言葉を聞いて于吉たちが出てくる事を予想し、それに対しての準備を始めた

 

 

凪「くそっ・・・強い!」

 

 

真桜「ウチの兵器が効かん!?」

 

 

霞「相変わらず、バケモンやな!」

 

 

三人は、顔をゆがませながら狂骨に斬りかかる・・・が、その全てを狂骨は防ぎきる

 

 

狂骨「別に貴様らにどう思われようと興味はない・・・フッ!」

 

 

そうはき捨て、霞に向かい蹴りを放つ もちろん、氣で強化する事を忘れずに

 

 

狂骨「(しかし、早く決着をつけねば・・・曹操が危ない)」

 

 

狂骨の懸念はそこだった 時間をかければ、于吉若しくは左慈が曹操に干渉する事も否定できないのだ それに、呉に向かった刑天も気になる そして、数日がたった

 

 

 

 

―――Side 華琳―――

 

 

華琳「報告では、一進一退・・・やるわね」

 

 

前線から送られてくる報告では、一進一退の攻防が繰り広げられている事が書かれていた 

華琳は蜀を過小評価していなかったわけではない しかし、ここまでやるとは思っていなかった

 

 

華琳「さて、どうするか・・・「お手をお貸ししましょうか?!何者!?」

 

 

柱の影から于吉が現れた

 

 

于吉「お初にお目にかかります・・・曹操殿?」

 

 

華琳はその男を見たとき妙な感覚を覚えた まるで『前に一度あった』かのような感覚を

 

 

于吉「おや?記憶の流入ですか・・・急ぎますか」

 

 

華琳「ちっ!」

 

 

華琳は絶を振り上げるが、于吉が術をかけるほうが早かった

 

 

于吉「さて、後は任せますよ?左慈」

 

 

左慈「ああ・・・貴様は早く呉へ行け」

 

 

于吉「ええ・・・『虎』も動かせるようになりましたしね」

 

 

そういって、于吉は姿を消し、傀儡となった華琳を左慈は五丈原へと進軍させるのだった

 

 

―――Side 呉―――

 

 

呉は混乱していた 突然、謎の集団の襲撃があり城の外に配備していた部隊が全滅したのだ それだけではなく、全滅したはずの部隊がこちらに攻撃を仕掛けてくるのだ

 

 

祭「ええい!一体何なのだ!?」

 

 

明命「分かりません!しかも、斬っても斬っても起き上がるんです!」

 

 

そういう明命の顔は恐怖に染まっていた 至急出れる部隊や将が出て対応しているが、戦場の異様な光景に士気は上がらない

 

 

蓮華「一体、何が・・・」

 

 

本陣では、雪蓮や蓮華といった面子が対策を講じていた

 

 

雪蓮「とにかく、私たちが表に立って兵を鼓舞しないといけないわね・・・」

 

 

そして、主要な将が前線に赴くとそこには信じられない出来事があった

 

 

蓮華「な・・・母様・・・?」

 

 

小蓮「うそ・・・」

 

 

雪蓮「馬鹿な・・・」

 

 

祭「美蓮・・・殿」

 

 

敵を率いていたのは死んだはずの『江東の虎』の異名を持っていた孫堅文台 雪蓮たちの母であった美蓮だった

 

 

于吉「さて・・・どうしますか?」

 

 

愕然としている孫呉の兵を高台から眺める于吉

 

 

于吉「五丈原のほうも、曹操がついた頃ですかね?」

 

 

 

 

―――Side 五丈原―――

 

 

戦場は止まっていた 『曹操来る!』の報は一気に駆け巡ったのだが、魏はその姿に愕然とした 輿に乗せられており周りは白装束の集団で固められていたからである

 

 

一刀「な・・・あいつら・・・」

 

 

歯を食いしばり、左慈たちの仕打ちを耐える一刀 そこに、いつの間にか狂骨が帰ってきた

 

 

狂骨「魏は混乱している・・・しかも、左慈が魏の兵に『曹操の命が惜しければ、蜀を皆殺しにしろ』と叫んでいたぞ」

 

 

いつの間にか、戦場には両軍の姿はなく、それぞれの陣に帰っていた

 

 

愛紗「なんなのですか、あれは!?」

 

 

星「異様ですな・・・」

 

 

狂骨「おそらく、しばらくすれば魏が全力で仕掛けてくるぞ?」

 

 

白連「どういうことだ?」

 

 

一刀「曹操を助けるため・・・」

 

 

狂骨「ビンゴw」

 

 

全員「「「?」」」

 

 

一刀「言葉は気にしないで・・・とにかく、魏は曹操を助けるために俺たちと戦うはずだ」

 

 

朱里「じゃあ・・・」

 

 

雛里「今まで以上に厳しい戦いになる・・・」

 

 

狂骨「だが、回避できるかも知れん」

 

 

全員「「「「え?」」」」

 

 

その言葉に、全員が驚く 狂骨が示した策とは―――

 

 

―――SIDE 魏―――

 

 

魏の兵は絶望していた 自分たちの主が人形のように座らされ、その命をすぐに奪われる状況におかれていたからである

 

 

桂花「・・・それで、目的は何・・・」

 

 

桂花が歯を食いしばりながら左慈に問いかける

 

 

左慈「別に・・・蜀を潰せば、曹操の身柄は引き渡す・・・別に今までとは変わらないだろ?」

 

 

桂花「・・・分かったわ」

 

 

春蘭「桂花!?」

 

 

秋蘭「落ち着け姉者・・・我らには選択権はない・・・」

 

 

左慈「そうだ・・・お前らは、蜀を潰すだけでいいんだ 分かったらさっさと行け」

 

 

そして、魏は己たちの主を助けるために戦場へ向かった

 

 

 

 

―――Side 呉―――

 

 

美蓮「さあ?殺しあいましょう?」

 

 

雪蓮「母様!なぜ、ここに居るのかは問いません!やめてください!」

 

 

雪蓮たちは必死に美蓮を止めようとするが、止まらない そして、自分の周りにいた兵たちがどんどん倒れ、起き上がり自分たちに牙を剥く

 

 

思春「蓮華様!」

 

 

蓮華「母様!やめてください!」

 

 

小蓮「やめて!」

 

 

雪蓮だけでなく、蓮華・小蓮・祭といった美蓮を知る人間たちは状況を理解したくなかった 母が、親友が自分を殺そうとしているのを

 

 

冥琳「雪蓮!あきらめろ!あれは美蓮殿ではない!」

 

 

必死に止めるが、聞く耳を持たない そして―――

 

 

美蓮「雪蓮・・・死になさい・・・」

 

 

死んだはずの虎は、我が子に向かい酷薄な笑みを浮かべ剣を振り下ろした

 

 

冥琳「雪蓮!」

 

 

しかし、その剣は雪蓮を斬る事はなかった 

 

 

刑天「・・・死者を操る、か どうやら、完全に壊れたようだな・・・」

 

 

雪蓮と美蓮の間に割り込んだ刑天がその身で剣を受け止めた

 

 

全員「「「な!?」」」

 

 

美蓮「あら?邪魔するの?」

 

 

刑天「そりゃあな・・・というか、これ以上死者を冒涜するのはやめておけ」

 

 

それは、『死なない』からこそ『死』というものの尊さを知っているものの言葉

 

 

刑天「蘇りし虎よ・・・この刑天が今一度黄泉路への案内を仕る 眠れ」

 

 

美蓮「やってみなさい!」

 

 

不死の闘神と蘇った虎の一騎打ちが始まった

 

 

 

 

―――Side 五丈原―――

 

 

すでに、五丈原では蜀と魏の死闘が再開されている しかし、それを高台から眺めている影が三つ

 

 

狂骨「んじゃ、打ち合わせどおりにな?」

 

 

一刀「ああ・・・お前が、左慈たちを引きつけて俺が曹操を奪取」

 

 

星「私は、その護衛ですな?」

 

 

狂骨が立てた策とは、蜀軍が魏を押さえている間に狂骨が曹操を救出するというものだった しかし、一刀が自分も行くと聞かないので遊撃要員だった星を護衛につける条件で策を練り直した そして―――

 

 

狂骨「行くぞ!」

 

 

一刀・星「「応!」」

 

 

左慈「何!?」

 

 

桂花「え!?」

 

 

突然、後ろから攻めてきた三人に左慈や桂花たちは驚いたが、すぐに傀儡兵を向かわせた

 

 

狂骨「失せろぉ!」

 

 

狂骨が服に隠し持っていた鋼糸を白装束たちに絡ませ、それを一気に爆発させた

 

 

狂骨「行け!」

 

 

一刀「よし!」

 

 

一刀が曹操に向かい、それを星が援護する

 

 

左慈「させん!「こっちの台詞だ!」な!?」

 

 

一刀に向かおうとしていた左慈を狂骨が抑える さらに、本陣に残っていた桂花たちも何が起こっているのかを理解し、一刀たちの援護に向かう そして、一刀は曹操の奪取に成功した

 

 

一刀「狂骨!「構わん!走れ!」・・・分かった!無事に戻ってこいよ!」

 

 

桂花「いいの!?」

 

 

一刀「あいつは、約束は守る!だから、あいつを信じて俺たちは俺たちのやる事をやる!」

 

 

そういって、一刀は曹操を抱え桂花たちと一緒に逃走した

 

 

左慈「貴様ぁ!」

 

 

激昂した左慈が向かってくるが

 

 

狂骨「お前が言えることか!仙人、狂骨・・・推してまいる!」

 

 

仙人と神仙の戦いが始まった

 

 

 

 

チョウコワイ チョウコワイ チョウガチョウコワイ・・・はっ!ここは?

 

何か恐ろしいことを味わったような・・・とにかく、気を取り直して本編更新ですw

 

さて、今回初めて二面同時進行にチャレンジしてみたのですが・・・いかがでしょう?

 

とりあず、次回で終わる予定です・・・そして、閑話に・・・

 

ちなみに、魏や呉はハーレム入るの?と友人に聞かれましたが、この外史ではないですw

 

次の外史でのお楽しみということで^^;

 

では、又お会いしましょうw

 

PS 最近影の薄いキャラが多くなってきました・・・スミマセン ボクノリキリョウブソクデス

 

 


 
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